【広報ふじ昭和51年】これからが本番 環境週間は終っても
“つゆ”のさ中…雨にたたられながらも青空への願いをこめて行われた環境週間も、一応6月11日で終りました。いま考え、いまよい環境をつくっていかなければ取り返しがつかなくなると、いま生きている世界中の人々の願いが、6月5日の世界環境デーとなってあらわれ、富士市でも週間中いろいろな事業が行われました。
期間中は、おおぜいの市民が何らかのかたちで自主的に参加、ご協力下さいましたが、環境をよくするも悪くするも常日頃の心掛けが大切−。そういう意味からも、本当の環境週間はこれからが本番というところ。もう一度週間行事をふり返って、これからもよい環境づくりを心掛けていく上での参考にしたいと思います。
小野1日機動隊長らが公害防止施設を見学
■6月5日(世界環境デー)は、いま、考えようこの環境…をテーマに、渡辺市長が1日機動隊長に小野豊君(市立商業高校3年生)副隊長に長川原めぐみさん(同)二見二三代さん(同)の3名を任命し、このあと環境監視機動班は小野隊長を先頭に渡辺市長はじめ市職員が同行して、三興製紙(株)と大富士瓦斯(株)の公害防止施設を見学しました。このほか、岳南排水路の濁度計チェックと水質監視などを行いました。
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( 写真説明 ) 公害防止施設の見学=三興製紙で=
東名富士インターなどもきれいに
■6日は、いま、守ろうこの環境…をテーマに連合婦人会員約3,300名が中心となって老人会や花の会、青少年グループ連絡協議会などの協力で東名高速道路の富士インターや公園神社など公共施設の美化清掃を重点的に行いました。このほか市内8つの公園でアメリカシロヒトリの一斉防除を行いました。
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( 写真説明 ) 東名富士インターの草とり
交通安全施設の総点検も
■7日は、いま、つくろうこの環境…をテーマに交通指導員による交通安全施設の総点検や16の横断歩道橋の清掃、衛生害虫駆除の自主防疫などを行いました。また、富士警察署と東京電力、富士電報電話局などの応援を得て不法看板630本を除去し、道路を不法に占用している商店など12件を街頭指導しました。このほか廃棄物不法投棄の現場を把握し、山間部を中心に不法投棄防止の立看板を設置しました。
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( 写真説明 ) 歩道橋の清掃
工場緑化の研修会と廃棄物処理懇談会
■8日は、いま、語ろうこの環境…をテーマに、産業廃棄物処理業者と懇談会を開き、廃棄物処理について積極的な意見交換を行いました。また、市内事業所の緑化担当者約40名を対象に工場緑化の推進、緑化技法についての緑化研修会を行いました。
廃棄物不法投棄の監視パトロールや撤去指導
■9日は、いま、見つめようこの環境…をテーマに、埋立処分地を重点的に不法投棄物の処理と監視パトロールを行い、廃棄物の撒去指導を行いました。また、富士・愛鷹山麓の自然について自然巡視員、調査研究会員らが、自然環境の実態、保全のあり方を活発に意見交換しました。この座談には、東海大学の工藤教授も出席し、同教授が数年前から調査している市内の河川や港の水せい生物の生息状況を発表し討議しました。
マスの稚魚3,000匹を放流
■10日は、いま、育てるこの環境…をテーマにごみ集積場所の清掃と改善指導、また、市内の滝川、潤井川などにマスの稚魚約3,000尾を放流し、河川のパトロールなどを行いました。
早川の堤を草刈り
毎日、環境週間を地で行っているような人がいます。
市内富士見ケ丘の市営住宅8号に住む大竹由松さん(67)がその人で大竹さんは自宅の裏を流れる早川が年々汚れていくのを見かねて、昨年5月から川の清掃をはじめました。最初は200メートル位の土手の草刈りを行っていましたが、最近では、雨さえ降らなければ毎日川へ行って、川の中のゴミを集めたり、約500メートル位の土手の草刈りをしたりして近所の人達に喜ばれています。なお、“最近では同じ市営住宅に住み、老人クラブ仲間の平井武さんが共鳴してときどき手伝ってくれるので大変助かります”と喜びをかくし切れない様子でした。
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( 写真説明 ) 早川の堤で草刈りをする大竹さん
タンザクや花の種を風船に託して…
■11日は、いま、知ろうこの環境…をテーマに、中学、高校の先生と生徒52名が日本食品化工(株)と大興製紙(株)の工場公害防止施設を見学、また鷹岡の公害分析センターの一般公開緑化作文と花壇コンクールの表彰式などを行いました。このほか、丘小学校では、美しい環境づくりの願いをこめて、タンザクや花の種をつけた風船を790名の児童が一斉に大空へ放ちました。(表紙写真)このあと5・6年生250名が市の環境測定車を見学しました。
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( 写真説明 ) 公害分析センターを一般に公開
保安林の除草を…
■田子浦海岸保安林を守る会が
環境週間には−足早い5月30日に田子浦海岸保安林を守る会の会員と旭化成工業、大昭和製紙の従業員約300名が、中丸地区海岸保安林の草刈りと不燃物の清掃を自主的に行いました。このあと、保安林の重要性と育林についての青空座談会を開きました。
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( 写真説明 ) 中丸海岸で保安林の草刈り
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