吉原市議会9月定例会は、さる9月27、28の両日開かれました。
この定例会には昭和39年度の一般、特別両会計の認定、昭和40年度補正予算など重要議案45件が上程され、いずれも原案通り可決されました。
その結果昭和39年度一般会計は歳入15億2,800万円、歳出14億8,200万円となり、特別会計は歳入3億8,700万円、歳出3億4,000万円と健全財政でした。また昭和40年度第3回一般会計補正予算は、第4保育園の新築、吉原団地内道路舗装事業費の追加など3億200万円が追加され、総額は17億5,400万円となりました。
9月定例議会
39年度の決算認定にあたり斉藤市長は1年間の市政の動向を次のように説明しました。
「昭和39年度会計は私の市長就任後における初の予算編成でありました。躍進途上にある当市の将来の産業および生活基盤の整備のため、年間を通じ、積極的かつ計画的な運用につとめてきました。
しかし結果的にこれを見ますとき、限られた市財政の制約下にあって、予算の執行を通じ、市民各位の要望に対し、満足できなかった点もあろうかと思います。
また39年度会計は、国の経済の動向から、春の公定歩合の引き上げを始めようとする各種の抑制政策により、不況ムードの一般化に伴う、民間投資の鈍化と国家予算も引き締め基調であったため、地方財政は歳入全般にわたって大きな影響をうけました。加えて地方税の一部改正により、電気ガス税の1%減税は、新都市建設5ヵ年計画の最終年度をむかえて、財政需要の活発化が予想される当市にとっては極めて大きな痛手でありました。
このような悪条件下にありましたが、財源の確保にあたっては、あらゆる努力をはらった結果、年度全般を通じ執行に見合った財源の確保を得ることができ、38年度決算を上廻る増額決算の行うことができました。」
それでは一般会計の決算内容をみてみましょう。
歳入の決算額は15億2,800万円で、市税9億4,500万円(61.9%)市債1億2,600万円(8.3%)国庫支出金1億2,300万円(8.1%)諸収入1億100万円(6.6%)などが主なものです。
歳出合計は14億8,200万円で主なものは次のとおりです。
○教育費 3億2,000万円
須津小改築に2,900万円
伝法小改築に3,200万円
大淵中改築に2,500万円
東中の新改築に2,000万円
元吉原中の室内体育場新築に2,200万円、昭和幼稚園の増築500万円をもって教育環境の整備と近代化を図りました。
○土木費 2億6,000万円
道路事業では簡易舗装54路線に2,400万円、伝法原田線に240万円、モーターグレダーの購入に280万円が使われました。田子の浦港の修築負担金として6,100万円、都市計画街路は吉原沼津線外3路線に1,600万円が使われました公営住宅の建築は3,200万円をかけ60戸がつくられました。
○民生費 1億700万円
生活保護に2,600万円、老人福祉に400万円、青少年保護育成に100万円が使われました。今泉会館の新築に1,100万円がかけられました。宮の上保育園に170万円をかけ昨年4月に開園しました。第一保育園の用地買収費に780万円が使われました。
○農林水産業費 1億1,000万円
農業構造改善事業費として、須津地区の農道整備3,300万円、大淵地区の農道、茶園造成に2,500万円が使われました。農地保全事業費に2,700万円が支出されました。林道は丸火線、桑崎千束線などに1,200万円。
○衛生費 7,700万円
ロードパッカー車の購入に200万円、水中ポンプの取り替えに200万円が使われました。市立病院の用地取得に1,300万円が支出されました。
○商工費 3,100万円
○消防費 4,000万円
○議会費 3,500万円
昭和40年度第3回一般会計の補正額は3億200万円で、主なものは次のとうりです。
◇教育費
大淵一小のプール建設、元吉原幼稚園の増築(2教室)、吉原小交通安全指導施設工事費、一中、ニ中、吉原小の改修費、図書館の図書購入などに2,800万円が計上されました。
◇土木費
西仲町瓜島線、片宿中の坪線、大坪天然寺線などの道路新設改良費と簡易舗装工事費、荒田島和田町線、左富士臨港線、弥生線などの都市計画街路住宅団地内道路の舗装工事、対火構造住宅4階建16戸の建設、岳南排水路工事負担金などに2億1,400万円が計上されました。
◇衛生費
救急車の購入、ロードパッカー3トン車とフルパッカー2トン車の購入、防疫機械(3台)の購入などに2,400万円が計上されました。
◇農林水産費
水稲航空防除補助金、土壌病害虫防除などに200万円が計上されました。
◇商工費
街路燈設置補助金、工業適地調査費などに600万円が計上されました。
◇民生費
伝法保育園、愛生保育園緑ヶ丘保育園の措置費などに200万円が計上されました。
◇消防費
防火水槽工事費(5ヵ所)に300万円が計上されました。
◇総務費
国道1号線街路燈を20燈(水銀燈)設置、新大月線(伝法町2)へ信号機設置、広報無線の新設(国窪ほか2ヶ所)などに670万円が計上されました。
‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・教育施設の充実。39年度は須津小(写真)、伝法小、大淵中、東中の4校が同時に建てられた
◎家族表札をつけていますか
‐ 写真あり ‐
さいきん郵便局の配達などについて市民みなさんから苦情がでていますが、その原因の一つはみなさんの家庭の表札の不備にもあるのではないでしょうか。ですから、市内に転居してきたひと、家を新築されたひとは、すぐに家族表札をつけてください。
◎痘そう予防接種 10月18日〜
衛生課では、第2回痘そうの予防接種を次のとおり行います。
◇該当者 昭和40年3月1日から昭和40年7月31日までに生まれた乳幼児と、来年小学校へ入学する幼児で、幼稚園、保育園でうけなかった。
◇日程( )内は検診日
10月18日(25日)東小学校・橘幼稚園
10月19日(26日)吉永支所・原田支所
10月20日(27日)元吉原幼稚園・鈴川公会堂
10月21日(28日)大淵第一小学校・神戸小学校
10月22日(29日)今泉小学校・伝法小学校
10月23日(30日)曙幼稚園・市立体育館
◇時間 いづれも14時から15時まで
◎郵便貯金で明るい町づくり
郵便局では10月17日の貯蓄の日を中心に10月いっぱい“住みよい郷土をつくる郵便貯金奨励運動”を行います。
この運動は、私たちの生活にうるおいをもたせ、たのしみを与え、さらに将来の生活のためにもっとも便利な貯蓄の方法である郵便貯金をふやすためのものです。
この郵便貯金は、市や町村へ多額の貸付を行い、すみよい郷土をつくるためにも大変役だっています。吉原市へも現在5億円が融資され、学校、病院、住宅上下水道などの建設費にあてられております。
この機会に、生活の合理化をはかり、できるだけ多く貯金して、生活をらくにするとともに、住みよい郷土をつくる郵便貯金奨励運動に協力しましょう。
◎行政の不満はこの方へ 今泉春枝
みなさんが国の行政機関や公社、公団、公庫などの仕事、または国から委託を受けて県や市が行っている仕事に対して不満、要望などをおもちの方は行政相談委員を活用してください。
吉原市では、今泉春枝さん(市場町)がこの仕事を委嘱されていますから、遠慮なくご相談ください。
◎口座振替納税のご利用を
“口座振替納税”の手続きが制定され、納税貯蓄組合員は税金をおさめる手数がはぶけるようになりました。
この手続きは、税務署または各金融機関に用意されている用紙に必要なことをかき、納税貯蓄組合長を通して、取引先の金融機関へは貯金口座振替依頼書を、税務署へは納付書類送付依頼書を出します。それによって、あなたが希望する納期に納付書が指定銀行へおくられ、自動的に指定貯金口座から振替納税がすむことになります。
振替納税のできるのは、申告所得税第1期分と第2期分となっています。
◎やめよう防犯灯のいたずら
夜道をてらしてくれる防犯灯が、心ないひとのいたずらに泣いています。
防犯灯は、交通事故や犯罪からわたしたちを守ってくれます。ところが、せっかくの防犯灯も、石を投げたり、空気銃で射ってこわしてしまっては何の役にもたちません。わたしたちを守ってくれる防犯灯はわたしたちで守りたいものです。
※引き下げ線やスイッチが故障したときは、東京電力へご相談ください。
◎議事録 9月は…
◇視察(15日)
「吉原市林業」について愛媛県今治市議会議員(11名)が視察した。
◇吉原市岳南2市1町合併研究「総務委員会」(16日)
「合併問題について」ほか1件協議
◇岳南2市1町合併促進協議会(17日)
富士市で開催、合併委員出席「総務委員会における経過報告」ほか3件報告並びに協議
◇建設委員会協議会(22日)
「道路新設改良工事について」ほか7件協議
◇議会運営委員会(22日)
「9月定例会運営について」ほか1件協議
「岳南2市1町合併問題について」協議
◇経済委員会協議会(24日)
「林道境塚線開設事業の一部変更について」ほか2件協議
◇9月定例会(27〜28日)
「昭和39年度吉原市一般会計歳入歳出決算認定について」ほか28件審議
◎市民会館だより
◇沼津労音B例会 10月11日、12日。午後6時から9時まで。大ホール。
◇音楽コンクール 10月17日。正午から午後5時まで。大ホール。
◇県民音楽会 10月20日午後6時から9時まで大ホール。
◇肖像画馬堀総裁とその一門展 10月22日、23日。午前9時から午後8時まで。第二集会室
※10月24日は休館日です。
◇訂正
8月20日発行の当紙「用途地域特集」の記事中一部誤りがあったので訂正します。×は建てられない。
‐ 図表あり ‐
◇不適格建築物報告書の提出を
住居地域に作業床面積50平方メートル以上の工場、50平方メートル以上の車庫、営業倉庫、工業地域に料理店、旅館、工業専用地区に住宅 寄宿舎など不適格建築物をもっている方は、10月30日までに不適格建築物報告書を提出してください。
◎この報告書を出さないと、今後建物の増改築は一切できませんから必ず届け出をしてください。
なお、用紙は市建築課に用意してあります。
“無線広報”のお知らせは毎日午前7時45分と午後4時45分。