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【広報ふじ平成10年】皆さんの声をまちづくりに

平成9年度世論調査「障害者福祉・住宅地供給について」

市では、市民の皆さんの意見や要望を市政運営の基礎資料とするため、毎年世論調査を行っています。第26回となる平成9年度世論調査のテーマは「障害者福祉・住宅地供給」です。
この調査結果がまとまりましたので、概要をお知らせします。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 社会福祉協議会が開催する小学生親子福祉体験講座

データ
対象 市内在住の満20歳以上の男女3,000人
抽出方法 住民基本台帳から等間隔無作為抽出
調査期間 平成9年10月15日〜31日
調査方法 郵送調査
回収数(率) 1,959人(65.3%)
*比率は百分率で表示し、小数点以下第2位を四捨五入していますので、合計が100%にならない場合があります。


テーマ 「障害者福祉」について
 最初に、障害者とその家族に対するかかわりについてお聞きしました。
 障害者やその家族に対して、話しかけたり手をかしたりしたことが「ある」と回答した人が59.4%で、約6割近くの人が、かかわった経験を持っていると答えています。男女別で見ると、「ある」と回答した人が男性より女性の方が1割多く、また高年齢層になるにつれてかかわった経験が多くなっています。
Q あなたは、障害者やその家族に対して、話しかけたり手をかしたりしたことがありますか。
- 図表あり -

 次に、自立困難になったときに世話をしてもらいたい人についてお聞きしました。「家族に見てもらいたい」が31.3%、「家族を中心に一部を行政の在宅福祉サービスで」が44.7%で、7割以上の人が家族中心の介護を希望しています。
 男女別では、男性の方が家族中心の介護希望が若干高くなっています。また、年代別に見ると、高年齢層になるにつれて「家族に見てもらいたい」が多くなっています。
Q 仮にあなたが障害や高齢で自立が大変になったとき、だれに世話をしてもらいたいですか。
- 図表あり -

 また、「福祉で困ったときにだれに相談しますか」の質問では、第1位に「市役所(福祉事務所など)」、次いで「知人・親戚(しんせき)」、「民生児童委員」の順となっています。年代別では、若年齢層は、「知人・親戚」が第1位となっており、高年齢層になるにつれて、「市役所(福祉事務所など)」を相談先と考える人が多くなっています。
 優先すべき福祉施策については、「在宅福祉サービスの充実」が「入所施設を建設する」を上回っています。
Q 障害者や高齢者の介護に関することや生活、子供の健全な育成など福祉に関することで困ったとき、あなたはだれに相談しますか。
- 図表あり -

Q 福祉施策を進める中で、あなたは入所施設の建設をまず考えるべきと思いますか。それとも在宅福祉サービスの充実を考えるべきと思いますか。
- 図表あり -

【代表的な住宅福祉サービス】
ホームヘルプサービス…重度の障害者に、自宅において日常生活を営むために必要な入浴や食事の介護などのサービスをホームヘルパーが提供する事業
ショートステイ…家庭の都合で一時的に自宅での介護ができない障害者を施設で預かり、介護する事業
デイサービス…在宅の障害者またはその家族が施設に通い、そこで機能訓練や入浴、相談、レクリエーションなどのサービスを受ける事業


富士市障害者計画について
 富士市はすべての市民がその障害にかかわらず、互いの人格や生き方を尊重し合うことによって真に豊かな社会を実現する「完全参加と平等」の課題を解決するため、「富士市障害者計画」を策定中です。
 今年度は、この世論調査のほかに障害者自身の実態調査も実施しています。また、平成10年度には、一部一般公募による市民懇話会を設置するとともに、広く市民の声を聞きながら計画を策定していきますので、ぜひ障害者福祉計画に関する御意見などお寄せください。
 この計画の大きなテーマ(案)は、
1.ふれあい交流の推進(啓発、広報、人づくりの推進)
2.やすらぎ・サービスの充実(保健医療・福祉・文化スポーツの充実)
3.まなび・就労の拡充(教育・雇用就労の整備)
4.福祉のまちづくりの整備(生活環境の整備)
を考えています。
 御意見・お問い合わせは 障害者福祉課 内線2320


次にボランティア活動の参加状況についてお聞きしました。
 「全く参加したことがない」が過半数を超える64.1%で「ずっと」または「ときどき参加している」は全体の3割(33.3%)でした。阪神淡路大震災をきっかけにボランティア活動が活発化してきているとはいえ、まだまだ参加した経験のある人は少ないことがわかります。年代別では、40代・50代の参加経験者が若干多く、更に高年齢層になるにつれて「現在ずっと参加している」が多くなっています。
 続いて参加したことのあるボランティア経験についてお聞きしました。第1位は「道路、溝、公園などの清掃」が32.8%で、次いで「献血、献眼、献体などの登録」が21.1%、「赤い羽根共同募金などの募金運動」が16.1%の順になっています。
 このテーマの最後に、今後必要と考えるボランティア活動についてお聞きしました。「小・中・高校でのボランティア体験」が28.7%と最も多く、次いで「幼児期からの一貫した福祉教育」が21.8%、「企業等でのボランティアのための休暇を考える」が15.6%となっています。年代別でも1位と2位は変わりありませんが、3位に20代から40代では「企業等でボランティアのための休暇を」、50代以上では「地域の中でのボランティア活動実践」となっています。
 なお、自由意見の中には、ボランティア活動をしたいがどうしたらよいかわからないという意見が多くありました。

Q あなたはボランティア活動に参加したことはありますか。
- 図表あり -

Q あなたが参加している(あるいは参加したことのある)活動は何ですか。(複数回答)
- 図表あり -

Q 今後社会の中でますますボランティアが必要と言われておりますが、どうすればよいと思いますか。
- 図表あり -

ボランティアについてのお問い合わせは ボランティアセンター 電話64-7100


テーマ 「住宅地供給」について
 次に、「住宅地供給」のテーマでお聞きしました。
 住宅を取得する際に、最近は、豊かさとゆとりを実感するために居住環境の充実、特に周辺環境・景観の重視や高齢者への配慮など、質の高い住宅地を適正な価格で求める傾向にあると言われています。そこで、市が今後の住宅地の供給対策を進めるに当たって、市民の皆さんの住宅地に関する考え方をお聞きしました。
 まず最初に、現在の住まいの満足度についてお聞きしました。「満足」または「まあ満足」と回答した人が58.0%で半数を超えています。男女別では差がありませんが、年代別に見ると、20代を除いて、高年齢層になるにつれて、現在の住まいへの満足度も高くなっています。
 さらに「非常にあるいは多少不満がある」と回答した人にその不満点をお聞きしました。「部屋数が少ない、建物が狭い」が39.0%と最も多く、次いで「建物が老朽化している」、「敷地が狭い」となっています。
 次に今後、住宅購入時に重視する事柄については、「日当たりや騒音など」が最も多く50.8%となっています。次いで、「住宅の広さや内容」42.8%、「住宅の価格」31.8%と続いています。
 男性は、「住宅の価格」「交通の便」を重視する傾向がありますが、女性は「買い物の利便性」「子供の教育環境」など、生活面を重視する傾向にありました。

Q あなたは、現在のお住まいの状況について満足していますか。
- 図表あり -

Q 不満と思うのはどんな点ですか。(複数回答)
- 図表あり -

Q あなたが住宅を新築・購入するとした場合、周辺の住環境など重視されるものをお答えください。(複数回答)
- 図表あり -


 今後、住宅地の取得計画があるかお聞きしたところ「具体的な計画がある」が3.1%、「具体的ではないが考えている」が19.1%、あわせて22.2%の人が「考えている」と回答しました。
 そこで、「考えている」と回答した人にさらに住宅地取得を希望する地区(地域)をお聞きしました。
 回答は 「広見地区」が14.9%で最も多く、次いで「富士駅南地区」13.8%、「大淵地区」11.3%の順となっています。しかし、20代は「鷹岡地区」、30代は「岩松地区」が1位となっており、各年代によって大きく異なっています。
 最後に、住宅問題を考える場合、市に対してどのようなことに力を入れてほしいかお聞きしました。
 「住宅ローンの融資・利子補給」が52.5%で半数を占めています。次いで「県・公社など公共の宅地分譲」18.5%、「住宅に関する相談」7.9%の順になっています。年代別に見ますと、全体的にほぼ同じ傾向となっていますが、特に30代から50代では「県・公社など公共の宅地分譲」、20代では「公営賃貸住宅」の要望が多くなっています。

Q 住宅問題を考える場合、あなたは市に対してどのようなことに力を入れてほしいと思いますか。
- 図表あり -

- 写真あり -
( 写真説明 ) 住宅地取得希望先1位の広見地区

自由意見
 今回の調査では、各設問のほかに、テーマに関する自由な意見や要望を記入していただきました。代表的なものを要約してお知らせします。
○「障害者福祉」について
・幼児期からの福祉に対する教育が重要
・ボランティア活動をしたいが、どこに申し込んだらいいのかわからない
・個人の生活の犠牲の上に進められるのではなく、多くの人が少しずつ、無理なく参加できる体制を
・これからの高齢社会のため、在宅福祉サービス・福祉施設の充実を
・ボランティアの指導者育成と、活動に関する情報の提供を
・福祉に対する啓蒙(けいもう)・啓発をマスコミ・ 行政を通じて積極的に行う
・ボランティアはまず近所、身近な人への小さな手助けをすること、またそれを継続していくことが大切 
・車いすの障害者、高齢者にとって不便な箇所、危険な道路が多い
・企業、学生に福祉・ボランティアについての教育や体験の充実を
・地域住民一体となって参加できる体制をつくる
・ボランティアは特別なことでなく、ともに生きていく上で当然なこととしてとらえてほしい
○「住宅地供給」について
・道幅が狭く、危険な箇所が多いので道路の整備を
・土地、家、マンションが高額すぎる
・下水道の整備をもっと進めてほしい
・自然が昔と比べると少なくなった、もっと木や花を植えてほしい
・高齢者向けの公営住宅を充実させるとともに、質の向上を
・土地の有無、職種に関係なく住宅ローン融資と利子補給に力を入れてほしい
・賃貸の安い価格の住宅が必要
・市街化区域の増加を検討してほしい
・公共施設や区画整理の計画・経過状況を住民に報告してほしい
・住宅をふやすと同時に公園など公共施設もふやしてほしい
・家を建設する際の税金のことなど明確にわかるような窓口、相談所の設置を
・21世紀に向けたまちづくりを進めるためには行政による宅地開発が必要
・今後の車社会、高齢化などから公共の交通手段を市で考えてほしい

 お忙しい中、今回の調査に御協力いただきました皆さん、ありがとうございました。
 皆さんの貴重な御意見を、今後の市政を進めるための参考にし、まちづくりを進めていきます。

 問い合わせ 広報広聴課 内線2821
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