45 富士市農業祭
昭和48年11月29日(旧市立体育館)
市の職員として農業祭の運営にかかわっていた
遠藤 矢一(やいち)さん(鵜無ヶ淵)
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丹精込めて育てられた農産物がずらり
富士市農業祭は、年に一度、2日間にわたって行われていた一大イベントです。まず、市内で育てられた農作物が、机に所狭しと並べられ、評価づけされます。品評会の後には即売会が行われ、開場前から行列ができるほど大人気でしたよ。
昭和36年の「農業基本法」制定をきっかけに、米・麦・イモ類が中心だった日本の農業が大きく変わり、このころは、農家は栽培する作物を自由に選べるようになっていました。どの農家も工夫を凝らして、自慢の品を見てもらおうとやる気満々でしたね。会場には、バラエティーに富んだ野菜や果物がずらりと並びました。今では当たり前に売られている野菜類でも、当時ではまだ珍しい物が多く、興味深く見ているお客さんもいましたよ。いい宣伝の場でもあったと思います。
現在は、「農林水産フェア」に名前を変えて、公設地方卸売市場で行われています。私も毎年行きますが、相変わらずにぎわっていてうれしいですね。これからも、市民の皆さんに安全・安心な農産物を届けられる場が増えるといいですね。
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