「学校で一番楽しい時間は?」の質問に、「休み時間、給食の時間……」と答える子供は多く、今も昔も変わらないようです。
給食は、家庭での食事とちょっと雰囲気が違い楽しいものです。
学校給食は、教育の一環として児童・生徒の心身の健全な育成を目的としています。ただ単に、お昼の食事をとるだけではありません。
偏食を直し、食事作法や栄養知識を身につけ、みんなと一緒に同じ食事をとることによって、豊かで明るい社交性を身につけることができます。
そこで、入学して間もない市立今泉小学校1年生の給食のようすを、お皿の“サラ夫君”の日記帳から紹介してみました。
僕の一番うれしいこと
僕の名前は、サラ夫(お皿)です。
僕は、今泉小学校の給食室に仲間と一緒に住んでいます。
僕が一番「うれしいな」と感じるときは、お友達が給食を残さずに食べてくれるときです。
僕は、毎日、日記をつけています。そこで、ある日の僕の日記を紹介します−。
給食時間 6月4日 今泉サラ夫
ここは、今泉小学校1年1組の教室です。新しいお友達が入学してから2か月が過ぎようとしています。今日は、お友達が教室で給食を食べたり、後片づけをする様子をお母さんたちが見学する給食参観の日です。
お母さんたちが後ろで見ているせいか、みんなちょっと緊張しているようです。
みんなが食べていると、市役所のおじさんが、1組の教室へ入ってきました。
そして、「パチリ、パチリ」とお友達の食べているところを写真に撮り出しました。みんな、ちょっとびっくりしたようです。
でも、写真を撮られているせいか、いつもより僕たちをていねいに扱ってくれていたみたいです。
楽しそうに食事
今日の献立は、五目ずし、魚ソーメン汁、それにシューマイです。
「パクパク、ムシャムシャ」とみんなおいしそうに食べています。
最初は重かった僕たちのおなかも、お友達がどんどん食べてくれるので、だんだん軽くなってきました。
まだ足りないせいか、おかわりをするお友達もいます。
たくさん食べる子、食べるのが早い子、遅い子、おはしの持ち方がまだなれない子、いろいろなお友達がいます。
でも、みんな楽しそうに食べています。
食べ終わると、僕たちをカゴの中へ片づけてくれます。
カゴの中では、仲間が「今日はみんな残さずに食べてくれて、気分がいいね」と話をしていました。
後ろで見ていたお母さんたちもみんながしっかりと食べたので安心したようです。
お行儀も、小学校へ入学したときよりも、ずっとよくなってきたみたいです。
給食は、みんながじょうぶな体になるように、栄養のバランスを考えてつくられています。
栄養士さん、調理のおばさんが一生懸命つくってくれます。
これから6年間しっかりと食べて、よく遊び、よく学び、健康で明るい子供になって卒業してほしいなと思いました。 おわり
- 図表あり -
( 図表説明 ) 僕、サラ夫です