【広報ふじ平成23年】特集 つながる 地域で生きるシニアの流儀1
全国的に「所在不明」「孤独死」などの高齢者問題が明るみに出た今年度。地域のつながりや家族のきずなが希薄になるなど、高齢者が孤立している現状が浮き彫りになりました。
地縁、血縁が比較的深いまちと言われる富士市では、高齢者はどのように生活しているのでしょうか。高齢者が住みなれた地域で安心して暮らすためには何が必要なのでしょうか。変化した高齢者のライフスタイルから、必要なモノを探します。
5人に1人は高齢者 高齢者世帯は一般的な世帯の形に
富士市の高齢化率は、平成22年7月1日現在21.1%で、総人口26万1,493人に対して、65歳以上の高齢者人口は5万5,185人です。高齢者世帯は5,197世帯1万597人、ひとり暮らし高齢者は4,258人です。
平成17年からの5年間で市内高齢者のひとり暮らしは1.6倍、高齢者世帯は1.7倍に増加しています。
一方、富士市の人口は平成37年までに約2万人減少すると予測されています。また、高齢化の進行が著しく、平成27年にはおよそ4人に1人が65歳以上の高齢者になることが予測されており、高齢者世帯は今後さらに増加する傾向にあると予測されています(平成17年国勢調査、国立社会保障・人口問題研究所市区町村別将来推計人口から)。
※高齢者世帯とは、満65歳以上の人のみで構成された世帯、または満65歳以上の人と、18歳未満の子や重度障害者で構成された世帯を指します。
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( 図表説明 ) 市内の高齢者のひとり暮らし世帯、高齢者世帯の推移
( 図表説明 ) 富士市の総人口に占める高齢者の割合(高齢化率)
聞く
ひとり暮らし、高齢者世帯、家族との同居…さまざまな暮らし方をする高齢者に「生き方」を聞きます。
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( 画像説明 ) 100人いれば100通りの生き方がある。どれも自分流。
自分流の生活が一番 ひとり暮らしはやめられない
平成10年に夫を亡くしてからひとりで暮らしています。高齢者のひとり暮らしを「寂しい」と思う人は多いと思いますが、私はそうは思いません。朝起きたらまず1日の計画を立てるんです。新聞を開いて、テレビ欄とスポーツ欄をチェック。ニュースやドラマの予定を書きとめたら、あいた時間に掃除や洗濯など家事の予定を入れるとあっという間に1日の予定表ができますよ。ほかにも、長年学んでいる民謡などのおけいこもあり、忙しい毎日です。自分流の生活スタイルができているんです。
3人の娘たちは同居を勧めてくれますが、自分流の生活を変えることはできません。今は携帯電話で簡単に家族や知り合いと連絡が取れる時代ですし、地域には友達や民生委員がいます。私は、いつも周囲の人に「ありがとう」の気持ちをもって、ひとり暮らしを楽しんでいます。
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( 画像説明 ) 幸子さん 84歳
添付ファイル
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