広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和41年 8月25日発行 内容

待望のプールが完成
神戸小学校

 神戸小学校に地元待望のプールがこのほど立派にできあがり、この落成式が8月23日に行われました。  このプールは、たて25メートル、よこは5コースで10メートルです。総工費は580万円で、プールのほか浄化装置、シャワーなどもつくられました。
 山の手のこどもたちは「市長さんありがとう。じょうぶな子どもになります」まちにまった“夏のプレゼント”プールの完成に大喜びでした。
 なお、このプールの完成で市内の小中学校でプールのあるのは11校になりました。

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(写真説明)・・・プール開きによろこぶ神戸小学校の生徒たち

イヌの放し飼いやめよう

 県下各地でイヌによる被害が出ています。こうしたイヌの被害は、野犬によるものもありますがほとんどが飼いイヌによるものです。
 そこで、県衛生部では飼主にイヌに対する責任感をもたせ、正しく飼育させるため、返還方法を改正し、放し飼いのイヌをなくす方針を実施することになりました。
 いままでは、保護したイヌは吉原保健所で返していましたが、今後は原則として返さないことにしました。返還する場合は、沼津保健所でなければ取り扱いません。
 飼主は狂犬病予防法により生後91日以上のイヌには年1回の登録と年2回の注射をうけさせることになっています。鑑札と注射済票は、イヌの首輪につけておかなければ野犬とみなされます。なお登録(300円)は市衛生課または各支所、注射(200円)は獣医師でいつでも受け付けていますから、必ず手続きをしてください。
 また、いらなくなったイヌがいるときは、捨てイヌをせずに「イヌの買い上げ日」に決められた会場にお持ちください。
 イヌの被害は、無責任な飼主がいるかぎりなくなりません。放し飼いは絶対にやめてほしいものです。とくに朝や夜は、新聞配達や牛乳配達のひとに恐怖をあたえるなど他人に迷惑をかけますから、必ずつないで飼ってください。

野ねずみを駆除しよう

 みなさんの山林は野ねずみの被害を受けていませんか。
 ことしは昨年からの異常天候により、大発生するきざしをみせ、被害面積はすでに昨年の2倍に達しています。
 ではどうでしてこのような大発生のきざしが現れたのでしょうか。
 一般にねずみ算といわれるように、ねずみは1年間に1つがいが約100匹になります。これが昨秋の異常天候により野ねずみの好物“ささの実”が豊富になったことが大発生の原因としてまず考えられます。また、野ねずみの異常発生は7年から8年の周期であるため、前回異常発生した昭和35年ころからかぞえてその時期にあたると考えられています。
 食い荒らされる樹木はヒノキが主ですが、ねずみがふえるとスギなども食い荒らされます。樹齢では10年生までのものが被害を受けます
 駆除剤として、ゼラトピー、テラミンなどがあります。野ねずみが大発生するまえに、早期駆除をしたいものです。なお駆除には費用の半額の補助があります。

県営住宅
22戸完成(9月下旬吉原団地)

希望者は9月16日までに

 吉原団地(広見町4丁目)に建設されている県営住宅が9月下旬に完成する見込みになりましたので、県では入居希望者の募集を次のように行います。

◇住宅の所在場所は
市内広見町4丁目
◇住宅の種類と戸数は
一種 2階建簡易耐火構造が14戸、二種 2階建簡易耐火構造が8戸
◇家賃と敷金は
家賃は一種2階建が5,600円。二種2階建が4,400円、敷金は家賃の3ヶ月分です
◇申し込み期間は
昭和41年8月25日から9月16日まで。日曜、祭日と土曜日の午後は受け付けません
◇申し込み先は
富士土木事務所建築住宅課(富士市本市場、電話61-4080)
なお、申込用紙は市建築課、または富士土木事務所にあります
◇入居資格は
(1)県内に住居または勤務場所があり、2人以上の世帯を構成しているひと(婚姻の届出をしてないが事実上の婚姻関係の事情にあるひとを含む)で規定の家賃や必要経費を支払う能力があり、次の各号の一つに該当するひと
(イ)住居以外の建物に居住し、保安上危険、または衛生上有害な場所に住んでいるひと
(ロ)他の世帯と同居しているひと、または住居がなくて親族と同居できないひと
(ハ)世帯員が多いため不適当な住宅に住んでいるひと
(ニ)立ち退きの請求を受け、適当な立ち退き先のないひと
(ホ)勤務場所から遠いひと、または家賃が収入にくらべ著しく多いひと
(2)入居者とその親族の月収入平均が3万6,000円以下2万円以上(扶養親族1人につき2,000円を控除した額)ひと
(3)税の滞納がないひと
(4)県内に申込者以上の収入がある保証人が2名以上あるひと
※お問い合わせは富士土木事務所建築住宅課へ

バイクも保険の対象に

自賠法(自動車損害賠償保障法が)6月29日から改正されいままで対象外だった原動機付き自転車(モーターバイク)による事故の被害者も自動車事故の被害者と同じ保護を与えることになりました。改正された主なものは次の通りです。
◇原動機付き自転車(125cc以下の二輪車など)が自賠法の対象になり、次のようになりました。
(1)原動機付き自転車で人身事故を起こした場合は無過失責任に近い損害賠償責任を負うことになりました。
(2)原動機付き自転車は責任保険の契約をしなければ使えなくなります。もし違反すると6ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金となりました。
(3)原動機付き自転車にひき逃げされたとき、または保険のない原動機付き自転車によって損害を受けたときは、政府の保障を受けることができるようになりました。なお責任保険は8月1日から始まっていますが、強制実施になるのは10月1日からです。
◇保険金の支払い限度額が次のようになりました死亡の場合100万円が150万円に、死亡に至るまでの傷害は30万円が50万円に、傷害は30万円が50万円に、後遺障害は5万円から100万円が7万円から150万円になりました。
 この改正は、すでに契約してあるものについても適用され、7月1日以後に起きた事故の被害者には改正後の金額となります。
◇農業共同組合や同連合会の行なう責任共済の制度がつくられました。この結果、責任共済の契約をした自動車は、責任保険の契約をしなくても使えることになりました。
◇農耕作業用の小型特殊自動車(耕うん機)は、対象からはずされました。ただし、現在契約のしてあるものは保険期間がおわるまで有効です。

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(写真説明)・・・自賠法が改正

お知らせ

◎献血と血液型を判定 9月4日
 9月1日から1ヶ月間全国いっせいに「愛の血液助け合い運動」が行われます。
 この運動は、献血により保存血液を確保するとともに品質の向上をはかり、献血事業に対する理解を深めていただこうというものです。
 このため日赤静岡支部日赤吉原地区奉仕団、日赤今泉地区奉仕団、青少年対策委員会では9月4日に献血と血液判定を行いますのでご協力ください。
◇日時 9月4日(日曜日)9時から15時まで
◇場所 岳南2市1町合併事務局(旧吉原保健所)

◎ウンカ退治 27・28日、空から農薬散布
 吉原市水稲航空防除協議会(会長青木助役)はことしもニ化めい虫、ウンカの航空防除を8月27日に実施します。
 この航空防除は昭和39年から始められたもので、病害虫の防除や労力不足の解消に大きな効果をあげています。
 計画ではヘリコプター3機をチャーターしてヘリポートを6ヵ所につくり、農薬バイジット粉剤22トンを元吉原、須津、浮島、吉永、今泉の水田717ヘクタールに散布することになっています。
 とくに、ことしはウンカが異常発生しているため、その効果が期待されます。

◎郵便モニターに佐藤保子さんが
 郵政省では、昭和38年から郵便貯金が国民から、より親しまれ、愛されるものにするため、モニター制度を実施していますが、ことしも静岡県下で21名、吉原市では次の方をモニターに委嘱しました。
 郵便貯金についての意見や要望、サービスの向上にひと役かうモニターをご利用ください。
 佐野保子 広見町5丁目市営住宅72号

◎市民会館だより
▽吉原市立第一中学校文化祭−9月4日。9時から17時まで第一、第二、第三集会室、和室、大ホール
▽婦人社会大学−9月6日。9時から第一集会室
▽労音B例会−9月14日。18時から大ホール
▽労音A例会−9月14日。18時から大ホール
▽第七回吉原市美術展−9月14日・15日・16日・17日・18日。9時から19時まで第一、第二集会室
▽県下吟詠大会−9月18日。9時から大ホール
▽公営住宅抽選会−9月19日。9時から12時まで第一集会室
※9月12日・23日は休館日です。

◎台風の豆知識
 気象庁の長期予報では8月下旬から9月にかけて2、3回台風が本土に接近するということです。
 台風は南洋方面で発生すると、西または西北西に進みます。やがて北上をはじめ北緯20度近くにくると気象庁から台風情報が発表されます。
 この発表で特に気をつけるのは、現在の位置はどこか、台風の大きさはどれくらいか、今後はどの方向にいくかなどです。
 なお、万一の場合の備えに食糧、水、医薬品などの用意をしてください。