夏休みは、親子でキャンプ・ハイキングなど自然と触れ合う機会が多くなります。しかし、野原や山には危険な植物もあります。
〈触れると危険な植物〉
*ウルシ……山地などに多い。漆塗りはこの樹液を利用するが、製品でもかぶれる人がいるくらい毒は強い。触れただけで水泡性炎症を起こす。
*ヌルデ……ウルシと同じような所に生え似ているが、枝にヒレがある。水泡性炎症を起こし、赤くなり痛む。
*その他に……ツタウルシ・ヤマウルシ・トウダイグサ・ノウルシなど、茎を折った所から出る樹液に触れると水泡性皮膚炎になる。
〈食べると危検な植物〉
*トリカブト……山中のやや湿った所に生える。アイヌの毒矢で有名。
*シキミ(香花)……昔は墓地の回りに植えて、オオカミや野犬を防いだ。子供が実を食べないよう注意が必要。
*その他に……チョウセンアサガオ・アセビ・キョウチクトウ・アメリカヤマゴボウ・ハシリドコロ・ドクウツギ・ドクゼリ・フジウツギ・ドクニンジンなど実や葉を食べると下痢やケイレン・吐き気を起こし、呼吸困難を起こすこともある。
〈応急処置〉
間違えて食べてしまった時は、大急ぎで病院に行くか、その間にできるだけ毒物を出すために、おう吐・排せつを促し、濃い番茶を飲ませること。
- 図表あり -
( 図表説明 ) チョウセンアサガオ
( 図表説明 ) アメリカヤマゴボウ