「年間約4万7,000円の燃料費が節約できた。」市が実施している、太陽熱温水器補助金制度の利用者から行ったアンケート調査では、このような結果が出ました。
太陽熱温水器補助金制度は来年3月まで。省エネ対策として太陽熱温水器を設置しようとする人は、この制度をご利用ください。
●アンケート調査を実施
市は、省エネルギー・代替エネルギーの普及促進をはかるため、昭和55年7月1日から太陽熱温水器を設置する人に、補助金を交付しています。
現在までにこの制度を利用した人は、昭和55年度317人、昭和56年度274人でした。今年度は7月現在で、すでに123件の申請があります。
市は今年の2月、この制度を利用した490人に対して、設置の動機や使用している感じなどのアンケート調査を実施。
調査の結果、54.7パーセントにあたる267人が回答を寄せてくれました。
●1か月3,894円節約
アンケート調査の結果は−。
まず、太陽熱温水器を設置した理由は「光熱費が節約できる」33.3パーセント、「省エネルギーに協力できる」24パーセントとこの2つで約半数以上を占めています。他の理由としては、「すぐお風呂が使える」15パーセント、「補助金がもらえる」14.5パーセントでした。
太陽熱温水器を使った感じは−の質問では、「期待したとおり良かった」と答えた人が80.5パーセントで、大半を占めていました。しかし、「期待したより良くない」が14.6パーセントあり、その主な理由は、「夏は長いが、冬は期待していたほど温度があがらない」としています。
温水器の使用を始めてから、1か月間で節約できた金額は−の質問では、3ページ左上の表のとおり月平約で春・秋が2,956円、夏が3,872円、冬が2,907円。したがって、年間を平均すると、ひと月あたりの節約金額は、3,894円になります。
1か月間で節約できた光熱量は−の質問では、「プロパンガスの場合」が8.1立方メートル、「灯油の場合」が2.37缶でした。
●安全性と耐久性を
次に温水器を選ぶ場合のポイントについて2点あげてみます。
まず第1点は、安全性の確認です。温水器は満水時で約250キロ位になります。この重さに耐えられることと、台風や地震などで落下しないように、しっかりと固定すること。
第2点は、耐久性の問題です。海岸など特殊な地域を除き、部品交換などの手入れによって、10年以上の使用に耐える設計になっているかを確かめましょう。また、優良な温水器にはBL(ベターリビング)マークがついています。建設省では、優良な住宅部品の認定表示としてBLマーク制度をとり入れています。このマークを一つの目安として選んではいかがでしょうか。
●補助金は来年の3月まで
この太陽熱温水器補助金制度も、来年3月までです。これから取付けようとしている人は、市役所2階の市民生活課へ早めに申込んでください。
この制度を利用できるのは、次の条件にあてはまる人です。
・市内に1年以上住んでいること。
・年間の所得金額が1,000万円以下であること。
・市税の滞納がないこと。
・補助金の額は3万円まで。
提出していただく書類は、補助金交付申請書(市民生活課にあります)
温水器設置工事見積書、給水装置申込書(水道部業務課又は、指定水道工事業者にあります)。
わが家の省エネルギー、代替エネルギー対策として、太陽熱温水器を設置しようとする人は、ぜひこの制度をご利用ください。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 温水器の年間月別平均温度(利用者資料提供)
( 図表説明 ) 1か月の平均節約金額
- 写真あり -
( 写真説明 ) 駿河荘
( 写真説明 ) 給湯のほとんどはソーラーシステム