7月21日から8月20日までは「自然に親しむ運動」期間です。
この運動は、私たち一人ひとりが自然に親しむことを通じ、自然に対する科学的興味と理解、さらに保護の精神を養うことを目的とするものです。
私たちの回りには、すばらしい自然が、ふんだんに展開しています。
特に、丸火自然公園は、年間を通して、多くの市民に親しまれている富士市の代表的な野外レクリエーションの場です。
園内の森には、遊歩道があり、散歩しながら動植物や溶岩などが観察できます。
では、家族連れで気軽に楽しめる丸火自然公園のファミリーコースをご案内します。
皆さんも、この夏、家族で丸火の自然に親しんでみませんか。
ファミリーコースにチャレンジ
◇丸火自然館……富士山周辺の地形、林業、動植物、気候をパネルや標本、はくせいなどで楽しく紹介してあります。ぜひ、見学してください。
◇森の中を観察しよう(3〜17)……森の中には、たくさんの木や草花が茂っています。背の高いコナラ、直径2メートルぐらいの岩の上に生えるリョウブ(木の幹に注目して、手ざわりや樹皮がはがれてできた模様を観察しよう)、赤褐色の鮮やかな色の幹を持つヒメシャラなど、いろいろな種類の木や草花が見られます。
◇展望台……展望台の上に登ってみましょう。富士山はもちろんのこと、目の前に見渡す限りの樹海が広がってきます。
◇中央広場・富士見が池など(18〜29)……池の西側に、いくつもの丸みを帯びた大きな穴があいています。これを溶岩樹型といいます。溶岩樹型は、高い温度で溶けた溶岩流が、大木の茂っている林の中を流れた時にできたものです。
池の東側を見ると小高い丘があります。これは、溶岩塚といい、溶岩流の末端付近で、表面が冷えて固まり始めたとき、溶岩流の中のまだ流れている溶岩が表面を押し上げたためにつくられたものです。また、池には5月から6月にかけて産卵したモリアオガエルも住んでいます。よ〜く観察してみましょう。
◇ヒノキ人工林とコナラ林(20〜34)……道沿いにヒノキ人工林とコナラ林があります。人工林とは人の手で植えられた林で、自然にできた林が自然林です。丸火公園のほとんどはクリ・コナラの二次林と呼ぶ自然林です。(伐採された後にできた自然林のことを二次林といいます)人工林と自然林では林の中の明るさが違います。コナラ林は、ヒノキ人工林のように暗くはなりません。この明るさの違いなどから、下に生える草も違ってきます。
そのほかに、いろいろな鳥のさえずりが聞かれます。耳も傾むけてみましょう。
鳥の鳴き声豆知識
・シジュウカラ……ツツピ、ツツピ、ツツピ
・クロツグミ……キキコ、キキコ、キョイ、キョイ、キョ、キョ、キョコ、ピヨピア
- 写真あり -
( 写真説明 ) 展望台
( 写真説明 ) 富士見が池(上)と万葉の森
( 写真説明 ) リョウブの幹
( 写真説明 ) 丸火自然館の入口
- 図表あり -
( 図表説明 ) 地図
( 図表説明 ) ファミリーコースの案内(1から順番に歩いてみましょう約2.7キロメートル)