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【広報ふじ平成7年】地震だ!そのときに備えて

日ごろの準備を万全に

家庭での備え
1.我が家の防災会議
  どこで地震に遭っても連絡がとれるよう、家族で防災会議を開き必要なことを確認しましょう。
 ○家族の避難場所(集合場所)の確認。
 ○持ち出し品と、その置き場所のチェック。

2.我が家の耐震診断
  自分の家が、どの程度の地震に耐えられるのか診断しておきましょう。結果により、外へ逃げた方がよいかどうかの目安になります。

3.家具の転倒・落下防止
  今回の地震でも、家具の転倒が原因による死傷者が多く出ています。物が凶器にならないよう、もう一度、身の回りの家具の安全を確認しましょう。

4.消火の備え
 ○石油ストーブ、ガスコンロ、ガスストーブなど、火を使う器具は、安全装置つきのものを使いましよう。
 ○灯油、食用油などの燃えやすいものは、火の元から離れた安全なところに保管しましょう。
 ○火の元の近くには、消火器や消火用具を備えておきましよう。
 ○日ごろの防災訓練に参加し、消火器の使い方などの練習をして、いざというとき使えるようにしましよう。

5.門柱やブロック塀の対策
  見た目はしっかりしていても、今回の地震でも多くのブロック塀が倒れています。もう一度、安全性を確かめて、危険と判断されたら、補強するか生け垣やさくに取りかえましょう。
  市では、生け垣に取りかえる場合など、費用の一部を助成する制度があります。

6.食料の備え
  地震直後は、食料品を買うことができません。各家庭で、食料7日分(うち非常食3日分)程度を用意しておきましょう。
 ○主食 米、乾パン、インスタント食品など。
 ○副食 漬け物、梅干し、つくだ煮、缶詰など。
 ○調味料 みそ、しょうゆ、塩など。

7.飲料水の備え
  地震が起きて、まず困るのは水です。今回の地震でも、水不足が大変な問題になりました。日ごろから水を蓄えておきましょう。
 〇1人につき1日3リットル分の水を、最低3日分用意。
  また、多目的に使えるよう、いつもおふろなどには水を入れておきましょう。

8.非常持ち出し品の用意
  医薬品、懐中電灯、ラジオなど、家族構成を考えて最低限度のものを用意しておきましょう。
  特に病人、乳幼児、妊婦などのいる家庭では、必要なものを考えて、それぞれ用意しておきましょう。


自主防災組織とは
 災害から自分を守り、財産を守るためには、一人一人が災害に備えて十分準備しておくことが最も大切です。しかし、個人の力には限界があり、大きな災害に一人で立ち向かうことは到底不可能です。特に子供やお年寄りは、大人の助けが必要になります。
 こんなときに、力を発揮するのが「自主防災会」です。毎日顔を合わせている隣近所の人たちが、協力し助け合うための組織ですから、とても大きな力になります。
 市内では、町内(区)を単位に、全町内で組織されています。また、市では自主防災活動に対して、助成をしています。


自主防での備え
1、防災について理解や協力の呼びかけ
  災害時に頼りになるのは、隣近所の人です。自主防災会への参加・協力を、積極的に呼びかけましょう。

2、世帯台帳の整備
  区域内に、どういう人が住んでいるのか把握しておきましょう。

3、行動計画の作成
  災害時に落ちついて行動できるよう、あらかじめ役割を決め、行動計画をつくっておきましょう。

4、区域内の防災地図の作成
  区域内の危険な場所、集合場所防災倉庫などが、どこにあるのか調べ、避難路の決定などの参考にしましょう。

5、防災機材などの整備・点検
  災害時に必要となるものを調べ.整備しておきましょう。整備したものは、点検を定期的に行いましょう。

6、防災訓練への参加
  毎年、9月1日と12月の第1日曜日に、防災訓練を行っています。積極的に参加しましょう。


●家の耐震診断の相談は…
 市役所建築指導課
 電話51-0123 内線2442

地震が起きたら…

家庭では
1.まず身の安全
  特に乳幼児やお年寄り、体の不自由な人の安全を守りましょう。

2.素早く火の始末
  揺れがおさまったら、靴などを履いて火の元栓はすべて閉めましょう。

3.火が出たらすぐ消火
  揺れがおさまってから火を落ちついて消せば、大丈夫。

4.慌てて外に出ない
  かわらの落下や、門柱、ブロックの倒壊に注意しましょう。

5.山・がけ・津波危険地域の人はすぐ避難
  危険地域に指定されている場所に住んでいる人は、すぐに避難してください。

6.我が家の周りの被害点検
  周りを点検して危険な場所に近づかないようにし、余震に備えましょう。

7.避難は徒歩で
  各自主防災会で決められた集合場所へ、車など使わず徒歩で避難しましょう。

8.自主防活動へ参加
  自分の安全が確保できたら、自主防災の活動に協力しましょう。

9.正しい情報を
  デマや人のうわさに惑わされないよう、正しい情報をつかみましょう。

10.電話・自動車の利用を控える
  緊急通報・車両の妨げになるため、電話や自動車の利用を控えましょう。
- 図表あり -


こんなときは
☆どっちが先か、救出と消火
 けが人と出火の両方を発見したら、まず消火を優先させてください。
☆自動車を運転していたら
 左に寄せて停車し、車から離れるときはキーをつけたままにし、警察などの指示に従ってください。
☆デパートの中にいたら
 パニックになりやすい場所なので、従業員の指示に従ってください。
☆外出中は
 ショーウインドー、ビルの壁、塀などの近くから離れ、広い場所に避難してください。


自主防では
1、被害状況の確認・報告
  地震発生後、速やかに区域内の被害状況をまとめ、各地区防災拠点(公民館)へ報告してください。特に被害がなかった場合でも、「被害なし」という連絡を入れてください。

2、危険発生時の避難場所
  市から避難命令が発令された場合や、区域内に危険が迫っていると判断された場合は、すぐに指定の避難地まで住民を避難誘導してください。

3、災害発生後の活動
  地震後、負傷者の捜索・救助、軽傷者の手当て、応急的な消火活動をする必要があります。また、負傷者については、救護所など近くの病院へ移送してください。このほか、食事などの炊き出しやトイレの設営などが必要です。

4、情報の確認・伝達
  市の防災行政無線の放送やテレビ、ラジオで情報を確認して、区域内の各家庭に伝え、混乱が起こらないようにしてください。


●防災についての問い合わせは…
 市役所交通防災課
 電話51-0123 内線2777

富士市もさまざまな援助を実施

 阪神大震災の被災地に、富士市でも救助活動のための職員を派遣したり、救援物資を緊急輸送したり、義援金を受け付けしたりするなど、さまざまな救援活動をしています。
 また、市民や団体、企業など民間レベルでの救援活動も活発化し、援助の輪が広がっています。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 市長の激励を受け、出発する消防特別救助隊


災害義援金の受付
 日本赤十字社富士市地区で、1月18日、兵庫県南部地震義援金の受け付けを開始しました。
 多くの市民や団体などから、1月27日現在で、1,100件余り、約5,200万円の金額が届けられました。この義援金は、日赤静岡県支部を通して、兵庫県に送られます。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 市役所2階総合案内での受付


消防特別救肋隊出発
 1月18日から23日まで、富士市消防特別救助隊が、第一次、第二次の各5人ずつの班に分かれて、被災地へ出動しました。
 救助隊は、神戸市兵庫区で静岡隊として行動。現地消防署の指令により、倒壊家屋に閉じ込められた人たちの救出活動や、焼け跡からの遺骨収集作業を行いました。
 第一次隊の中川副隊長は、「不確かな情報ばかりで、情報伝達の難しさを感じた。また、倒壊家屋の中で救助活動しているとき、余震が起きたときは命が縮むかと…。でも、『ごくろうさま』と言ってくれた被災者の力になってあげなければ…」と危険を感じながらも救助活動をしてきました。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 建物の下敷きになっている人の救出に当たる救助隊


建物の危険度を判定
 1月20日、応急危険度判定士静岡県団の一員として、富士市内から二人の判定士が、建物の危険度をチェックしました。
 二人は、神戸市長田区で、使用できないほど倒壊しているビルに、「使用禁止」の張り紙をしました。
 一員の一瀬(いちのせ)判定士(建築指導課)は、「ブロック塀は倒壊し、外装も崩壊。現地の人たちは自分の家も見てほしいと不安そうだったが、住宅の約8割はもう住めないのでは…」と感想を漏らしました。


被災地へ援助物資を
 富士市では、1月20日、緊急に缶詰御飯を被災地に向けて搬出しました。
 また、富士市ならではの援助物資として、市からの要請を受けて、静岡県家庭紙工業組合が、シティアのトイレットペーパーを搬出。そのほか、市内企業からも、紙おむつ、紙おしぼりなどの援助物資が、次々と民間緊急援助物資輸送車両で被災地へ送られました。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士県行政センターで援助物資をトラックへ搬入


その他の支援協力、今後に向けて
 富士市では、被災地域の児童・生徒の受け入れや、被災者の市営住宅への受け入れを行っていきます。
 また、給水活動の応援に、1か月間の予定で、給水タンクの提供とともに職員を派遣します。さらに、医療応援体制として、医療物資などを提供。保健婦や中央病院の医師、看護婦も派遣します。そのほか下水道など、さまぎまな支援活動を今後も続けていきます。


義援金の受付
問い合わせ  社会福祉課 内線2312
●市役所2階総合案内 8時30分〜17時
 (土曜日・日曜日は1階北口守衛室で受付)
●各公民館 8時30分〜17時(土曜日・日曜日は休み)
●社会福祉センター「広見荘・鷹岡市民プラザ・田子浦荘・東部市民プラザ」
 9時〜16時(月曜日・祭日は休み)
●中央病院1階総合案内・2階庶務課
 8時30分〜17時(土曜日・日曜日・祭日は休み)
●社会福祉協議会(保健婦人センター3階)
 8時30分〜17時(土曜日・日曜日・祭日は休み)
☆各受付場所は当面2月17日までを予定。
添付ファイル
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広報広聴課 (市庁舎8階北側)
電話:0545-55-2700 ファクス:0545-51-1456
メールアドレス:kouhou@div.city.fuji.shizuoka.jp
〒417-8601 静岡県富士市永田町1丁目100番地 電話 0545-51-0123 ファクス 0545-51-1456
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