自動車や工場などから排出される窒素酸化物、炭化水素などが太陽の紫外線を受けて化学反応をおこし、生成してできるオゾンなどの酸化物質を光化学スモッグといいます。昨年、富士地域でも発生しましたが、さいわい大きな被害はありませんでした。今年はまだ発生していませんが、県下の西部地域ではすでに注意報が発令されるなど、富士地域でも発生は予想されます。
現在、富士地域の測定は、県で富士保健所・富士宮市役所・蒲原町役場の3か所で常時測定を行なっています。また、富士市でも伝法小学校、今泉小学校、大淵中学校、富士中学校、鷹岡公民館の5か所で常時測定しています。この常時測定点でオキシダント濃度が0.15PPM以上になると、濃度に応じ注意報、警報、重大緊急警報を発令します。これまでの発生状況を見ても、夏の日差しが強い日中で、風のない日に多く出る傾向にありますから、今後十分な注意が必要です。
光化学スモッグが発生すると、テレビ、ラジオ、市の広報無線放送などで呼びかけますから、発生したときには、屋外の過激な運動や労働などはさけてください。目やのどに刺激を感じたときはすぐに洗眼、うがいなどをすることも大切です。
また、県は光化学スモッグの被害を最小限にくい止めるため、「光化学スモッグ予報」を毎日テレビやラジオを通じて放送しています。予報は、発生するおそれの時をAランク発生しやすい時をBランク、発生しない見込みの時はCランクの3段階に別けて放送しています。
テレビ・ラジオの放送時間は次のとおりですからみなさんも十分注意してください。