もし、今、地震が起きたら、あなたはどうしますか。何を持って、どこへ逃げますか。地震で火災が起きたとき、私たちには何ができるでしょうか。
今回の特集では、災害時に、私たちに何ができるか、また、ふだんからどのようなことを心がけていればよいのかを紹介します。
過去の大震災の教訓を日々の生活に生かし、正しい防災知識を身につけるよう心がけましょう。
防災訓練に参加しよう
市では毎年、東海地震を想定し、東海地震注意情報発表から地震発生直後までの訓練を行っています。
また、各地区においても、自主防災会などによって、地域に合わせたさまざまな訓練が計画されています。
訓練への参加や見学を通して、災害時に自分ができることは何かを考えてみましょう。また、各家庭においても、非常持出品や避難場所、避難経路などの確認を行いましょう。
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いざというときのために
食糧や飲料水の備蓄、非常持ち出し品の準備をしよう
(1)食糧・飲料水
突然地震が起きて、食糧の蓄えが全くなかったら…。たとえお金を持っていても、お店で買うのは困難になることが予想されます。
また、地震が起きた直後は、食糧などの輸送も満足にできません。救援活動が受けられるまでの間の食糧や飲料水は、各家庭で蓄えておきましょう。
【食糧7日分(うち非常食3日分)】
主食…米、乾パン、インスタント食品など
副食…漬物、梅干し、つくだ煮、缶詰など
調味料…みそ、しょうゆ、塩など
【飲料水】
1人につき1日3リットルの水を最低3日分
*そのほか、多目的に使えるように、ふろに水を入れ、ふたをしておきましょう。
(2)非常持ち出し品
家族構成を考えて最低限度のものを用意しておきましょう。
また、大地震が発生した場合、けがをしても病院で直ちに治療を受けることは困難です。いざというときに備え、各家庭では救急薬品などの準備をしておきましょう。
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( 図表説明 ) 非常持ち出し品の一例(このほか、毛布、寝袋、ロープ、携帯用カイロなど)
東海地震に関する情報
地震予知技術の進歩に伴い、ことしの1月5日から、東海地震に係る情報体系が変わりました。これにより、発生の危険度に応じて3段階で情報が発表されることになりました。
特に、東海地震の前兆現象の可能性が高まったことを示す「東海地震注意情報」は、防災対応を始める重要なタイミングとなります。
東海地震が予知されたときに正しい情報を収集し、冷静に行動できるように心がけましょう。
避難対象者及び避難について
東海地震予知情報(警戒宣言)が発表された場合や突然地震が発生した場合に、山がけ崩れや津波の危険区域に住んでいる人は避難が必要になります。
また、自宅の耐震性などに不安がある人についても自主避難をすることができます。
自宅から避難をする場合も、基本的には自主防災会の集合場所に一度集まってから、集団避難をしてください。
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( 図表説明 ) 東海地震に関する情報名と主な防災対策
防災豆知識
災害時の医療
市は医師会の協力を得て、東海地震などの大規模な災害が発生した場合、市内の7病院を救護病院として開設します。また、20か所に救護所を設置します。
このため、災害発生後は市内の医院には医師がいませんので、傷病者は救護所か救護病院に搬送してください。
また、軽傷者は、家庭救護か自主防災会の救護班による応急救護で対応してください。
○救護病院
市立中央病院・芦川病院・川村病院・聖隷吉原病院・米山病院・渡辺病院・大富士病院(災害時の心のケア専門)
○救護所
吉原小学校・今泉小学校・吉原第二中学校・須津小学校・吉永第一小学校・原田小学校・富士中学校・岩松小学校・鷹岡小学校・天間小学校・丘小学校・伝法小学校・広見小学校・吉原北中学校・大淵第一小学校・元吉原小学校・富士第一小学校・富士第二小学校・富士南小学校・田子浦小学校
富士山火山防災マップ
富士山が噴火したときに、いつ、どのような現象が、どの範囲まで到達するかを示した『富士市富士山火山防災マップ』を作成し、8月上旬に各家庭に配布しました。
家の中の見やすい場所に張り、家族で話し合いをするなどして、家族全員が富士山の噴火について正しく理解するようにしましょう。
*「富士山火山防災マップ」の内容は、万が一、富士山が噴火した場合を推定したものです。噴火の場所、規模によっては、すべての範囲に被害が及ぶことはありません。また、想定以外のところにも被害が及ぶ場合もあります。
いつ来てもおかしくないと言われている東海地震。その規模は、阪神・淡路大震災を上回るものだと予想されています。
いざというときに慌てないためには、日ごろからの備えと心がけが大切です。
9月1日は防災の日。この機会にもう一度、防災について家族で話し合ってみませんか。
問い合わせ先 防災対策課 電話 55-2715