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【広報ふじ昭和62年】心の道しるべ市民憲章

住みよいまちづくりへ 推進ゼミナールを開催

 市民の“心の道しるべ”あるいは“よりどころ”として、昭和58年11月1日に制定された富士市民憲章。
 この市民憲章をさらに普及させようと、8月18日、富士商工会議所で市民憲章推進ゼミナールが開かれました。参加者は、市長、議長を始め、市民各層から15名。奇抜なアイデアやさまざまな意見が出されました。

ゼミナール参加者
・富士市長 渡辺彦太郎
・市議会議長 平野康夫
・教育次長 伊達喬一
・伝法小学校校長 渡辺喜弘
・一般市民 児平隆一、海野庄三、小林平八郎、石川みはる、池田洋子、渡辺雅子、立川明、松本玲子、川口時男
・市民憲章普及推進協議会会長 秋山 登
・司会者 松山 均(青年会議所) (敬称略)

富士山のすばらしさ

 市民憲章が制定されてから四年目を迎え、より一層の推進を図るために開かれた市民憲章推進ゼミナール。ゼミナールは、青年会議所の松山均さんの司会で幕を開けました。

司会
 まず最初に、皆さんが感じている富士山、あるいは富士市の印象などについてお伺いしたいのですが。

参加者
 「富士山が余りに身近なため、ついすばらしさを忘れがちです。私たち大人が、富士山のすばらしさや歴史、成り立ちを子供たちに教えなければならないと思う。」「富士山が真近に見える所に住んでいる私たちは幸せです。」「ふるさとを思い起こすときは、必ず富士山が頭に浮かびます。」「私は市民憲章を覚えるのに、自己流のメロディーをつけて覚えました。このように覚えるためにはいろいろな方法があるのではないでしょうか」「富士市民は、地域根性が強すぎる感じがします。そんな中で市民憲章ができたことは、メンタルな面で郷土愛のあり方を市民に問いかけたものですばらしいと思います。」「富士市から富士山の五合目までロープウェイで結ぶなどのことも考えたらどうでしょうか」

市長
 富士山が余りにも偉大なためややもすると負けてしまったり気おくれしてしまいます。富士山に負けないようなまちづくりを進めなければならないと思います。富士市民は富士山に対して大変誇りをもっていますね。このことは非常に貴重なことだと思います。

条文ごとの掲示を

司会
 次に市民憲章普及のための具体的な提言、意見を伺いたいと思います。先ほど、市民憲章にメロディーをつけたらというような意見がでましたが大変おもしろいと思います。
 大変遊び的な発想ですが、富士山とのかかわりを探めるために、市役所の電話番号を3776(富士山の高さ)番にするとか、市民憲章のシンボルマークをつくったらどうかと思いますが。

参加者
 「例えば声かけ運動のように一つ一つの小さな活動がやがて大きな輪になって広がっていく、こんな地道な活動が必要だと思います。」「公園などの公衆トイレが大変汚い。どこかの団体に委託して清掃をしてもらってきれいにしておけば自然と汚さなくなると思います。」「市民憲章の五ヵ条を一緒に前面にだすため漠然としてしまい理解しにくいと思います。一つ一つの条文に目を向けることが必要だと思います。例えば、大棚の滝には、条文二の『富士山のように美しく自然を愛し きれいな環境をつくります』の条文を掲げるとか市役所前の歩道橋に条文の五を掲げ、交通ルールを守るよう呼びかけるなどのことが必要ではないでしょうか」「学校でも子供たちに唱和をさせていますが、唱和だけでは理解できません。小学校4年生は自転車の乗り方を学ぶ機会があるわけですが、そのときに条文の五を取りだし、交通安全の教育をしようと思います。」「ごみの収集場所に条文の二を掲示したらどうでしょうか」「町内会単位に赤い羽根の募金がまわってきますが、このときなども、条文の一の思いやり、助け合いの意識を持たせるなどもよいと思いますね。」「市民意章の心は子供の方がよく守っていますね。本当は、大人が教える立場なのに逆なような気がします。」「市民憲章の条文は決して難しいものではありません。当たり前のことが書いてあります。思いやりを受けたければ相手にしてやればよいのです。当たり前のことをちゃんとやれば自然と住みよいまちになると思います。」

市長
 みなさんのおっしゃるとおりだと思います。その場に合った条文を一つ一つ取りだし掲示してみたいと思います。このことは、早速実行してみたいと思います。先ほどトイレの話がでましたが、本年度はグレードのこ高い公衆トイレをつくります。これで市民のマナーの向上が期待できるのではと思います。
 また、富士山と港のドッキングを考え、市民と海、市民と港、そして富士山との調和を図ったまちづくりを進めたいと思っています。

司会
 本日は貴重なご意見、ご提言をいただきありがとうございました。


- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士山のような心を…
       富士山とともに生きるまち
( 写真説明 ) 富士市民憲章
       ふじに生きるたわくしたちは歴史と伝統をうけつぎ明日にむかって豊かな産業と文化のまりづくりをすすめるため
       一、富士山のように広く 思いやりの心をもちたがいに助け合います
      一、富士山のように美しく 自然を愛しきれいな環境をつくります
       一、富士山のように高く教養を深め 視野のひろい市民となります
       一、富士山のようにたくましく 働くよろこびをもち健康な家庭をつくります
      一、富士山のように強く正しく きまりを守り平和で安全な社会をつくります
                                 (昭和58年11月1日制定)
( 写真説明 ) 「きれいな環境を」と富士駅北婦人会に貸与された空き缶プレス機
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