【広報ふじ平成24年】特集 災害ボランティア(1)
災害ボランティアがつなぐ助け合いの心と力
東日本大震災では、市内から多くの人が災害ボランティア活動に参加しています。そして、今もなお被災地での活動は続いています。今回は、災害時に活躍が期待される災害ボランティアについて特集します。
災害発生 そのとき何が起こるのか
災害発生後の対応
■行政の対応
富士市は、東海地震の震源域に位置しているため、いつ大きな地震が発生してもおかしくないと言われています。大規模な災害が発生した場合、市は国や県と協力し、復旧に全力を尽くします。特に、発災後3日程度は、市内全域の被害状況の把握に努め、人命救助や輸送路の確保などを最優先に行います。その後も、仮設住宅の確保などの対策を行うため、行政が個々の要望のすべてに対応することは、困難な場合があります。
■地域の対応
発災直後の地域では、自主防災会を中心とした救出救助・安否確認から始まります。その後行う、避難所の運営や在宅避難者への物資の配給などについては、地域の共助(助け合い)の力が頼りになります。
しかし、自主防災会による活動や地域の共助の力にも、限界があります。そこで、市内の企業による支援や、市内外の災害ボランティアの力が必要になります。
- 図表あり -
(図表説明)行政・自主防災会・災害ボランティアの連携図
災害支援のひとつ 災害ボランティアとは
災害発生後の個人ニーズに対応するために
災害ボランティアとは、災害後の劣悪な環境で個々の被災者が抱えている後片づけや給水拠点から自宅までの水の運搬など、行政や自主防災会の対応が困難なニーズに応えるボランティアです。
社会福祉協議会は、災害時に円滑かつ迅速なボランティア活動ができるように、富士市災害ボランティア連絡会を平成11年に発足しました。現在、富士市災害ボランティア連絡会は、市内の11団体によって構成され、社会福祉協議会が事務局を担当しています。
■災害ボランティアの活動
◇個人宅
・ひとり暮らしの高齢者などの家の片づけやがれきの処理
・高齢者などの在宅避難者への水や食料の配布など
◇避難所
・被災者のための炊き出し
・リラクゼーション活動などによるストレスの緩和や心のケアなど
◇そのほか
・緊急物資の積み降ろしや仕分けの支援
・孤立集落への緊急物資の運搬など
- 写真あり -
( 写真説明 )がれき処理
( 写真説明 )緊急物資の積み降ろしや仕分け
■災害ボランティアの仕組み
- 図表あり -
(図表説明)災害ボランティアの構成図
■ボランティアにかかわるトラブルを避けるために
「信頼関係のもとに成り立つ協力体制づくり」
大規模災害が発生すると、市外からも災害ボランティアが駆けつけます。しかし、市外の災害ボランティアは、必ずしも被災地の実情を理解しているわけではありません。そのため、被災地の運営団体・スタッフとの連携が難しく、トラブルが発生することがあります。
そこで、日ごろから災害ボランティア同士の連携や交流を深め、「顔の見える信頼関係」をつくる必要があります。
富士市災害ボランティア連絡会の発足と行政とのかかわり
◎富士市災害ボランティア連絡会が発足した理由
- 写真あり -
( 写真説明 )社会福祉協議会 渡邊 義高さん
阪神・淡路大震災が発生したとき、被災地では支援にやってきたボランティアの受け入れ体制が不十分だったことから、全国から駆けつけたボランティアの人たちの活動を十分に生かすことができませんでした。このようなボランティアの気持ちや活動を生かすために、社会福祉協議会が市の関係各課とボランティアに声をかけ、富士市災害ボランティア連絡会を発足しました。
◎行政とボランティアが連携することの大切さ
- 写真あり -
( 写真説明 )市民協働課長 小野 政幸
災害ボランティアの必要性は、すでに知られていますが、災害ボランティアが、被災状況などの必要な情報を得て、行政と連携をとりながら効率的な活動を進めることができれば、トラブルの発生が減り、被災者一人一人の救済が早く進むことが期待できます。
市は、この災害ボランティア支援本部と情報の共有化を図り、連携し、活動を支援していきます。
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
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