あなたの住んでいる地域は、福祉が充実していますか。
福祉と一言で言っても、高齢者、障害者、児童、生活困窮者など、その範囲はとても幅広く、ちょっと難しい問題のように思うかも…。
けれど、人はだれも、やがて老い、死を迎えます。また、突然の病気や何らかの理由で体が不自由になったり、生活が苦しくなったりするかもしれません。福祉の必要性は、意外と身近にあります。地域のみんなと一緒に考え、活動していかなければならない問題なのです。
今回は、地域で必要とされている福祉活動を考え、実際の活動に結びつけている「地区福祉推進会」について紹介します。
住民の 住民による 住民のための
地区福祉推進会は、小学校区を単位とした住民の組織です。市内には、現在富士南、富士見台、今泉、吉永、天間、須津、岩松、富士駅南(発足順)の8地区に福祉推進会があります。
須津地区福祉推進会の実行委員は約90人。昼間お勤めしている人のための夜間福祉相談や、ひとり暮らしのお年寄りを対象にした、福祉推進会のメンバーの手づくり「夕食サービス」に力を入れています。
「夕食サービス」は、毎月第3木曜日に福祉推進会のメンバーが須津公民館でお弁当をつくり、10人くらいで手分けして配達しています。いつもこのお弁当を楽しみにしているお年寄りは、約20人。お弁当が届くと思わず笑顔がこぼれ、話に花が咲きます。お年寄りにとっては、配達してくれる人との交流も楽しみの一つになっています。
須津地区は農家が多いので、野菜、米、みかんなどを持ち寄ったり、小麦まんじゅうをつくってきたりする人もいるとか。地域住民に活動の輪が広がっています。
地区福祉推進会は、だれもが安心して暮らせるまちづくりのため、住民の力で、地域に根差した福祉活動を地道に続けています。
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( 写真説明 ) 「おいしいお弁当を食べてほしい」そんな思いを込めてつくります
地区福祉推進会に関する問い合わせは社会福祉協議会 電話64-6600