広報よしわら 昭和41年12月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和41年 2月10日発行 内容

青少年野外訓練所建設 丸火へ3月までに

社会福祉協議会が寄金 1月市議会で決まる

 吉原市議会1月臨時会は27日開かれ、当局提案の一般会計補正予算について、東名高速道路(吉原沼津線)に係る協定の締結について、青少年野外訓練所の建設工事の施工について、など9議案をいずれも原案どおり可決しました。
 東名高速道路工事用の道路は、道路公団が土砂運搬用として都市計画街路吉原沼津線を使用するため、現在工事がストップしている富士岡地先から江尾の新幹線との交差地点までの延長3,390メートルを建設するものです。なお、用地の買収費だけ東名高速道路が完成後、市が昭和43年から5年間で支払うことになっています。
 青少年野外訓練所は、工業開発のかげでとかく忘れがちな青少年対策にと、吉原市社会福祉協議会(小沢県会長)が4年まえから集めた600万円を市に寄金、これに市費250万円を追加してむかしながらの面影をのこす市内大淵字丸火の市有地84ヘクタールに建設するものです。
 計画によると、建設予定地の一部を整理し、木造平屋建の宿舎と倉庫、炊事場を各一棟、付帯工事として電灯配線と給水施設がつくられます。工事は2月中旬から始め、3月末には完成させ、7月初めには開所する予定になっています。
 宿舎は梁間が27メートル、奥行7.2メートルで中央にコンクリート通路をつくり床は板張りになっておりこどもなら一度に160人、おとななら60人が泊まれます。また100メートルおきに水道せんをひき青年や中高校生がキャンプできるように、10人用のテント10張りを用意して貸し出します。
 この訓練所は、青少年はもちろん市民ならだれでも利用できます。なおあいている日は市外のひとにも貸せる予定ですが現在規約を作成しています。

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(写真説明)・・・青少年野外訓練所が建設される丸火の現地
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(地図説明)・・・青少年野外訓練所の建設予定地

成人病の予防法 こんな方はいませんか

 40歳から60歳の働きざかりの人の大敵に成人病があります。
 成人病は脳卒中、ガン、心臓病を総称したものです。昭和33年以来の国民の死亡順位をみると脳卒中が第一位、ガンが第二位、心臓病が第三位となっており、いかに恐ろしいものかわかります。
 成人病は早期発見、早期治療が決め手です。そこでこの恐ろしい成人病の特徴をみてみましょう。
○脳卒中
 年令では40歳から60歳の男性に多く、季節では2月が最高です。糖尿病、痛風などが誘因で過労、熱浴や冷浴、せきクサメなどが原因で卒中発作を起こします。発作を起こしたときは動かさずにすぐ医師に連絡をとり応急手当をすることが大切です。
○ガン
 40歳以後の人に多かったガンも、最近は20歳代からのガンが多くなってきました。ガンの中では胃ガンがもっとも多く、原因としては遺伝によるものと潰瘍や胃炎が原因で発生しやすいといわれています。ガンの特効薬は年に1回か2回定期的に健康診断を受け早く病気を発見することです。
○心臓病
 狭心症は坂を急に登ったり冷たい水で顔を洗ったり、便所でいきんだりしたときには発作が起こりやすいといわれています。症状は心臓部やみぞおちに鋭い痛みがあり、顔色は白くなり冷汗が流れます。心筋梗塞症は肥満症、高血圧、糖尿病の人に多く、発作の数時間まえから不眠、心臓部の痛みなどがあります。発作が起きたら、絶対安静にすることが大切です。

第4回吉原市長表彰

高橋順作さんら(自治功労)9氏

 市勢の興隆伸展に著しく功績のあった人や、善行者を表彰する「第4回吉原市長表彰」は市表彰条例にもとずき現市議会議員高橋順作氏(地方自治功労)ら次の9氏に決まりました。この表彰式は、2月11日市民会館で行われ、賞状と記念品が斉藤市長から授与されます。

◇地方自治功労
高橋順作氏(たかはし じゅんさく)(64)市議会議員 会社社長 東比奈町1
‐ 写真あり ‐
 昭和8年吉永村議会議員に当選、以来村議二期市議二期在職通算15年有余、地方自治に参画、この間建設常任副委員長愛鷹山開発特別委員長を始め、数多くの特別委員会委員として活躍、地方自治に貢献した。

◇体育振興功労
中井浜次郎氏(なかい はまじろう)(55)市議会議員 旅館飲食業 本町1
‐ 写真あり ‐
 昭和23年吉原市に体育協会を創設し、市民体育の振興と発展のために熱情を注ぎ、今日の基盤を確立した。また市議会議員として通算12年その間議長、副議長、各種委員会委員長を歴任し体育の振興と地方自治伸展に多大な貢献をした。

◇産業振興功労
山下義男氏(やました よしお)(73)吉永農協組合長 富士岡渋脇町
‐ 写真あり ‐
 昭和11年吉永の農業協同組合理事に当選。24年組合長。在職30年よく農協経営に非凡の手腕を発揮し、吉永農協の不動の基盤を確立した。また昭和33年には市農業委員に選出され、農業経営の合理化と農業経済発展のため多大の貢献をした。

◇公共事業功労
植松豊作氏(うえまつ とよさく)(75)会社社長 本町1
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昭和32年本町通り歩道新設促進期成同盟会長として商店街育成と歩道設置による新しい街づくりに尽力。昭和35年に不燃化都市建設促進協議会を結成し、自ら会長に就任するなど、都市計画事業の伸展に献身的努力を傾注し、市防災街区造成事業に貢献した。

◇社会福祉功労
小沢 県氏(おざわ かなえ)(60)会社社長 宇東川町3
‐ 写真あり ‐
 昭和32年社会福祉協議会長に推せんされ、以来共同募金運動活動に献身的奉仕をし、また、生活安定のためのハートビル運動の会長として地域社会、薄幸なひとびとへの福祉と民生安定に多大な貢献をした。

◇民生安定功労
渡辺仙太郎氏(わたなべ せんたろう)(61)会社社長 仲町
‐ 写真あり ‐
 昭和37年から吉原市遺族会長として、遺族世帯の厚生保護と正しい生活の指導、遺族青年部の育成などに積極的に尽力。昭和32年には教育委員に推せんされ、学校、社会教育の充実に、地区青少年の指導に、社会の福祉民生安定に貢献した。

◇災害防護功労
漆畑雅治氏(うるしばた まさじ)(68)会社社長 東国窪
‐ 写真あり ‐
 昭和25年吉原市消防団長に就任。以来団の和と団結束の育成、防火思想の普及徹底、団員の教養、資質の向上に努め住民の生命財産を保護し地域の災害防護に尽力した。

◇治安維持功労
鈴木三雄氏(すずき みつお)(50)警察官(巡査部長)上田端
‐ 写真あり ‐
 昭和14年7月県警察官を拝命し、同年11月30日吉原警察署勤務となり以来26年間、署所在地勤務を振り出しに吉永、原田など各駐在所派出所を歴任しそのほとんどを外勤警察官として第一線にあり、卓越した実務能力で地域社会の治安維持に多大な貢献をした。

◇公益事業功労
松本為吉氏(まつもと ためきち)(79)会社社長 大和町
‐ 写真あり ‐
 昭和7年昭和通り、日吉町一帯の湿田地帯の開発に着目、昭和通り道路の大半の用地を提供しこれを完成。さらに吉原公園東入口道路を開設、日吉町3丁目から弥生町通りに通ずる道路を新設するなど、当時の主要道路開設に私財を惜しまず尽力した。昭和11年には松本水道をつくり、住民の生活向上に貢献した。

交通標識

悪い自転車
わたなべ ゆきお
 ぼくが大淵第一小学校のうんどう会に行ったとき、ぼくの目のまえで、うんどうじょうをまわっているじてんしゃに、ようちえんの子がひかれました。じてんしゃにのっていた人は、あやまりもしないでなかまのなかにはいっていきました。ひかれた子は、ふくにタイヤのあとがありました。
 こうちょう先生もそのじこを見て、ちょうれいのときはなしてくれましたが、ぼくはじてんしゃの人がひきょうだと思いました。あやまりもしないでいくのを見て、ぶんなぐりたくなりました。
 それからどちらが悪いかかんがえてみたら、じてんしゃのほうがわるいと思いました。なぜかというと、じてんしゃのほうがすごいスピードで、でたらめに走っていたからです。それにあんなおおおぜいの人がいる、せまいところを走っていたからです。
(大淵二小)