昭和58年12月31日現在で実施した「昭和58年工業統計調査」の富士市の概要がまとまりました。
今回の調査は、いままでの従業者1〜3人の事業所を対象外とした調査から、全数調査になりました。
工業都市としてのバロメーターになる製造品出荷額等は浜松市についで県下第2位の1兆2,905億円でした。
なお調査結果の詳細については、後日「富士市工業統計調査結果」として、別の冊子を編集して公表する予定です。
事業所数は減、従業者数製造品出荷額等は増
市内の製造事業所数は、1,622事業所あり、そこで働く従業者数は4万6,822人、製造品出荷額等は1兆2,904億7,953万円でした。
これを前年と比べると事業所は54事業所の減少、従業者数は645人の増加、また製造品出荷額等(従業者4人以上の事業所)は、830億5,163万円増加しました。
また静岡県下の製造品出荷額等をみると、浜松市の1兆4,715億円が第1位で、県下の縫製造品出荷額等の13.5パーセントを占め、次いで富士市の1兆2,905億円(11.8パーセント)、清水市の8,948億円(8.2パーセント)静岡市の7,603億円(6.9パーセント)、磐田市の6,725億円(6.1パーセント)の順で、この5市で県全体の46.5パーセントを占めています。
事業所数は1,622
事業所数は1,622事業所で、前年より54事業所減少しました。
産業別にみるとパルプ、紙が366事業所で最も多く、以下一般機械の300、金属製品の206、食料品の148事業所の順になっています。
前年に比べ増加した産業は、わずかに金属製品が3事業所、電気機械、精密機械、非鉄金属がそれぞれ1事業所だけでした。
一方減少した産業は、輸送用機械が21事業所で以下、木材、木製品11、パルプ、・紙9、一般機械7、その他12事業所でした。
従業者数は645人の増
従業者数は4万6,822人で、前年より645人増加しました。
産業別にみると、パルプ・紙1万5,038人(構成比32.1パーセント)輸送用機械8,744人(18.7パーセント)、電気機械5,064人(10.8パーセント)一般機械4,309人(9.2パーセント)の順でした。
従業員が増加した産業は、輸送用機械525人、電気機械372人、食料品276人、一般機械111人、その他5産業74人でした。
一方減少した産業は金属製品197人、その他139人、パルプ・紙125人、化学工業110人、ほか5産業142人でした。
製造品出荷額等は831億円の増
製造品出荷額等(従業者4人以上の事業所)1兆2,853億2,813万円で、前年より830億5,163万円増加しました。
産業別では、地場産業であるパルプ・紙が4,981億2,347万円で最も多く、次いで、輸送用機械2,350億4,807万円、化学工業1,689億3,721万円、電気機械1,238億2,560万円の順でした。
前年に比べて増加した産業のトップは、輸送用機械で320億6,964万円、次いで、パルプ・紙227億3,286万円、食料品157億8,710万円、化学工業81億4,736万円の順でした。
減少した産業は、その他74億9,330万円、金属製品16億4,103万円、非鉄金属3億3,758万円、木材・木製品2億7,243万円の順でした。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 県下上位5位 製造品出荷額等
( 図表説明 ) 事業所数
( 図表説明 ) 製造品出荷額等の構成(従業者4人以上の事業所)
( 図表説明 ) 昭和58年富士市の産業別、事業所数、従業者数、製造品出荷額等(全事業所)
- 写真あり -
( 写真説明 ) 富士市の地場産業の製紙工場内