広報よしわら 昭和41年12月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和41年 2月20日発行 内容

田子の浦港が国際貿易港に

 岳南工業地帯の海の玄関口、田子の浦港は、このほど国際貿易港の指定をうけ、4月1日から世界に向けて「開港」します。
 田子の浦港は、昭和33年港湾技術の枠を集め、掘り込み式という工法で、本格的な築港がはじめられ、36年、第一船の入港とともに待望の航路が開き、すでに泊地の中央部は9メートルまで掘り下げられ、80%できあがっています。港湾整備が進むと、船舶の出入港も日を追って盛んとなり最近では月に280隻の多くを数えています
 積みおろし貨物も一昨年までは内航ものが主体でしたが、昨年4月大型外国貨物船「ソ―フリッド号(5,000トン)」がトウモロコシを積載して入港、さらに昨年後半から化学肥料、製紙製品、製紙機械などの輸出もはじめられています。
 この2月11日には韓国船(金蘭丸 4,000総トン)が大昭和製紙の新聞用紙1,500トンを積んで釜山に向け出航しています。
 韓国船が田子の浦港にはいったのはこれが初めてで、これで船籍もノルウェー、ソ連、アメリカ、ギリシャ、韓国と多彩になり「国際貿易港」の装いを深めています。
 また、指定にともない貿易事務の円滑化、公安航路のため税関支所、海上保安庁分室などもできあがり、4月1日の“開港”をまつばかりになっています。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・国際貿易港の指定を受け、4月1日「開港」する田子の浦港は、どの埠頭も活気にあふれ、2月11日には初の韓国船金蘭丸も入港、新聞用紙1,500トンと積み込み釜山へ向けて出航した(吉原埠頭で)

暮らしの講座 新入学児童の交通教室

 もうすぐ一年生だよ、新入学児童をおもちのご家庭では、毎日“子ども”の話しでもちきりのことでしょう。
 しかし、つぎのことを忘れたら大変です。4月、5月は新入学児童の交通事故が最も多発する月だということです。
 そこで、お父さん、お母さんに子どもの「安全メモ」をお教えします。

◎道路の正しい歩き方
(1)歩・車道の区別のある道路では、必ず歩道を歩く
(2)歩・車道の区別のない道路は右側の端を歩く
(3)道路は一列になって歩く
(4)道路に飛びださない
(5)人ごみをかきわけて歩くようなことはしない

◎交差点のわたり方
(1)信号が「青」になったらわたる「黄色」になったら横断歩道にはいらない
(2)横断の途中で「黄」になったときは、早く横断する
(3)信号が「青」でもなるべく早く横断する
(4)信号機のない交差点では、車に十分注意して早く横断する

◎道路の横切り方
(1)必ず横断歩道をわたる
(2)ワン・ツウ・スリー・ゴーを励行し、手、または横断用の黄色い旗をあげてわたる
(3)車が近くにきているときは、手をあげても車が急に止まらないから横断しない
(4)ななめに横断しない

年金だより

 一般国民のための国民年金事業が生まれて5年。全国の加入者は、2,000万人を突破しました。吉原市でも1万6,500人が加入し、毎月加入者がふえています。しかし、まだ加入していない人もありますので、本号から毎月1回「国民年金だより」として国民年金のあらましを紹介します。
 第一回は国民年金の誕生です…。
 老後の生活を保障し病気や死亡などにそなえる年金には、公的年金と私的年金の二つがあります。
 公的年金は、国または国の助けを受けた公共的組織が、国民の老後などを経済的に保証する仕組みをいいます。したがって、公的年金制度は、国もその費用の一部を負担するので、加入者か納める保険料は低額ですみ、保障は広い範囲に行われるわけです。(以下次号)

所得税は3月15日 確定申告をお忘れなく

住民・事業税は3月22日

 3月は税金の申告月‐所得税の確定申告と納税は3月15日、個人の事業税、個人の県・市町村民税の申告は3月22日までです。
 この申告を怠りますといろいろな控除が認められず、税金が高くなります。忘れずに期限内に申告しましょう。
 申告用紙は、主として前年度に課税されたかたがたを対象に2月上旬に送付いたしましたが、送付されなかったかたでも納税義務のあるかたは申告をする必要がありますから、税務署、県税事務所、市役所課税課へ申告用紙を請求してください

◇申告をするひとは
 昨年中の所得が基礎控除と扶養控除の合計額より多かったひと。ただし、給与所得で給与以外に所得がないひとは除かれます。

◇控除される額は
(イ)所得税
基礎控除 12万7,500円
配偶者控除 11万7,500円
扶養控除 13才以上5万7,500円 13才未満4万7,500円
(ロ)事業税
事業主控除 24万円
扶養控除 なし
(ハ)住民税
基礎控除 9万円
扶養控除 一人目7万円 二人目から3万円
となっていますが、住民税については、諸控除額の増額が見込まれています。

◇確定申告の必要がないかたでも、次のようなかたは申告すると、納め過ぎになっている税金がもどってきます。
(イ)昨年中の所得が少ないため、配当や原稿などから源泉徴収された税額が多すぎたひと
(ロ)昨年途中で退職しその後就職をしなかったため、年末調整を受けなかったひと
(ハ)給与所得者で、雑損控除や医療費控除を受けられるひとなど、また、ことしも国と県、市では共同で「税の申告相談所」を2月25日から開きます。

◇相談の受け付けは
とき 所得税は3月15日まで。事業税、住民税は3月20日まで(9時、16時、土曜日の午後と休日は除く)
ところ 富士県税事務所

◇相談に必要なものは
(イ)扶養家族の氏名、生年月日を書いたメモ
(ロ)生命保険、国民年金などの控除を受けるひとは、その証明書、領収書が必要
(ハ)印鑑と申告書

◇注意していただくこと
(イ)配当所得のあったひと、中でも源泉分離課税を選択したひとは住民税の申告の際、忘れずに配当所得額を申告してください
(ロ)事業税申告者の氏名のフリガナは、かならずカタカナで書いてください

‐ イラストあり ‐
(イラスト説明)・・・これだけは忘れません 確定申告期間2月16日〜3月15日

固定資産税台帳の縦覧

 昭和41年度固定資産税台帳の縦覧を次のように行います。
◇期間 3月1日から3月22日まで
◇時間 8時45分から16時30分まで
◇場所 市役所課税課

交通標識

目をぱっちり

つちだ まさひこ
‐ 写真あり ‐
 ぼくのママは、あそびにいくとき「くるまにきをつけてね」といいます。
 だからぼくはきをつけるよ。
 ぼくの先生は、こんなことをいうよ。「こうつうじこにあわないようにかえりなさい」って。それから「あるくときはみぎがわをとうりなさい」それから「よこぎるときはおうだんほどうをわたりなさい」それから「しんごうは青になってからですよ」っていうよ。そして「しんごうもおうだんほどうもないときは、右左をよくみて手をあげてね」というよ。
 だから、ぼくは目をばっちりあげているよ。
 ぼくのアパートは、がっこうにちかいから、きをつけるところはないけどまちえいくときは、うんときをつけるよ。(元吉原小)