郷土の文化財や地場産業である製紙のあゆみなどを展示した市立博物館が、広見公園内に建設され、いよいよ4月25日にオープンします。
この博物館には富士山を中心として、そのなりたちや周辺で生活した人たちの歴史・民俗などの貴重な資料を展示してあり、私たちの郷土をつぶさに知ることができます。
文化の向上に
私たちの住む富士市は、北に麗峰富士、南に駿河湾、西に富士川という地理的条件をようし、気候も温暖で、製紙業を中心に発展してきました。
ふるくは旧石器時代から多くの先人たちが、この自然に適応し、利用して独自の文化や産業が形成されました。
この郷土の貴重な文化遺産を一堂に集めて保存展示し、市民のみなさんに見ていただくことによって、郷土愛や文化の向上に役立てようと造られたのが、今回オープンする市立博物館です。
長屋門など歴史民俗資料館も
市立博物館は、昭和52年に計画設計され、完成するまでの4年間に、4億4,000万円の費用がかけられました。
建物は、鉄筋コンクリート造り2階建で、1階に事務室・収蔵室・調査研究室・工作室など。
2階に第1・2展示室・特別展示重室など。
附属棟として平屋建の実習室もあります。
これらを含め、延べ床面積は1,935平方メートル。
この他に、博物館の附属施設として、裏手に歴史民俗資料館があります。
資料館には、代官屋敷の人口に使った「長屋門」や妙延寺の「原泉舎」などを復元してあります。
紙の歴史や縄文時代を再現
紙の博物館といわれる第2展示室には、郷土の主産業となった製紙の歩みを中心に、手すき和紙の用具、日本最古と思われる丸網式機械抄紙機の復元模型などを。
第1展示室には、県下有数の縄文遺跡といわれる天間沢遺跡の出土品や当時の生活様式を再現した模型を。
特別展示室は、国宝・重要文化財等を展示し、工芸展・中央展等を開催。
博物館には、歴史・民俗など専門の学芸員を配置し、希望によっては展示物の説明もします。
- 写真あり -
( 図表説明 ) 地図