給食の時間 昭和30年代(富士第一小学校)
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( 写真説明 ) (上)現在の学校給食の様子
( 写真説明 ) (下)30年代の学校給食の様子
心がこもった、手づくりの味
富士市の学校給食は、昭和23年に始まって以来、各学校ごとの給食室で調理する方式を続けています。初めはミルク(脱脂粉乳)やみそ汁など、メニューは今ほど豊富ではありませんでしたが、昭和29年に学校給食法が制定され、徐々に充実していきました。
小学校で調理員として働いていた
小林 すみ江さん(岩本)
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「おいしかったよ」の一言で頑張れた
昭和39年、自宅近くの小学校で給食を始めると聞き、料理が好きだったこともあり、家族の協力を得て、調理員になりました。
今と変わらず、当時もカレーやコロッケが人気で、子どもたちが嫌いな野菜は、食べやすいように、なるべく小さく切るなど工夫をしていました。たくさんの材料を使い、手作業で調理するので、なかなかの重労働でした。
でも、子どもたちが容器を返しにくるたび、「おばちゃん、おいしかったよ」「ありがとう、またつくってね」と声をかけてくれるので、疲れは吹き飛んでしまいましたよ。
いつも「給食のおばちゃん」と慕ってくれた子どもたちのことは、今でも忘れません。一緒に行った遠足やバス旅行など、楽しい思い出がたくさんあります。給食を食べた子どもたちの成長した姿を見ることが、一番の喜びでした。