快適で住みよい豊かなまちをつくる−これは昨年、市が昭和60年を目標にしてつくった新総合計画の柱の1つです。
市は、豊かなまちをつくるために、市街地や周辺市街地の環境をよくするため、土地区画整理事業を行っています。今回は、この土地区画整理について考えるとともに、現在すすめている富士駅周辺区画整理事業のあらましをお知らせします。
区画整理されると、迷路がなくなり、緊急時の避難やお客様の訪問も楽になります。
■都市に住宅、工場が集中
現代は、都市化の時代といわれ、都市に人口が集中しています。
都市は、私たちの日常生活に、政治、経済、文化など、あらゆる面で利便をもたらせてくれます。
ところが、この反面、いろいろな都市特有のへい害も現われてきています。
特に、交通機関が急激に発達した今日、人や車が増えて道路が狭くなり、市街地では住宅、商店、工場などが無秩序に建ち並んで環境は悪くなってきています。
こうした都市のもつへい害をなくすため、道路、公園、広場、排水施設、宅地などを整備し、快適で住みよい街にするのが土地区画整理事業です。
■道路、公園、宅地を整備
区画整理は、土地を有効に利用するため、乱雑に市街化した土地や、これから市街地化が予想される土地に対して、土地を区画し、道路、公園など必要な都市施設を整備改善していきます。
事業の効果は、地域の状況によって一口にはいえませんが、大きくわけると次のことがいえます。
・住宅地や工業地を計画的に造成することができます。
・道路が整備されるため、主要な道路は、歩道と車道が分離され、安心して買い物などができます。
・火災などから、人の命と財産を守ります。
この事業は、個人、組合、地方公共団体などが、地区の状況に応じてそれぞれ分担して行います。
しかし、単に施行者だけでなく、地区の関係権利者をはじめとして、数多くの人々や機関が参加し、協力しあってはじめて円滑に進められ、良いまちづくりができます。
この点、組合事業は、より多くの住民の意志が反映されるため、最も適切な方法といわれています。
現在、市内の区画整理事業は、市でおこなっている依田原新田、富士中部、富士駅周辺の3か所と、組合がおこなっている神谷、三新田、島田の3か所があります。
この中の、富士駅周辺区画整理事業について、そのあらましをお知らせします。