工業統計調査を昨年12月31日現在で実施しましたが、このほど県下の調査結果が発表されましたので、お知らせします。
昨年は後半の石油ショック、金融引き締めにもかかわらず、全般に年間を通じて内外需要が活発でした。
このような経済動向のなかで、県下の工業製造品出荷額は前年に比べ28.2パーセント増える4兆3,921億円となり、昭和41年以降では最高の伸び率を示しました。
富士市においても各部門で上昇が目立ち、6,486億8,753万円と前年の4,788億9,338万円に比べ35.5パーセントも伸び、再び浜松市をぬき県下第1位となりました。
県下の出荷額上位5市
48年度出荷額 事業所数 従業員数
富士市 6,486億円 1,314 48,361人
浜松市 5,847億円 5,045 80,349人
清水市 4,980億円 1,406 38,942人
静岡市 3,930億円 4,404 48,566人
沼津市 2,609億円 1,683 30,341人
県総計4兆3,921億円27,990, 485,650人
出荷額を産業別にみると、パルプ・紙が依然として多く2,643億3,525万(47年1,909億8,990万円)で、全体の40.7パーセントを占めています。これに対し他の産業の占める割合は、輸送用機械で19.4パーセントで1,258億2,323万円(977億6,576万円)、化学工業13.2パーセントで855億5,801万円(670億2,529万円)、電気機械12パーセントで777億4,683万円(537億2,477万円)などとなっています。
事業所数は、1,314事業所で前年よりわずか7事業所増えただけです。しかし、部門別にみると軽工業が772事業所から764事業所に減少し、重化学工業が535事業所から550事業所に増えています。
従業者数は、4万8,361人で前年より1,538人増加しました。産業別では パルプ・紙が1万8,453人、輸送機械9,322人、電気機械4,738人、化学工業4,666人などです。なお、1事業所当りの従業者数は約37人です。
- 図表あり -
( 図表説明 ) 市内の製造品出荷額推移 昭和40年〜48年
- 写真あり -
( 写真説明 ) 輸送用機械の出荷額は1,258億円