広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和41年 7月10日発行 内容

社会を明るくする運動
=低年令の非行防止を=

 第16回社会を明るくする運動が7月1日から全国いっせいに展開されています。
 この運動は、すべての国民が犯罪の防止と、犯罪を犯したひとの更生保護に理解をふかめ、明るい社会をきずこうとするものです。
 吉原市では「青少年の非行防止」「犯罪者、非行者の更生保護」を重点目標に掲げ、社会を明るくする運動実施委員会が中心となり、関係機関の協力でこの運動を推し進めています。

◇青少年の非行防止
 さいきんの青少年の犯罪の傾向は、(1)非行年令が低くなった(2)女子の非行が多くなった(3)非行が集団化した(4)中流家庭の少年の非行が多くなったなどがあげられます。また罪種別に見ると、窃盗がもっとも多く、つぎに傷害、恐喝、強姦、道路交通違反となっています。
 その防止策としては、まず非行青少年の早期発見があげられます。特に低年齢層の非行の芽ばえは将来重大な結果を招くので、低年令非行少年の保護、指導をする。
 また、家庭と学校との協力も大切なことです。家庭では正しい愛情と監督をし、少年を家庭にひきつける魅力ある家庭づくりをする。学校では生活指導、問題生徒の指導を徹底することが大切です。
 しかし、なんといっても青少年の健全育成は、明るい家庭づくりをすることが必要です。そこで市では「家庭の日」の普及をはかることにしました。各家庭では、親と子が楽しく話しあえる明るい家庭づくりをしてほしいものです。
◇犯罪者、非行者の更生保護
 もとより、犯罪を防ぐことが大切ですが、罪を犯した非行青少年に、暖かい愛の手をさしのべることも忘れてはならないことです。
 そこで保護司による施設入所者への通信往訪、更生保護婦人会員、連合婦人会員による愛の慰問文と図書をおくる運動を行い、再犯防止を行うことになっています。

‐ イラストあり ‐
(写真説明)・・・知らぬは親たちばかりなり

■メッセージ
社会を明るくする運動実施委員長
斉藤滋与史
ご承知のとおり病気、貧困、犯罪を社会の三大ガンと永い時代にわたって言われてきました。このうち、病気と貧困は医学の進歩と社会保障制度の向上によって、ある程度解決できるようになってきました。しかし、犯罪はますます増加の一途をたどり、しかも青少年の犯罪が急激に増加している事実は、まことに重要事です。幸い、当市は昭和31年から市民皆様に”町ぐるみ運動“としての、青少年保護育成の活動を続けてきていただいたので、相当の成果がみられ、関係各位、市民みなさんに感謝しております。本年は特に青少年の非行防止に運動の重点がおかれています。この7月から全国的に行われている「社会を明るくする運動」に市民皆様の特段のご協力をお願いいたします。

やめよう保安林の無断伐採

鈴川海岸

 鈴川海岸の保安林は風をふせいだり、潮をふせぐためになくてはならないものです。ところが、最近この保安林内の松林が無断で伐採され、台風シーズンを前にその役目が果たされなくなる危険があります。
 同地区の松林は、区有林を含めて約40ヘクタールありますが、土地を借りたが道がないからと無断で伐採したりせっかく植えた苗木を抜いてしまったりするありさまです。
 保安林は、風を防いだり潮を防ぐもの、土砂の流れるのを防ぐもの、なだれや落石を防ぐものなどわたしたちを災害から守るためになくてはならないものです。
 また、保安林は森林法で指定されていますので次のことを行う場合は必ず正しい手続をして下さい。
◇立木を代採したり、家畜を放牧したり、樹根を採掘したり、そのほか土地の形質を変える場合は知事の許可を受けなければなりません。無届で行うと森林法で罰せられますので、必ず届け出をしてください。
◇許可を受けて代採した場合でも、すぐに植栽をしなければなりません。

元吉原小に“わらじゅう文庫”

 元吉原小学校に「わらじゅう文庫」ができました。
 この文庫は、さる1月になくなった影島重太郎さん(今井本町)の遺志で、家族の方が現金10万円を同校に寄贈。学校では図書が少なく不自由していたので早速、少年少女文学全集、百科事典など230冊を購入。影島さんの愛称を取り「わらじゅう文庫」としたものです。
 木下校長は「この学校には本が少なく、生徒1人に1冊の割り合いしかなかった。読書教育を盛り上げるためには、もっと本が必要です」
 同校PTAも木下校長の話を聞き、図書購入資金の募集を行うとともに献本運動を行い、わらじゅう文庫をより立派なものにしようと力コブを入れています。
 PTA役員の話「影島さんの遺志をつぎ、子どもたちのために献本運動を積極的に行いたい」

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・写真は影島さんの遺志でつくられたわらじゅう文庫

うれしいなプールができた
大淵一小

◇大淵地区民がまちにまったプールがこのほど完成、7月4日、盛大にプール開きが行われました。
◇プールは大淵第一小学校内に、今年の3月から建設されていたもので、タテ25メートル、ヨコ15メートルの7コースのものと、児童用の12メートル4方の小プールの2つです。総工費は680万円。
◇プールの用水は、目下ボーリングしていますが、早急に間にあわないため、小笠原実男さん(中野町1)が今年中は水を提供してくれることになりました。
◇本格的な水のシーズンをむかえ、こどもたちは大喜び。生徒を代表して金森美彦君は「ぼくたちは、このプールでからだをきたえ立派なよいこになります」と喜びを語りました。
◇なお、神戸小学校にもタテ25メートル、ヨコ10メートル、5コースのプールを建設しています

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・待望のプール開きに、大喜びのよい子たち

お知らせ

◎発明とくふう展 すばらしいアイディア募る
 市と、市教育委員会、商工会議所では、第1回“発明とくふう展”を9月16日から3日間、開催することになりました。作品の募集は次のとおり。
◇出品の区分は
一般の部、学生の部、企業の部
◇応募の資格は
市内に住んでいるひと。または市内に通勤しているひと。
◇対象は
(1)全国的にまだ知られていない発明、考案、意匠またはくふう作品の実物か模型。企業の部ではすでに商品化、実用化されたものでもよい。
(2)1個の重量は一般の部と学生の部は400キログラム、容積は18立方メートル、企業の部は1,000キログラムで18立方メートル以内のもの。
(3)登録済みまたは出願中のものは差支えないが全国規模の催しで受賞した作品は除く。
◇申込みは
吉原商工会議所内第1回発明とくふう展係、電(2)0995〜0996
◇申込み期限は
昭和41年9月5日

◎日本脳炎の予防接種
 市衛生課では、日本脳炎の予防接種を次のように行いますので、該当する方は必ず受けてください。
△該当者
昭和38年4月1日から昭和39年4月1日まで生まれたひとは2回接種。昭和38年3月31日以前に生まれたひとは1回接種。
△会場と日時 ( )内は2回目接種日
東小学校、橘幼稚園 7月11日(18日)
吉永支所、原田支所 7月12日(19日)
元吉原幼稚園、鈴川公会堂 7月13日(20日)
大淵第一小、神戸小 7月14日(21日)
今泉小、伝法小 7月15日(22日)
曙幼稚園、体育館 7月16日(23日)
※時間はいずれも14時から15時まで
△料金  1回150円

◎統計図表コンクール
締切り9月10日
 統計に対する市民一般の理解と認識を深め、統計思想を普及するため、市と教育委員会は第2回統計図表コンクールの作品を次のように募集しています。
◇資格
第1部 小学校の児童
第2部 中学校の生徒
第3部 高校の生徒
第4部 一般
◇課題
各部とも自由
◇送り先
市役所商工課(吉原市今泉33−1)
◇締め切り
昭和41年9月10日

◎7月20日にお母さん教室
 吉原市と静岡新聞社は、おかあさん教室を次のように開きます。
△日時 7月20日。13時から
△講演 「健康な赤ちゃんを産むための妊婦」
△講師 米山国彦
△映画 「妊婦と栄養」「妊婦の生理」「お産の経過と摂生」

◎不用犬買上げ7月27日に
 衛生課では、第3回不用犬の買い上げを次のように行います。
◇7月27日
◇会場と時間
石坂作業所10時〜10時20分
大淵支所10時40分〜11時
伝法保育園11時20分〜11時40分
原田支所13時10分〜13時30分
吉永支所13時50分〜14時10分
須津支所14時30分〜14時50分

◎係から
◇当紙についてのご意見、ご希望をお寄せください。
◇その際には住所、氏名、職業、年令をはっきりと書いてください
宛先は市長公室広報係

◎今月の納税
保険税4期
固定資産税 2期
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