広報よしわら 昭和41年12月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和40年 11月20日発行 内容

7歳児お祝い 12月1日いっせいに

 7才児集団祝いがことしも市と連合婦人会の共催で12月1日、11会場でおこなわれます。
 ことし満7才になったよい子は1,520人(男762人、女758人)当日は市長、連合婦人会長、市立小学校長先生のお祝いの言葉や千歳アメが贈られます。会場と時間は次の通りです。
吉原地区−宮町天満宮(11時)、伝法地区−三日市浅間神社(9時30分)、今泉第一−今泉小講堂(10時)今泉第二−神戸小講堂(10時)元吉原地区−元吉原小講堂(10時)須津地区−中里町3公会堂(10時)吉永第一−吉永第一小講堂(11時)吉永第二−吉永第二小講堂(10時)浮島地区−東小講堂(9時)原田地区−原田小講堂(9時)大淵地区−大淵第一小講堂(11時)

初の農業祭開かる

 第一回岳南地区農業祭が12月3、4の2日間吉原市立体育館で、吉原市、富士市、鷹岡町、管内各農協の共催で開かれます。
 この農業祭は、すでにひとつの経済圏を形造っている岳南地区の農畜産物を、消費者みなさんにPRするとともに、生産者相互の技術交換をおこない、生産増大と品質向上をはかるため、いままでの品評会から脱皮したものにしようと、2市1町の協力で開かれることになったものです。
 3日は品評会の農産物の搬入、審査がおこなわれます。この品評会には市内で農業を営む人ならだれでも出品できます。出品規格を知りたい方は市農政課、各農協へお問い合わせください。
 4日は、消費者サービスのため新鮮な野菜、果物、卵の即売会が農協青年連盟、4Hクラブが中心となり、午前10時から午後4時までおこなわれます。また前日おこなわれた品評会も同時に開かれます。
 農業関係者には、農業の近代化をはかるための最新農機具、農業資材の展示会が会場前で開かれます。また農業金融、農地問題、一般農業技術などで悩みごとをもっている方には、富士南部農業普及所、市農政課職員による農業相談所が開かれますからご相談ください。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・まちかどにはられた岳南地区農業祭のポスター

交通安全 ぼくらの作品

 吉原市交通安全対策協議会は秋の交通安全運動にちなみ、市内小中学生の作品募集を行い、入賞一席を次のように決めました。

まえかわさとし
元吉原小 1年
 ぼくはようちねんのときに、ひかれそうになったのをひとつはなしてみようか。
 はじめに、おーとばいがきてすりむいて、そのつぎに、じどうしゃのまえであそんでたら、じどうしゃがはしったから、あわててよけました。またじてんしゃがはしってて、ぼくがとんでたら、ぶつかってぼくはけがをしただけど、じてんしゃのひとがすごかったよ。だからもう、みぎひだりをよくみるようになりました。
 でも、まだちょっとだめなんだ。このまえの日よう日に、ぬまずにいって、しんごうが赤なのに、わたりそうになりました。そしたらパパが「まだ赤だから、まだわたったらだめだよ。」っていいました。でもはやくわたりたいなとおもったけど、ひかれるとこまるからやめました。みんなどうして、こうつうじこにあうんだろうとおもいました。
 そうだ、みんなきをつければいいんだとおもいました。けれど、どうしてきをつけないんだろう。へんだな。
 でもぼく、ずーっとおとなになるまで、こうつうじこにあわないようにして、まえより、もっともっときをつけ、こうつうじこにあわないように、みぎひだりをよくみて、いつもみぎがわ、よこぎるときはおうだんほどうで、なんにもないときはてをあげて、わたるようにします。
 それから、もっともっとおおきくなったら、もっともっときをつけるようにして、よくしんごうをみて、うんときをつけます。

滝田かずあき
吉原小 3年
 ぼくの家は、国道1号せんにそっているので、ひっきりなしに車が通ります。時々パトカーがけたたましくサイレンを鳴らして通るので、ああまたじこがあったのだな、とかなしい気持ちになります。
 ある本に「もうハンドルはにぎらない」子どもをなくしたもはん運てん手、という記じが出ていました。この人は、タクシーの運てん手ですが、たった一人のぼうやが家の近くで遊んでいて、トラックにひかれてしまったのです。その人は「トラック運てん手だけが悪かったのではなく、子どもがきゅうにとび出したので、じこがおきたのですが、わたしはもう、とても運てん手をつづける気にはなりません」といっていなかへ帰ってしまったそうです。
 これを知ったほかの運てん手さんたちは「わたしたちがいくら気をつけても、子どもはいつどこから、とび出すかわからないからまったくこわい、子どもたちにも気をつけてもらうように」としごとに出かける前に、交通せいりをはじめました。そして、おたがいの注意がみのって、じこが少なくなったという話を読みました。
 ちょっとのゆだんから、おそろしい交通じこがおこると、しごとがいやになったり、かなしいできごとがおきたりして、みんながふしあわせになります。
 だから、じこをなくすためには、運てんする人も、ぼくたちも、おたがいが注意しあわなければなりません。ぼくたちが、一番気をつけなければならないことは、バスからおりてすぐにとび出さないこと、交通しんごうをよく見て注意信ごうをよく見て注意しん号の時とび出したりしない、遊ぶのに夢中になって道ろにとび出したりしないこと。おうだん歩道をわたる時、左右をよく見てわたることこういうことをみんながまもっていれば、もっともっとじこは少なくなり、みんながたのしくくらせると思います。

滝口信子
須津小 5年
 学校の帰り、友だちの啓子さんと道路を歩いていると、とてもいい人がいた。それは、道をまがる時に、自転車のハンドルを左手でしっかりにぎり、右手をあげたのだった。私は敬子さんと「あの人は交通のきまりをよくまもるね」「うんきっといい人だねえ」と話をしながら帰った。
 2、3日前、校門の前の道を横切ろうとした時、スーと走ってきた自動車が、ピタッととまって、まってくれた。その時もすごくうれしかった。みんながこんなだったらすごく気もちがいい。
 時々おかあさんと吉原へ行く、吉原には道路に信号がある。赤、黄、青。“赤”はとまれ“黄”は注意、“青”は歩く。私はこのきまりをしっかりおぼえていて信号を見る。
 赤だ。私たちはじっと待っている。自動車がスピードをゆるめて通っていく。
 黄になった。自動車はとまる。みんなもまだ歩かない。それなのに男の人がサッサッと行ってしまった。こんどは青。「やっと青になったか」といって、おかあさんと手をつないで通った。その時、自転車が人と人の間をシューと通りすぎた。みんなが立ちどまって、びっくりしているのにへっちゃらだった。その人はよくそんなことができるなと思った。それからバスに乗ろうとした時、石にぶつかってころんでしまった。その時はうしろから何もこなかったから、何でもなかった、でも、車がきてたらけがをしただろう。私は「ああーあぶない。やっぱり町は交通事故が多いな」ととてもこわかった。
 事故は、ほんのわずかの時間に、わけもなく起こる。国語の本に「ANATAGA KISOKU O MAMOREBA KISOKU WA ANATA O MAMORU 」とある。
私は、私たちひとり、ひとりがきまりをまもって、事故のない、こわいことのない生活をしたいと思う。

望月明美
大淵中 1年
 今から1年くらいまえのことである。私たちののっていたバスが駅から500メートルほど走った時、右側の道路からオートバイがフルスピードで走ってきた。オートバイはバスの横腹につっこんだ。バスの乗客はけがをしなかったが、オートバイに乗っていた人は、足をおったようで血が出ていた。
 私は、オートバイに乗っていた人の方が悪いように思えた。というのはフルスピードで、しかも両側を見ずに走ったからである。オートバイに乗っていた人は急用でどこかえ行く途中であったかもしれないが、一旦停止すればよかったのだ。ふつうの人は、町中では一旦停止する。車がたくさんくるからである。しかし、いなかにくるにしたがってそういうことをおこたる。いくらいなかでも、いつどこで交通事故がおこるかわからない。私も十字路ではなるべくとまって左右をみることにしている。車がとてもこわいからである。ふつうの人も、いつどこでも一度とまって左右をよくみてから、道をわたったらどうだろう。
 交通標語は「一旦止まって右左」という。この標語にならって、これからも交通安全につとめていきたい。

愛のまごころを

歳末助けあい運動はじまる

 世の中のまずしい人や恵まれない人に対して“たすけあい”のまごころをわかちあう「歳末たすけあい運動」が、ことしも12月1日から31日まで、全国一斉におこなわれます。
 吉原市では、市と社会福祉協議会が中心となり、民生児童委員協議会、連合婦人会などの協力によって要保護世帯の調査、援護対象者名簿の作成、金品の募集などの運動をおこないます。
 集められた金品は社会福祉協議会の資金とあわせて要保護世帯、福祉施設入所者、長期入院療養者など恵まれない人に、明るい正月をむかえることができるよう適正に配分されます。
 たすけあいの金品は、12月1日から10日まで婦人会によって集められます。一人でも多くの人が明るい正月をむかえられるよう、市民みなさんのあたたかい援助をお願いします。

‐ イラストあり ‐
(イラスト説明)・・・さあみんながサンタクロースになって

請求手続を早く 戦没者妻の特別給付金

 戦没者の妻に対する特別給付金の請求は昭和41年3月31日時効になります。
 特別給付金の請求のできるひとは、昭和12年7月7日以後に公務上の負債または疾病により死亡したひとの妻で、昭和38年4月1日現在で、次の給付を受けているひとです。
・旧軍人、旧準軍人または旧軍属に係る公務扶助料
・特別扶助料
・遺族年金
・特例遺族年金
・遺族給与金
・旧陸軍、旧海軍の雇傭人に係る各省共済殉職年金
・旧陸軍、旧海軍に配属された雇傭人に係る各省共済殉職年金
 まだ請求の手続きをしていないひとは、市福祉事務所社会係へご連絡ください。

無料の人権相談所開設 12月10日

 吉原人権擁護委員協議会と静岡地方法務局吉原市局では、12月4日から行われる「人権週間」にちなみ、無料人権身の上相談所を次のように開きますので人権問題で悩みごとをおもちの方は気軽にご相談ください。
◇とき 昭和40年12月10日午前9時から11時まで
◇ところ 市民会館

12月7日 流質物公売

 市福祉事務所では、公益質屋の流質物の公売を次のようにおこないます。
◇とき 12月7日 午前9時30分から
◇ところ 市立体育館

おしらせ

◎議事録 11月は
◇東海市議会議長会議理事会(4日)
 四日市市で開催、正副議長局長出席「義務教育施設費の国庫負担率引き下げについて」ほか5議案を可決した。
◇2市1町合併促進協議会「総務委員会」(6日)
 鷹岡町で開催「新市の事務所位置について」ほか2件協議
◇2市1町促進協議会「建設委員会」(8日)
 吉原市で開催「新市の財政状況(投資的経費)の見通しについて」ほか2件について協議
◇2市1町合併協議協議会「条例及び規則の取り扱いについて」ほか3件協議
◇行政視察者来訪(10日)
 舞鶴市議会建設委員(4人)による市民会館建設についての視察があった
◇2市1町合併促進協議会「建設委員会」(16日)
 吉原市で開催「各市町継続事業とその取り扱いについて」ほか1件を協議した。

◎市民会館だより
◇歳末たすけあい色紙展 12月3、4日。9時から19時まで。第一集会室
◇沼津労音 B例会 12月6、7。18時から21時まで。大ホール
◇文化祭書道発表会 12月7日。9時から22時まで。第二集会室
◇文化祭洋楽発表会 12月11日。16時から21時まで。大ホール
◇わらび座公演 12月15日。18時から21時まで。大ホール
◇沼津労音A例会 12月16日。18時から21時まで。大ホール
※12月の休館日は12,29、30、31日です。

青少年育成標語 あの子もこの子もみんなの子