富士市の特産品の一つ
甘くてみずみずしいイチゴ
これから収穫の最盛期を迎えるイチゴ。皆さんは、イチゴが市の特産品だとご存じでしたか?
富士市でイチゴの栽培が始まったのは70年ほど前。水がきれいで土地も肥えていて、気候もイチゴの栽培に適していることから、松本や岩本など市の西部で栽培が始まりました。今は、市内各地で50軒くらいの家がビニールハウス栽培をしています。
イチゴは4月から苗づくりが始まり、9月にビニールハウスに苗を植えます。収穫時期は11月下旬〜6月の約半年間で、収穫を終えるまで一年じゅう手がかかります。イチゴの苗は、一度収穫しても新しい茎が次々に伸び、何回も実をつけます。最盛期にはビニールハウスからイチゴの甘い香りがあたり一面に漂ってきます。
松本でイチゴを栽培している稲垣三臣(みつおみ)さんは「現在、富士市でとれる主な品種は章姫(あきひめ)で、全体の7割。あと3割は紅(べに)ほっぺです。どちらも静岡県生まれで、章姫は女性やお年寄りに人気で、紅ほっぺは男性や若い人に好まれます。糖度はどちらも同じくらいですが、紅ほっぺの方がややかためで酸味が強く、甘酸っぱいのが特徴です。
収穫したイチゴは、市内をはじめ、東京都や長野県松本市にも出荷されています。まずは、地元でとれたイチゴを地元の皆さんにおいしく食べていただきたいですね」と笑顔で話してくれました。
皆さんも、市内でとれる新鮮なイチゴをぜひご賞味ください。
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( 写真説明 ) 「摘みたてのイチゴはつやつやしています」と話す稲垣さん