多いタバコの火災
64件・2900万円が灰に
お天気相談所の話では「今年は冬の入りが早くかなり寒くなりそうだ」ということです。
寒いといえば火−11月の声をきくと家庭、学校、会社では暖房器など多くの火を使いはじめます。このため、国民全体が“火の用心”に関心をもつようにと、ことしも11月26日から12月2日まで「秋の火災予防運動」がおこなわれます。
火災はちょっとした不注意から起きます。恐ろしい火災を起こさないために十分注意したいものです。
消防署の資料によると、10月末までに市内で発生した火災は64件で、昨年1年間の58件をすでに6件も上回っています。しかし幸い大火はほとんどなく、損害額は2,900万円と昨年の6,200万円にくらべ件数のわりに少なくなっています。
原因別にみると、相変わらずタバコの不始末が13件で一番多く、つぎにたき火、子どもの火遊び12件、ストーブ、こたつの不始末6件、煙突によるもの5件となっています。月別では寒さのきびしい1月から4月に47件と約3分の2を占めています。
同署では、11月26日から全国的におこなわれる“秋の火災予防運動”にちなみ、防火対象物(主に工場、事業所)の予防調査水利調査を実施します。
また防火水槽の完備をはかるため、ことしは富士見町増川町、川尻町など水利の悪いところ14ヶ所に40立方メートル入りの防火水槽がつくられますので、すでにつくられているものと合わせると130個になります。
わたしたちの生活が豊かになると、家庭内には電気製品、石油ストーブ、プロパンガスなどが、合理的な家庭づくりの名のもとに急速にはいりこんできます。しかしこうした文明の利器も少し使用を誤ると“火の元”になります。とくに気をつけたいのはストーブで新しく買うときは正しい使用法をよく聞くこと。手持ちのものを使うときは一度そうじと点検をしておきたいものです。シンは柔かいブラシでよごれをおとし切りそろえ、燃料タンクに油もれはないかよく調べてから使ってください。
火災の被害は出火から消火するまでの時間の二乗に比例して大きくなるといわれています。ですから各家庭に消火器を備えつけておきたいものです。しかし注意したいことは消火器の効力を過信しないということです。初期消火の限度を心得て、出火したらすぐ消防署に連絡を取ることを常に頭にいれておくことが大切です。そのばあい発生場所と目標になる建物などをはっきりいってください。
これからの火災シーズンをひかえ、恐ろしい火災を予防するために、みなさん一人一人が次のことに十分注意してほしいものです。
◇タバコの吸がらは灰皿など所定のものに入れる。山林空地、道路などに火についたまますてない。
◇こたつの中で手ぬぐい、手袋、たびなどをかわかさない。外出するばあいは火を取る。また電気こたつのばあいには必ずスイッチを切る。
◇煙突、煙道はつねに手入れをし、火粉の出ないようにする。
◇こどもに絶対に火遊びをさせない。
◇ヒューズのかわりに銅線や鉄線を使わない。
◇無理なたこ足配線をしない。
‐ 写真あり ‐
最近のプロパンの普及はめざましいものがあり、さながら時代の花形の感じがあります。しかしこの時代の花形もひとつ使用を誤ると、富士市で起きた中毒事件のように悲しい事件に結びついてしまいます。そこでプロパンの正しい使用法をみてみることにしました。
◎守ってほしいこと
◇プロパンガスは空気より重いので、ガスもれがあると低いところにたまりますので容器は風通しのよい所へ置く
◇直射日光に当たると容器のなかの圧力があがりますので、容器は日光の当たらない所に置く
◇予備の容器が備へてあるばあい、切換は必ず販売員にさせる
◇みえないところには配管をしない
◇器具がよごれると不完全燃焼をすることがあるので火口がつまらないようにときどきそうじする
‐ イラストあり ‐
◎やめてほしいこと
◇容器を倒すこと安全弁などに液が流れ、思わぬ事故のもとになりますので、倒れぬようにする
◇安全弁や調整器はこどもがいたづらしないように注意する
◇ビニール管はゴムにくらべ伸縮性が少ないので、できるだけさける
◇プロパンは浸透性が強いので安物のゴム管は禁物です。また長く配管することも禁物
◎ガスもれの探し方と手当
◇石けん水を筆で塗るとガスもれがあればアワがでる(塗った石けん水はよく水洗いをする)
◇ガスもれをみつけたら必ず火気を遠ざける
◇良質のゴム管でも古くなるとヒビがでてくるので検査する
◇ガスもれがあったらすぐ販売店に連絡する
ツマミをもって上下に動かした場合、ガタがあればこの部分から洩れるおそれがあります。
こんなときはこのナットを矢印の方向にガタのなくなる程度まで締めてください。
‐ イラストあり ‐
吉原市富士見町富久興製紙社長川口柳作氏(79才)は、10月3日県庁に於て産業功労者として県知事表彰を受けました
今回の表彰は、50余年にわたる機械和紙技術の改善向上に努力し、その水準の高度化につとめまた静岡県の製紙工業が全国一を誇るにいたった多年の努力に対しておこなわれたものです。
同氏は昭和27年と39年に吉原市長表彰を、昭和34年に県知事表彰を、紺綬褒章を38年と今年度それぞれ受章されています。
‐ 写真あり ‐
土木課の巻
土木課は、本庁舎東側建物で、黒川五郎課長以下35名です。
工業都市の発展は、まず道路整備から…自動車の増加にともない、道路をいかに有効に使うか、またどこへ新しい道路を作るかを検討し、測量、設計から工事にいたるまで、市道に関するいっさいの仕事をしているのが土木第一係です。主要道路の舗装はもちろんのこと道路新設改良事業として伝法原田線(延426.6メートル)=写真=伝法高島線(延233メートル)など18路線の工事を行っています。
また、橋梁の新設改良河川の改修、水路の新設改良、水防に関する仕事も行っています
なお係では、国有地、道路敷、河川敷に無断で家を建てている人が多いので、これらの人はとりはらうように、また、境に建てるばあいには、土木課の立ち合いを得て建てるように、といっています。
土木第二係は、土地改良事業を主な仕事とし、現在浮島、須津地区に行われている農業用道路の整備、鷹岡伝法に行われているかんがいや排水事業などをおこなっています。
また、大淵の農業構造改善事業を農政課とタイアップし農道の新設整備も行っています。幸いことしは台風などによる被害はほとんどありませんでしたが、台風や暴雨などによる災害復旧事業もこの係で行っています。
庶務係では、事務関係の仕事のほかに、工事契約や土木用資材機具の保管などを行っています。
また、市内の失業者を助けるために、これらの人を道路などの工事にあてる、失業対策事業もこの係の主な仕事です。
そのほか、土木課所属の車の管理を行っている車輌係がいます。
※電話は、土木第一、第二係が内線58番、土木課長が内線59番、庶務係、車輌係が内線60番です。
‐ 写真あり ‐
◇税金のことならなんでも
税務署というとなんとなく近づき難い感じをもっているひとが多いようです。税務署ではそういうひとのために「税務署長にもの申す」手紙の募集、税の相談日をもうけ、税金に対する意見や苦情をどしどし申しでるようにいっています。
◇しらすぼしを食べるとき
しらすぼしを食べるときだいこんおろしであえて食べるとおいしいものです。これに酢を少しいれると、しらすぼしの身がひきしまってさらにおいしくなります。化学調味料をいれれば一層おいしくなります。
◇合成繊維のくつ
天然皮革の良さをもつうえさらにそれ以上の特質をそなえている。合成繊維のくつが話題をよんでいます。雨につよい、くつずみがいらない、よごれたらぞうきんでふけばぴかぴかになるまことによいことずくめですがはたしてどんなものか。
◇ペンキのしみ
ペンキのしみが衣類についたら、中性洗剤をぬるま湯にといて、スポンジでよく洗いおとすようにすればとれます。ひどくよごれたら、白灯油を布につけてこすり、そのあとぬるま湯で洗えばきれいになります。
◇石油、ガスコンロを使うとき
燃料を節約しようとして火を細めるのは、かえって不経済になるばあいがあります。沸騰するまでは必ず強火にすることです。炎の先がナベやヤカンの底にふれているぐらいが、いちばん効果のよい使い方です。
“無線広報”のお知らせは毎日午前7時45分と午後4時45分。