11月19日に行われた「ふるさと芸能祭」で、創作民踊「かぐや富士」が披露されました。踊り手はなんと歴代のミスかぐや姫の皆さん。今回は、吉原市民会館で練習を重ねた皆さんを訪ねてみました。
−かすみか雲か富士が嶺(ね)の…− 大鼓や三味線・鼓などを使った、みやびやかな音色が練習場に響きます。「皆さんはミスかぐや姫ですから、本物のかぐや姫になったつもりでね。はい、月を見上げるような目つき」と熱心に指導するのは、舞踊家の若柳吉以智(きちいち)さん(永田北町)。この舞踊の詞と振りつけを創作しました。作曲は長うたの専門家で東京の松島寿三郎さんによるものです。
若柳さんは、富士に伝わるかぐや姫の話を市民文化の向上に役立てられないかと考え、「かぐや富士」の誕生になりました。そして、「かぐや姫の舞踊はかぐや姫で」と歴代ミスかぐや姫の登場にもなったわけです。
かぐや姫の皆さんも乗り気で、今回は61年度の杉山みさきさん、62年度の土屋恭子さん・望月みゆき(旧姓丸山)さん、平成元年度の押尾美紀子さん・保坂早苗さんの5人が、練習に励みました。
ふだんはおしとやかな彼女たちも、やはり現代っ子。日本舞踊は初めてとあって、「やわらかさをうまく表現できるかしら」(保坂さん)という心配もありましたが、本番では見事にクリア。「やさしい動きで踊りやすいです」(杉山さん)と太鼓判。機会があれば皆さんもどうぞ。
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( 写真説明 ) 本番では見事に踊りました