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【広報ふじ平成23年】働く若者をサポート!1

働く若者をサポート!

若者の就職・就労・キャリアデザインを支援します

 近年、若者の就職は厳しさを増しています。
 さらに、就職できたとしても、厳しい職場環境であったり、仕事にやりがいを感じられなかったりと、若者の不安や悩みは多く、離職率も高まっています。
 そこで、市はことし4月に若者のためのキャリアデザイン支援室「f(エフ)きゃる」をオープンしました。「fきゃる」は、若者の就職に関する悩みや不安・疑問に真摯(しんし)に向き合い、若者の就労を支援しています。
 今回は、働く若者を取り巻く環境と、その支援内容を紹介します。
- 写真あり -
( 写真説明 ) fきゃるを利用している若者と若者を支援するスタッフ

【全国的に厳しい若者の就職環境】
 昨今の不透明な経済情勢の中、全国的に新規学卒者の就職環境は非常に厳しくなっています。大学生の就職率は2000年に91.1パーセント、高校生の就職率は2002年に89.7パーセントと調査開始以来最低の数値を記録しました。その後、上昇を続けていましたが、近年は下降に転じていて、ことしの大学生の就職率は91.1パーセント、高校生の就職率は95.2パーセントです。
 また、15歳から24歳までの完全失業率(※)(左側グラフ)は、高水準で推移し、2009年に9.1パーセントとなっています。さらに、ニート(若年無業者)の状態にある若者も、10年間で40万人から62万人に増加しています。
※「完全失業率」とは、労働力人口に占める完全失業者(仕事がなく、仕事を探している人で、仕事があればすぐに働ける人)の割合。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 完全失業率の推移(折れ線グラフ)

自分に合った仕事をしていますか

【高い若者の離職率と転職希望】
- 図表あり -
( 図表説明 ) 卒業後の離職率(棒グラフ)

■3年以内の離職率
 中学、高校、大学の卒業後に就職できたとしても、3年以内に離職する割合は、それぞれ約7割・4割・3割になっています(右側グラフ)。
■今の仕事が自分に合っていない
 また、平成21年若年者雇用実態調査の結果を見ると、約4人に1人の若者が現在の会社を定年前までに転職したいと思っています。さらに、転職しようと思う理由(複数回答可)を見ると、「賃金の条件がよい会社にかわりたい」(46.7パーセント)、「仕事が自分に合った会社にかわりたい」(38.4パーセント)、「労働時間・休日・休暇の条件がよい会社にかわりたい」(37.1パーセント)が上位に挙がっています。

【若者が長く仕事を続けていくには】
 市は、市内在住・在勤・在学の若者に「労働に関する意識調査」を実施しました。
 就職する学生が職場選びで重視したポイント(複数回答可)では、「やりがいが持てる」(52.0パーセント)、「収入が安定」(42.0パーセント)、「技術・知識を高められる」(37.6パーセント)という意見が上位に挙がっています。
 また、社会人が職場に長く勤めるために重要と考えること(複数回答可)は、「やりがいが持てる」、「人間関係がよい」、「自分の適正に合う」という意見が上位に挙がっています(左側表参照)。
 以上のことから、若者が長く仕事をしていくためには、自分の適正に合った仕事を慎重に選び、やりがいを見つけることが重要です。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 社会人が職場に長く勤めるために重要と考えること

《就活する若者の声》
再就職先を探しています
匿名希望(30代・男性)
 私は、大学卒業後、製造工場に就職しました。しかし、上司は全く自分を評価してくれず、仕事にやりがいを感じられませんでした。5年で退社し、その後転職しましたが、リストラで会社をやめさせられました。
 今度こそ長い間勤められるやりがいのある仕事につきたいと思い、考えた結果、介護関係の仕事を目指すことにしました。まずは、職業訓練学校に通って介護ヘルパーの資格を取るために頑張っています。

自分に合った会社に就職できるように勉強中です
K・Yさん(高校3年・女性)
 私は、高校卒業後に就職を希望しています。現在、就職活動をしていますが、求人は少なく、職種も限られていて、厳しい就職環境を実感しました。
 そんな中でも、自分の得意なパソコンが使えて、元気で明るい雰囲気の会社を見つけることができました。
 今は、自分に合ったその会社に就職できるように、間近に迫った就職試験に向けて勉強中です。

●インタビュー
 ハローワーク富士に聞きました
 市内の若者の就労意識は
 ハローワーク富士(富士公共職業安定所)管内の求職者のうち、約4割が35歳未満の若年者です。サービス業や事務などさまざまな職種の希望がありますが、市内の求人は、製紙や自動車などの製造業が多くなっています。
 求人が少なく、職種も限られている中ではありますが、求職者が自分に合った仕事が見つけられるように、私たちは相談を受けています。
 その中で、若年者の皆さんに必要と感じることは、仕事の選択肢をふやすためにもっと多くの職種を知ってほしいということです。まずは、気軽に求人検索用のパソコンで多くの職種を見てください。また、短期間職業経験ができるトライアル雇用事業も積極的に活用し、ぜひ自分に合った仕事を見つけて、就職してもらいたいと思います。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 寺林 睦(まこと) 統括職業指導官 
( 写真説明 ) 谷川 信彦 雇用指導官 

職業相談・紹介は
ハローワーク富士
電話 51-2151

自分に合った仕事を見つけるためには?


 
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