広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和41年 7月10日発行 内容

恐怖 交通事故
もう一度よく見てわたれ手をあげて
世界の願い交通安全

発生場所のトップ
国道1号線大昭和北側

 「ああ、また事故か…」ともすれば、わたしたちはあまりに多い交通事故に、安易な考え方になってしまうようです。
 しかし、現実には交通事故は、生命も生活も一瞬にして奪ってしまいます。
 恐ろしい事故を絶滅するためには「他人におきた不幸」と見すごしにせず自分の生命の問題として考え直していく必要があるのではないでしょうか。そこで、事故に対する心構えをつくるため、吉原警察署に市内で発生した交通事故について聞いてみました。
 過去5年間をみると、36年は639件の事故で、死者30人、負傷者385人となっています。37年は657件で、死者が17人、負傷者は385人。38年は934件で、死者が30人、負傷者は485人。39年は1,147件で、死者が27人、負傷者647人、そして昨年は1,108件の事故がおき、27人が死亡、567人が負傷しました これは静岡、浜松、沼津、清水などにつぎ、県下で8番目の事故多発市ということです。
 今年も5月末日までにすでに491件の事故がおき、14人の死者をだし、292人の負傷者をだしています。今までの発生ぶりをみると、せっかく昨年下降線をたどった事故件数が、また増えてしまいそうです。
 また、県下では昨年1年間に3万1,743件の事故で、628人が死亡し1万9,257人が負傷しています。全国では、56万7,232件の事故で1万2,484人が死亡し42万5,085人の負傷者をだしました。
 これは、市内では1日に3件、県下では87件、全国ではじつに1,554件の事故がおきているわけです。いかにわたしたちの生活が、事故におびやかされているかということがわかると思います。
 昨年の交通事故1,108件を原因別にみてみますと、連続進行が154件でもっとも多く、つぎに徐行違反の139件、右左折違反の94件、酩酊運転の93件、追越違反の81件、ブレーキ・ハンドル操作によるもの74件の順となっています。スピード違反が原因の中にありませんが、これは実際にはスピードのだしすぎで事故をおこしても、事故当初の状況がわかりにくいため、追越違反、ブレーキ・ハンドル操作によるものなどに含めてあるためです。
 つぎに、事故はどこで1番多くおきるか、路線別にみてみましょう。
 市内でもっとも多く事故が起きる場所は、国道1号線の大昭和製紙北側です。国道1号線の事故発生数が最高で446件を数え、死者は10人、負傷者は158人となっています。市道でおきた事故は342件で、死者が7人、負傷者が190人となっています。勢子辻吉原線、 御殿場富士線などの県道でおきた事故は205件で死者4人、負傷者134人をだしています。大月線では105件の事故で死者5人、負傷者81人をだしています。
 学童、生徒の事故は、小学生が15件で、死亡したこどもが1人、負傷した子どもが15人となっています。中学生は6件の事故で21人が負傷しました。高校生は39件の事故で26人が負傷しました。その原因の主なものは、車の直前横断がもっとも多く、ハンドル操作によるもの、飛び出しなどとなっています
 吉原警察署では「みなさんは、事故をおこしてしまってから、その恐ろしさにおどろきますが、事故をおこしてからではもう遅いのです。事故は一人一人がチョッとした注意をすれば、防げるものです。自分本位でなく他人のことも考えて運転してほしいものです」といっています。
 あなたが事故を起せばあなたの家族だけでなく相手のひとや家族、会社にも迷惑をかけます。
 急いでいるとき、いらいらするとき、もう一度”世界の願い交通安全”の標語を思い出し、1日も早く恐ろしい交通事故をなくしたいものです

すでに14人が死亡
昨年を上回る発生率

衝突
‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・ちょっとのわきみ運転が、この惨事を起こしたのです。こんな交通事故が市内では1日3件の割りで発生しているのです‐車の流れにそって正しい運転をしてください(写真=吉原警察署提供)

犠牲者
‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・多くの交通犠牲者を出す国道1号線。事故にあってからでは、とりかえしがつかない。ハンドルを握るひとも、歩くひとも“悲しみの記録”をつくらないように交通ルールを守りましょう

青少年の家
7月11日開所

 青少年を健全育成するための施設「青少年の家」は、大淵字丸火に建設中でしたが、この程完成しました。
 その落成式が7月9日に行われ、11日から開所します。
 これに伴い、市では利用料を次のように決めました。
◇宿舎 青少年1人につき20円(市外者30円)おとな1人につき80円(同120円)
◇4人用テント一張 青少年50円(同80円)おとな60円、同100円
◇10人用テント一張 青少年100円(同150円)おとな120円(同200円)
◇申込みも7月16、17日の市立保育園(80人)をはじめ、大淵中学校(154人)林間学園(50人)須津中学校(225人)西本通り子ども会(25人)吉原キリスト会青年部(10人)県林業教室(40人)などがあります。
※なお、青少年の家を利用する方は、市福祉事務所へ申し込みください。

くらしの便利帳

◇白いものの洗たく
白いものは色ものといっしょに洗わないこと。古いサオは禁物で、ロープを使うと安全です。パイル地のものは押し洗いをして、しぼらないでほしますがエリや身ごろの形をととのえワイシャツやスリッパはさかさにほします。

◇キュウリの古づけ
キュウリの古づけは、こまかくきざんでみじん切りか、おろしたショウガとまぜて、しょうゆをかけると、お茶づけをたべるときによいものです。また、こまかくきざんだものを30分ほど水に浮かしてから、しぼってマヨネーズをかけるとおいしいものです。

◇ワカメをぬかみそに入れて
ワカメをそのままぬかみそに入れて2、3日でたべます。ぬかみその味とワカメの味の合成で、オツな味になります。またぬかみそ自体の味もよくします。

◇ダシコンブなどの保存
つゆどきにカビやすいコンブやワカメを保存するには、買ってきたらすぐに、コンブは5センチ角に、ワカメは食べやすい長さにはさみできって広口びんに入れておきます。新鮮で、いろいろなお料理にすぐ間に合います

◇団地の家に目じるし
団地、アパートに住んでいると、入り口の感じがにているので、小さな子どもたちがまちがえることがあります
家の前に、その家の子どもの好きなイヌとかネコなどの絵を子どもに描かせてははっておくと、子どもはまちがわずにはいってきます。

◇ウメ酒の実でウメ干し
 ウメ酒を作って、しばらくすると実がしぼんでしまいます。その実をあげて、ウメ干しの赤いウメ酢にそのまま入れ、1、2ヶ月おきます。ウメ酒のにおいがかすかにしみて、やわらかくてとてもおいしい変わったウメ干しができます。

お知らせ

明るい家庭によい子が育つ
第3日曜日(7月17日)
家庭の日

市民の動き

(6月1日現在)
男 4万6,310
女 4万5,695
計 9万2,005
世帯数 2万1,240