広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和41年 9月5日発行 内容

急ピッチ…
吉原沼津線工事

 国道1号線は交通ラッシュで完全にマヒ状態。このため日本道路公団は東名高速道路建設用の資材を運搬するため、都市計画街路吉原沼津線の工事を急ピッチで進めています。
 この街路は、公団が工事を行い、東名高速道路が完成したら市が買い取ることになっているものです。工事は総工費1億5,000万円で総延長3,400メートルを工区にわけ完全舗装します。第一工区は西比奈地先から赤渕川の延長約1,000メートル。第二工区は赤渕川から川尻町地先の延長1,200メートル。第三工区は川尻町地先から江尾地先の延長1,200メートル。幅員は6メートルから16メートルで、9月末までに完全舗装する予定です。なおこの街路は将来沼津まで幅員16メートルで舗装することになっています

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・完成が待たれる都市計画街路、吉原沼津線の建設現場=川尻町地先で=

“緑の山”のあとつぎを

長谷川惣作さん 孫たちに記念樹

 「わたしはこの子を林業の後継者に育てたいんですよ」と田端町の長谷川惣作さん(59才)は孫の光史ちゃん(10才)をみつめてこう話してくれました。
 長谷川さんは山林16ヘクタールの所有者で、孫の光史ちゃんが生まれた時記念植樹を行い、今年の5月10年目を記念して大淵鶴芝下の3ヘクタールに1万3,000本のヒノキを植樹。夏休みを利用してその下刈りを行いました。
「こどものときから土に親しませ、林業というものをこども心にきざみこむために記念植樹をやるんですよ」という長谷川さん。さいきん、農林業の後継者が少なくなってきたと聞くにつけ、農業経営者、林業経営者のみなさんはもう一度後継者づくりを考えてほしいものです

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・樹々の成長みまもる惣作さんと光史ちゃん

“下水道”で快適な生活環境を

 快適な生活環境をつくるために下水道はなくてはならないものです。下水道は汚水やし尿を処理するばかりでなく、カやハエの発生を防いでくれます。
 吉原市の下水道事業は昭和34年からはじめられ、昨年までに埋管した排水管は延長約1万7,000メートルで、処理区域は70ヘクタールになりました。これは第一期工事の40%にあたります。計画では、第一期工事の完成するのは昭和43年で、排水管の延長は約4万2,000メートル、処理区域は179ヘクタールになる見込みです。
 今年の事業計画は、事業費は約8,000万円で北部幹線排水路の埋管2,000メートル万円で、終末処理場にエアロ・アクセレーター(沈殿槽)を工費6,000万円で備えることになっています。
 昨年4月から下水道の使用を一部はじめましたが、対象世帯2,000世帯のうち利用しているのはわずか700世帯で、せっかくの施設も宝のもちくされです。処理区域内の方は1日も早く排水設備をつくってほしいものです。
 なお、9月10日に下水道終末処理場(日産南側和田川添)をお見せしますので見学を希望する方はおでかけください。
※水洗便所改造資金の貸し付けなど、下水道のお問合せは市都市計画課下水道係へ

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・市の下水道終末処理場全景

サラリーマン夫人も国民年金に

 国民年金は、サラリーマン以外の、主として農業や商事に従業している人たちで恩給や退職年金によって保護されていない人たちのためにできた年金制度です。
 サラリーマン夫人は希望で任意に加入できることになっています。国民年金に任意加入して保険料を納めれば、ご主人が厚生年金保険や共済組合から受ける老令年金や退職金のほかに、サラリーマン夫人自身の老令年金が国民年金制度によってうけることができるようになっています。
 たとえば、ご主人が65才から月1万年の老令年金を厚生年金保険から受けるとすれば、奥さんは65才から月5,000円の老令年金を国民年金からうけられます。
 また、厚生年金保険や共済組合、国民年金には通算老令年金という制度があります。
 これは、単独の制度では資格がなく、年金が出ない場合でも、各年金制度に加入していた期間をジュズつなぎにして、20年なり25年なりの期間があれば、その期間を通算し、年金をうけられるという制度です。
 たとえば、厚生年金保険の適用をうけていたオフィス・レディが結婚して退職し、サラリーマン夫人となった場合は、国民年金に任意加入し、保険料を納めることによって、この制度の適用をうけることができます。
 つまり、1年でも、3年か5年でも国民年金に任意加入すれば、保険料を納めた期間に相当する額が通算老令年金として生涯うけられます。
 これもサラリーマン夫人だけに与えられた特権です。加入して老後の保障を2倍にいたしましょう。

下刈り真っ盛り

 ここ連日、市有林の下刈り作業が勢子辻のひとたちの手で盛んに行われています。
 下刈りは1年生から8年生までの山林を対象に行うもので、今年は桑崎高場所、穴小屋などのざっと11ヘクタール。「1日ひとりが20アールしかできない」といいながらも刃渡り50センチメートルの大きなカマで雑草を切り払っていく。作業は9月中旬まで行われます。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・大ガマで下刈りをするひとたち=桑崎高場所で=

お知らせ

◎9月16〜18日 発明とくふう展 統計図表コンクール
 吉原市、教育委員会、商工会議所は、素晴しいアイディアを集めた「第1回発明くふう展」と「第3回統計図表コンクール」の展示会を次のように行いますので、多数ご観覧ください。
◇日時9月16日、17日、18日。時間はいずれも9時から16時まで
◇場所 吉原市立体育館

◎県民手帳をあっせん 締切り9月30日
商工課では県統計協会が発行する昭和42年版の県民手帳を次のようにあっせんしています
◇締め切り 9月30日まで
◇申し込み先 市商工課
◇価格 1部100円

◎乳幼児の健康診断 9月12日〜22日
 衛生課では、乳幼児の健康診断を次のとおり行います。
◇該当者 昭和40年4月1日から昭和41年3月31日までに生まれた乳幼児
◇日程 今泉小学校=9月12日、曙幼稚園=9月13日、伝法小学校=9月16日、元吉原小学校=9が宇19日、大淵第一小学校=9月20日、神戸小学校=9月21日、体育館9月22日
◇時間 いづれも13時30分から15時まで

◎9月14日 不用犬買上げ
 市衛生課では不用犬の買い上げを次のように行います。
◇買い上げ日 9月14日
◇場所と時間
大淵支所10時から10時20分。三ツ倉作業所10時40分から11時。石坂作業所11時20分から11時40分。上和田子安地蔵前13時10分から13時30分。一の宮十王子神社13時50分から14時10分。原田支所14時30分から14時50分

◎停電 9月29日須津地区
 東京電力吉原営業所が配電工事を行うため、次の区域は停電します。
▽期間は9月29日
▽区域と時間は中里町の一部(福泉西側近くから昭和物産近くまで)川尻町の一部(岳鉄踏切と新幹線の間)は午前8時から12時まで
中里町、神谷町、増川町、江尾方面は午前8時から8時15分と午前11時45分から12時まで

◎労働学院の受講生募集
 県労政課では、健全な労働運動の推進と、近代的な労使関係の確立をはかるためことしも「県労働学院」を次のように開講します。
◇開講期間
9月26日から11月11日まで
・受講日は毎週月、水、金曜日の20日間
・時間はいずれも17時50分から20時20分まで
◇会場 沼津学院(沼津労政会館内)
◇対象 労働者と主としますが特に制限はありません
◇受講料 無料
◇申し込み先 市商工課
◇申し込み期限 9月20日まで

◎国道の4ヶ所 右折禁止に
 県公安委員会は国道1号線の交通渋滞を緩和するため、次の場所を9月1日から右折禁止場所に指定しました。
◇柏原町2(高木プレス入口)は須津方面への右折禁止
◇西田中町の三差路は鈴川方面への右折禁止
◇荒田島(高井商店前の十字路)は吉原方面への右折と田子浦方面への右折が禁止
◇津田(消防署西側の変型十字路)は日吉町方面への右折が禁止