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【広報ふじ昭和62年】健康コーナー

熱射病

 炎天下での運動でかかりやすい病気に熱射病があります。熱射病は高温環境の中で起こる障害です。人間の体温は、通常一定に保たれています。これは体内でつくられる熱と、体表面から失われる熱が体温中枢によって調節されているからです。熱は主に肝臓と筋肉でつくられ、放熱は皮膚温と周囲の温度差、および発汗によって行なわれます。周囲の温度が皮膚温より高くなると放熱は止まり、逆に体内に熱が入ってきます。すると発汗だけが唯一の放熱手段となりますが、高温、高湿の環境では発汗も抑えられ、うつ熱が生じます。こうした環境で運動をすると、筋肉で熱がつくられ、さらに直射日光のふく射熱が加わり、うつ熱状態が一層進みます。
 この状態が一定の限界を超えると、体温調節中枢が完全に麻痺し、病的な高体温となります。これが熱射病で、全身の脱力感、めまい・頭痛などの症状から、けいれんを起こしたり昏睡状態になることもあります。重症になると発汗が止まり肝・腎・心臓等の障害を起こし死亡することもあります。
 治療は、まず体温を下げることですが、「氷のう」で頸部、わきの下・股の付根等の動脈を冷やすのがよいと言われています。熱射病は防げます。
 炎天下で運動をするときは、時間をかけ徐々に体を高温に馴れさせることを勧めます。 〈富士市医師会〉

レーダー通信

 夏かぜの一種であるヘルパンキーナが大流行となりそうな気配です。のどの奥に水泡ができ、3日間ぐらいは高熱が続きます。
 風診もまだまだ衰えません。ことしは5年ぶりの大流行で、まれですが中には重症の人もみられます。
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