山仲久美子(やまなかくみこ)さん (田子・40歳)
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受賞作は「エロティックアニマル2」。粘土の素地を上手に生かし、やれらかい動きの中に鋭い美しさを表現した陶芸作品です。
作品について「万物は土から生まれ、土に戻ります。土のもっているエロティシズムと人間のエロティシズムを重ねて表現してみました」と語ります。
市展の市長賞は60年に続いて今回が2回目。学生時代に舞台美術を専攻したとはいえ、粘土に触れたのは6年前。郷土陶芸家鈴木道雄氏の指導に刺激され、ぐんぐんこの道にのめり込みました。昨年、市立博物館に陶芸室がてきてからは、常連に。
とはいっても家庭の主婦、家業の手伝いの合間をぬっての陶芸ですから、それなりに苦労もありました。「市長賞も家族の協力のおかげ。子供たちからみたら落第ママでしょうね」と笑います。いまは10月27日から静岡の松坂屋で開く、初めての展覧会の支度に大忙しです。