広報よしわら 昭和41年12月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和40年 12月5日発行 内容

吉原市名誉市民 金子翁の銅像建立

 正5位勲章4等、吉原市名誉市民 故 金子彦太郎翁の銅像除幕式は、12月4日翁ゆかりの地、市立図書館南側でおごそかにとりおこなわれました。除幕式には、李健公妃殿下をはじめ小林衆議院議員、木部参議院議員、斉藤吉原市長、漆畑富士市長など約400名が出席。除幕は翁のお孫さんの金子公子さん、金子泰代さん、金子勝彦さんによっておこなわれました。斉藤滋与史顕彰会会長は「このように盛大に除幕式がおこなわれたのも、ひとえに翁の遺徳によるものです。発展する吉原市の今後の姿をこの丘の上から見守ってほしい」と挨拶。続いて斉藤県知事、勝又市議会議長、大昭和製紙社長斉藤了英氏らが翁をたたえるお祝いの言葉をのべました。金子彦太郎翁の銅像は、日展審査員堤達男氏の作で、像の高さは2.4メートル、台座の高さは1.5メートルです。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・写真は除幕された金子彦太郎翁の銅像)

飲酒運転を追放

 年末年始の交通事故でとくに目立ったことは、飲酒運転が多いことなどが原因して大きな事故が多いということです。
 こうした悲惨な事故を防ぐために吉原市交通安全対策協議会では“運転するなら酒飲むな、運転者には酒だすな”をスローガンにかかげ、12月11日から1ヶ月間、飲酒運転を追放する運動を市民ぐるみの運動として次のように展開します。

◇運転者に対しては
 飲酒運転防止ラベルをハンドルのまわりなどに貼付させる

◇酒類提供者に対しては
 運転するひとに酒を飲ませないように協力を呼びかける

◇家庭に対しては
 忘年会、仕事納め、年始回りなど酒を飲む機会が多くなるので、運転をしてきたひと荷は酒を飲ませない、酒を飲んだら運転しないように主婦の立場から協力を呼びかける

◇広報無線、広報車、有線放送などを利用して注意を呼びかける
 みなさん一人一人がお互いに注意しあい、悲惨な交通事故を追放して明るい正月をむかえたいものです

外出時には戸締りを

 吉原警察署では、12月1日から1月10日まで「年末年始の特別警戒」をおこなっています。年末になると強盗、あき巣ぐれん隊などの暴力犯罪がふえてきますから次のことに十分注意してください。

◇家庭では
(1)外出するときは必ず戸締りする
(2)現金や貴重品は人目のつかないところにおく。まとまった現金は貯金する

◇外出するときは
(1)ハンドルバックや買物かごなどに現金を入れておかない
(2)大金をもち歩くときはおとなが2人以上でいき、できるだけタクシーを利用する

◇会社や金融機関は
(1)宿直員をふやしたり防犯ベルをとりつける
(2)窓口や店先でのかっぱらいや万引に十分注意する
(3)まとまった現金の輸送は目立たない方法でおこなう。必要によっては警察に連絡する

◇そのほか
 チンピラやぐれん隊にいいがかりをつけられたり、よっぱらいに乱暴されたり、押し売りで困ったときは勇気を出して警察へ届け出る

おとながよい手本を

 青少年保護育成連絡会では12月20日から10月10日まで「年末年始青少年健全育成運動」をおこないます。ことしの運動目標は(1)青少年を事故から守る(2)夜間外出の制限時間の徹底(3)非行防止対策(4)親と子できずく明るい家庭づくりの4項目となっています。

◇おとながよい手本を
 とかくおとなは自分の行動や態度がこどもに与える影響を忘れがちになります。まずおとながこどもに恥じない生活をする

◇悪質犯罪の発生防止
 最近ハイティーン(勤労青少年)の非行が多くなっています。各家庭では職場と連絡をとり、心配ごとがある場合は市福祉事務所(少年相談所)警察署(防犯係)に相談する

◇年末の街頭補導
 クリスマスを中心に地区、町内毎に街頭補導をおこないます。各家庭でも青少年の午後7時以後の外出や女子の一人歩きを注意する

◇業者への呼びかけ
 風俗営業者、映画館、本屋、商店などに依頼文書を出し、非行化防止の協力を求める

食中毒にご注意

 吉原保健所では12月2日から23日まで、年末年始の食品いっせい取り締まりをおこなっています。
 年末は食品生産業者のかき入れどきにあたり、クリスマス食品やおせち料理、重づめ料理など正月食品が大量に製造されます。その場合、いちばん問題になるのは人手不足です。人手不足は衛生の面からみてもいろいろ問題を起こすことがあります。
 例年の取り締まりの結果をみても、細菌による汚染した食品、ゴミなどの異物の入った食品、違反した防腐剤を使った食品などがこの時期に目だって多くみられます。
 また年末年始は、夏の食中毒多発時にくらべ、気温が低いため細菌による食中毒は心配ないように思われがちですが、決して安心はできません。
 わたしたちの習慣として正月をひかえて買いだめをよくします。その上寒さのため保存にも不注意になりがちです。最近は暖房器具の発達によって冬でも暖かい調理場が多くなり、恐ろしい食中毒のもとになりますから、各家庭では食中毒の保存には十分注意してください。

‐ イラストあり ‐
(イラスト説明)・・・イラストは年末年始を明るく楽しく

こちらは市役所です(13)

◎建築課の巻

 建築課は、本庁舎西側建物内に置かれ、中川克美課長以下17名です。
 建築第一係では、学校の新築、修繕などの工事の設計管理、監督を行っています。とくに市では、教育行政に力をいれ今年は、伝法小をはじめ大淵中、須津小の校舎の新築、大淵二小の給食室の新築、東小のプールの築造、また市立商業高校には武道館を新築しました。
 建築第二係では、公共住宅、市民会館、図書館など公共施設の新築、修繕などの工事の設計管理監督を行っています。
 昭和37年から進めている吉原団地の市営住宅の建設は、明春完成の第一種耐火建築2階建14戸、第二種簡易耐火構造平屋建11戸で全計画が完了します。また石坂地区の老朽化した公営住宅を、中層耐火4階建に建てかえようと工事を進めています。
 管理係は、建築第一、第二係と協力して、公共施設の電気や冷暖房施設の設計、管理、維持を行っています。
 その他、一般事務の仕事をうけもつ庶務係では公営住宅の建設計画や管理、工事契約、建築の確認申請を行っています。また係では、無届けで建築するばあいには、必ず確認申請をだしたうえで工事にかかるように、といっています。
 なお、明春完成の見込みの市営住宅は、同じ吉原団地の県営住宅10戸とあわせて、1月下旬に募集します。くわしくは来年1月15日広報よしわらに掲載します。

※電話は、建築課長が内線29番、庶務係が内線30番、建設第一、第二、管理係が内線31番です。

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(写真説明)・・・吉原団地に建設されている市営住宅

くらしの便利帳

◇シュンギクのふといくき
 シュンギクのふといところをぬかみそにつけ、ハクサイ、キャベツなどのつけ物といっしょにこまかくきざんでいただきますと、かおりがよく、食欲をすすめます。塩づけにしても結構です。

◇サカナを美しく焼くには
 網を先によく熱して、油を少々ひいてから魚をのせます。切り身のときは、まず身のほうから焼き、6分焼けたら裏返して4分焼くようにします
 尾カシラつきを焼くばあい、ヒレが焦げやすいので荒塩をヒレに押しつけてから焼くと焦げません。

◇冷たいご飯のふかしかた
 ちょっとしたコツがあります。第一に、水はスノコの下八分目まで。第二に、火にかけてその水が沸騰して湯気がたってからご飯を入れます。第三に、ご飯を入れてからは強火でサッと蒸し上げます。

◇酒、しょうゆ煮汁のしみ
 まずビニールのような防水布の上に白布をのせてその上にシミの部分をおきます。ぬるま湯に0.5%の中世洗剤をとかしガーゼに液をひたしてシミの上を軽くたたいてよごれを下の白布に吸い取らせます。これを5回ほどくり返し、石けん水でよごれを十分取り去ったあとで自然にかわかすときれいになります。

青少年育成標語 毎日の親を手本に子は育つ