百人一首競技かるた小倉忌慶讃(おぐらきけいさん)全国競技大会で優勝した
斉藤 金洋(こんよう)さん(富士高3年 比奈)
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富士高3年生の斉藤さんは、5月27日に京都にある本隆寺で行われた、百人一首競技かるた大会で、現役高校生として史上初の『優勝』という快挙を果たしました。
そもそも、高校に入学したら、文化部に入って勉強に集中しようと、気軽な気持ちでかるた部に入った斉藤さんですが、競技かるたの魅力にはまり、1年でA級(競技力でA・B・Cのランクがあり、最高級)に昇格し、かるた部の中心選手として活躍するほどになりました。
しかし、高校生が一般のA級選手と戦うには、経験面でも非常に厳しく、昨年のこの大会でも1回戦敗退の屈辱を味わいました。雪辱の気持ちを込めて挑んだ今大会でしたが、直前の練習では絶不調。それが逆にリラックスできたのか、大会当日は持ち前の『粘り強い』戦い方で、強豪を次々と撃破。見事優勝を決めました。
斉藤さんは「決勝は1時間半の長丁場の試合になりました。優勝を決めた瞬間、正直なところ『あれ、勝っちゃった」という感じでした。相手が終盤にミスしてくれたことと、勝負どころでの集中力が切れなかったのが勝因だと思います。
かるた競技は、相手との駆け引きがおもしろいです。試合内容によっては、あえて相手に札を与えることもあります。力を抜く場面、集中する場面を判断しながら試合をする、この緊張感がたまらないですね。今回の優勝で、かるたの世界では名が知れ渡ってしまいました。もう1回戦では負けられなくなりましたね(笑)」と話してくれました。