「茶の間ひととき読書運動」は、こどもに良い本を読む習慣を身につけさせるとともに、1冊の本を家族そろって読むことによって心のふれあいを生み、家庭生活の充実をはかるために行なわれるものです。
この運動は、吉原地区では市立中央図書館を中心として、昭和40年から小学校3年生を対象に行なってきましたが、ことしから富士、鷹岡地区でも行なうことになりました。
中央図書館では、昨年1年間の運動の成果を先生、児童から聞き「茶の間ひととき読書運動のあゆみ」にまとめました。
それによると、読書するのが好きになった。ご家族そろって話し合えるようになった。物事をよく考えるようになった。表現力がついてきて、一つのことをくわしく書けるようになった。質問が多くなり、物事を追求する態度が身についてきた。
辞書をよくひくようになったなどの良い点があげられています。
問題点としては、本を読みはじめると夢中になってしまい、用事をいいつけても聞かない。母親が忙がしくて本を読んでいるひまがない。仕事の時間とぶつかつて、一緒になって話し合うことができないなどの点があげられでいます。
ことしも、もっとも読書欲の強くなる小学校3年生2,800名を対象にひとりに1冊づつくばれるように2,300冊の本を用意して、各学校に配布をはじめました。
貸し出す本は、小学校3年生に適した本で、冒険小説、科学小説、伝記小説、童話などいろいろな種類の本が用意されています。
配布した本は1年間、各学校に貸し出され、借りた本を読んでしまった場合はクラス内で交換しあい、いろいろな本を多く読むことができるようにしてあります。
この運動は、まず家庭に本を持ち込むことからはじまりますが、どのように行なうかといいますと、夕食後のくつろいだ気分のときに茶の間で行ないます。時間は、こどもがあきないように10分から30分くらいの短かい時間で行ないます。こどもが声を出して読み家族のひとが聞いて内容を話し合います。
「茶の間ひととき読書運動のあゆみ」に、3年生だけでなく、4年生になっても「5年生になっても続けてほしいという声がありましたが、配布する本がたりません。ですから、各家庭で良い本をこどもに与え、本を読む習慣を引き続き身につけさせるように指導していただきたいと思います
なお、この運動はこどもとおかあさんだけで行なっても、なかなか長続きしません。家族みんなの、とくにおとうさんの協力がないとうまくいかないものです。
3年生以外のこどもをおもちの家庭でも、この運動を積極的におしすすめてほしいものです。
- 写真あり -
( 写真説明 ) 夕食後、読書でだんらんのひとときをすごす小野勲さん家族=北滝川=