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【広報ふじ平成19年】特集 公共交通 あなたはクルマ派?それとも、公共交通派?

●私はクルマ派●
・行きたいところへ自由に行くことができるから、とても便利です
・重い荷物を運ぶことも、暑さ寒さをしのぐこともできます
・複数で乗り合わせれば、交通費の削減にも!乗るたびに、運賃を支払わなくていいので、クルマは安い乗り物です・・・(*)など
*「自動車を使う方が安い」って本当?
 自動車に関する出費で、ふだん気になるのはガソリン代ぐらい。でも、車体購入費や税金、車検代などを考えると、1日当たり平均2,000円程度費やしているとも言われています。
 そう考えると、公共交通を上手に利用すれば、家計は随分助かるかもしれませんね。

- 写真あり -
( 写真説明 ) 確かに便利。子どもを抱いたまま階段を上りおりすることもないし、子どもが泣いても周囲に迷惑がかかりません。海野健二さん(松岡)
( 写真説明 ) 毎日通勤で使っています。いずれ、デートでも使えるかな…(笑)井出隆介さん(天間)


●私は公共交通派●
・最近まで無理をして自動車を運転していましたが、安全運転に自信がなくなって、運転免許証を返納しました
・クルマ派の人だって、いつかは自分で運転できなくなるときが来るかもしれませんよね。そうなったときどうしますか?…など

- 写真あり -
( 写真説明 ) 運転免許を持っていないから、頼りにしています。小林文子(ふみこ)さん(横割本町)
( 写真説明 ) 乗っている間、本を読んだり、好きな音楽を聞けたりするからイイ。山口隼享(はやと)さん(今泉)



気になる… 富士市の現状
 大都市では、生活の足として多くの人に利用され発達し続ける公共交通。その一方で、地方や過疎地では、年々、利用者が減少しています。
 富士市においても、移動手段の主役は自動車で、市内を走る公共交通の利用者は年々減少しています。

 公共交通の利用者が減る原因の1つは「不便さ」かもしれません。不便だから乗らない、乗らないから運行本数や範囲が少なくなり、また不便になる…。このような「悪循環」が続くと、富士市から公共交通がなくなってしまうかもしれません。

Q.あなたの主な移動手段は?
- 図表あり -
( 図表説明 ) 移動手段(円グラフ)

Q.1日どのくらいの人が、公共交通を使っているの?
- 図表あり -
( 図表説明 ) 路線バスおよび岳南鉄道の使用状況(円グラフ)


公共交通は市民生活に広く影響する大切な足
南山大学准教授で富士市公共交通協議会副会長を務める
石川 良文さん
- 写真あり -

バスや鉄道がなくなるとどうなるだろう
 もし、鉄道や路線バスがなくなってしまったら、どんな問題が引き起こるでしょうか?
 社会には、高齢者だけで暮らしている世帯や、病気がちな人、体が不自由な人などいろいろな人がいます。このような人たちにとって公共交通の便が悪くなることは、生活する上で大変切実な問題です。また、バスや鉄道がない街は「不便な街」だと思われ、だんだん人の往来もなくなり、住む人も少なくなってしまうかもしれません。
 人口が減れば税収も少なくなり、ほかの公共サービスにも支障が出ます。その結果、回りに回って多くの人の生活に影響します。また、自動車を利用すれば排気ガスによって、地球温暖化や大気環境に大きく影響します。
 公共交通は、私たちの将来の生活を左右する重要なものなのです。



=最近乗ったのは、いつですか?=


■岳南鉄道
 街の発展とともに、市民の足として親しまれてきた岳南鉄道。富士市の歴史を見つめてきた貴重な財産です。
 利用者は年々減少しているため、市は補助金を交付していますが、依然厳しい経営状態が続いています。将来の街を支える移動手段として、街全体で支援していく仕組みが必要です。
- 写真あり -

 市内約9.2キロメートルを走る鉄道路線。ことし1月には、この路線上でDMVのデモ走行が実施されました。
◇駅名:吉原、ジヤトコ前、吉原本町、本吉原、岳南原田、比奈、岳南富士岡、須津、神谷、岳南江尾
◇問い合わせ:岳南鉄道 電話 53-5111


岳南鉄道株式会社 取締役社長
三浦 政秀さん
- 写真あり -

動く公共施設として、より利用しやすく
 懐かしさを感じられる車両を、皆さんにかわいがっていただきありがたく思っています。一つの市の中だけを走る鉄道路線は、とても珍しいんですよ。
 岳南鉄道では、より利用しやすい環境づくりのために、駅トイレや駐輪場、花壇の整備・美化をはじめ、各種イベントの実施などを地元の皆さんと一体となって実施しています。皆さんからも、何かよいアイデアがあったら、ぜひご意見をお寄せください。
 今後も、「動く公共施設」としての立場を自覚し、行政と協力しながら、より市民の皆さんに愛される鉄道を目指して頑張ります。そして、一人でも多くの人に、生活の足として利用していただきたいと思います。

《三浦社長が選んだ岳南鉄道車両ベスト3》
第1位
 8000形(通称:がくちゃんかぐや富士)
第2位
 ED40型 電気機関車
第3位
 7000形(通称:新赤がえる)
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■DMV(デュアル・モード・ビークル)
 市は、今後も引き続き、導入について検討していきます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 道路と線路どちらも走れます!!



また乗ってみたい!!
 乗り心地はバスや電車と変わらなかったです。道路から線路へのモードチェンジもあっという間でした。
 実用化には、さまざまな課題が多いと聞きます。けれど、将来、大淵からバスやDMVを乗り継いで、新富士駅まで行くことができればいいですね。


「1 Day Trip(ワンデイトリップ)チャレンジャー」参加者募集!!
みんなの街の乗り物調べ
 いろいろな公共交通を利用して、設定されたチェックポイントをクリアしていくイベントです。公共交通クイズもあるよ。
とき:9月22日(土曜日)9時〜15時
対象:市内在住の子ども(小学4年生以上)とその保護者
定員:2人1組で15組(応募者多数の場合抽せん)
申し込み:7月20日(必着)までに、はがきまたはファクス・Eメールに2人の住所、氏名、年齢、電話番号を記入し、〒417-8601 富士市役所都市計画課へ
ファクス 53-2773
Eメール toshikei@div.city.fuji.shizuoka.jp
*事前に公共交通についての勉強会があります。



■路線バス
 市内の路線バスは、運賃収入だけでは、路線の存続が困難な状況です。
 現在、赤字路線に対し、市は補助金を交付し、維持・確保を図っています。

循環バス ふじ丸
◇ルート:吉原中央駅、富士駅、新富士駅を結ぶルート
◇運行日:毎日(30分おきに運行)
◇運賃:最大300円
◇問い合わせ:富士急静岡バス 電話 71-2495
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循環バス ひまわり
◇ルート:吉原中央駅循環、富士駅循環
◇運行日:月曜日〜土曜日(祝日除く)
◇運賃:100円
◇問い合わせ:富士急静岡バス 電話 71-2495
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田子浦地区コミュニティバス しおかぜ
 バス利用者が極端に少なかった田子浦地区では、一時路線バスが廃止になりました。
 しかし、生活の足の確保のため、地域住民が協賛金を出して運営を支援する「しおかぜ」が、4月25日から運行を始めました。
◇ルート:新富士駅を起点とした田子浦地区
◇運行日:月曜日〜土曜日(祝日除く)
◇運賃:200円(小学生、障害者手帳保持者は100円)
◇問い合わせ:石川タクシー富士 電話 51-1111
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田子浦地区まちづくり推進会議議長
藤田 正行さん(前田新田)
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小さな車体に希望を詰め込んで
 地元の人をはじめ、地区以外の人の移動手段としてはもちろん、新富士駅から始まる小さな旅行の感覚で、より多くの皆さんに利用していただきたいですね。
 しおかぜは、この大きさだからこそいいところがたくさんありますね。小回りがきき、地元利用者のいる近所まで行くことができますし、座席同士が近い分、会話が弾みます。
 単なる移動手段ではなく、交流の場ですね。


未来の街のために今すぐできることがあります
都市整備部長
鈴木 利幸
- 写真あり -

公共交通を取り入れた生活を少しずつ
 現在、市の交通事情は、自動車に頼らざるを得ない状況にあります。しかし、自動車を利用している世代の高齢化や、住宅事情の変化などさまざまな要因で、近い将来公共交通が必要になるときが訪れるでしょう。だからこそ、市は、計画的かつ段階的に、利用する側と運営する側のバランスをとりながら、だれもが住みやすい街のための交通体系づくりを行っています。DMVの導入もその一端を担っているんですよ。
 また、公共交通の充実のために一番大切なことは、私たち自身の意識です。自動車中心の生活スタイルはすぐに変えることはできませんが、一人一人が、少しずつ公共交通を意識し利用していくことで、住みよい街の未来の交通体系が見えてくると考えています。

クルマと公共交通のかしこい使い方について、一緒に考えてみませんか?

問い合わせ 都市計画課
電話 55-2904 ファクス 53-2773
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp
〒417-8601 静岡県富士市永田町1丁目100番地 電話 0545-51-0123 ファクス 0545-51-1456
E-mail kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp