岳南2市1町合併促進協議会(会長漆畑富士市長)は、さる4月13日に発足してから総務、建設、行政の3委員会にわかれ、協議をおこなってきましたが、9月17日の全員会議で各委員会の協議事項のうち、取り扱いの決まったもの、審議中のものについて経過の報告がされました。
そこでこの号では各委員会で決定された事項、審議中の事項についてみてみることにしました。
■総務 新市名は近く決定か
総務委員会で協議する事項は11項目ですが、現在6項目について審議され、そのうち3項目が決議されています。
決議されているもの、審議中のものは次の通りです。
◇決議されたもの
1、農業委員会の委員の任期及び定数について
選挙による委員は全員任期を1年延長する。選任による委員のうち、議会推せんの委員は、新市発足後議会で推せんする。
その場合現在の9名が5名になる。団体推せんの委員は新市発足後新しく選任することになっているがその数と委員は現在の委員があてられるようにする。
2、特別職の職員の身分の取り扱いについて(非常勤の特別職)
(1)選挙管理委員会の委員は地方自治法にもとづいて、新市発足後最初に開かれる議会で新しく委員が選挙されるまで、現職の委員の互選により4名を選出する。
(2)教育委員会の委員
新市発足後市長職務執行者が現職の委員のうちから5名を選任する、教育長は選任された5名の委員の互選で決める。(暫定任期)
(3)固定資産評価審査委員会の委員
新市が発足してから市長職務執行者が現在の委員のうちから3名を選任する。(暫定任期)
(4)特例措置の取り扱いのない特別職の職員(監査委員、社会教育委員など)については新市が発足してから関係条例などを制定して委員の選任などをおこなう。
3、各種公共的団体の取り扱いについて
現在2市1町にある公共的団体は243団体ありますが、そのうちの28団体についての取り扱いが決まりました。
(1)法律により統合すべきもの
民生委員協議会、農業共済組合、商工会議所、商工会
(2)統合することが好ましいもの
遺族会、保護司会、中小企業相談所、防犯協力会など25団体
◇審議中のもの
1 新市の名称については7月28日の委員会で公募の方法によることなく、2市1町の代表者(市長・町長・議長)で話し合うことになっていたが、協議会の結果改めて総務委員会の継続審議に任せた。
2 新市の事務所の位置について
各市町から意見が出されたが、10月5日の委員会に希望する候補地をもちよって具体的に検討することになっている。
3 議会の議員の任期及び定数について
富士市、鷹岡町からは、任期を1年延長するという案が出ているが、吉原市としては即時解散を前提に交渉することになっている。
■建設 継続事業の扱い検討
建設委員会では、新都市建設の基本構想及びその根幹となるべき事業、各市町の継続事業とその取り扱いについて、協議しています。
現在審議している主なものは各市町の継続事業についてです。
各市町の昭和41年から45年までの継続事業費は82億円にのぼります。こんごは次のような試案を作成することになりました。
1、昭和41年から45年までの市町税を主とする自主財源及び義務的経費(人件費、公債費、物件費など)に係る依存財源の計を歳入合計としてこの合計から義務的経費を引いたものを投資的経費(補助事業費、単独事業費、県営事業負担金など)に充当できる一般財源とする。
2、この一般財源に対し、投資的事業費の総額を試算する。
3、投資的事業費総額から継続的事業費以外の新規事業、その他の事業費見込額を引いて継続的事業費の総額を決める。
4、継続的事業費の総額を試算し、各市町の事業配分額を決める。
吉原市の昭和45年までの主な継続事業は、吉原沼津線(幅員14メートル〜16メートル×3,230メートル)の改良舗装に1億8,300万円。岳南排水路負担金が2億8,200万円、田子の浦臨港線(幅員20メートル〜29メートル×3,500メートル)の改良事業に2億7,500万円。第8号公園(砂山公園)整備事業(24.02ヘクタール)に2億8,000万円。臨港富士線(18メートル×890メートル、30メートル×800メートル)の新設改良に4億5,400万円。公営住宅建設事業(246戸)に3億3,400万円。新設小学校(吉原団地)に1億1,700万円などで、総額47億3,900万円となっている。
富士市の主な継続事業は富士駅周辺土地区画整理に6億1,600万円。都市下水路(77.2ヘクタール)に2億3,200万円。第一小学校改築事業に2億300万円。公営住宅建設事業(192戸)に1億7,900万円などで総額28億7,600万円となっている。
鷹岡町の主な継続事業は鷹岡・吉原用水改良事業(水路工5,080メートル)に5,000万円。富士厚原線(12メートル〜16メートル×3,425メートル)に1億200万円。柳田平坊寺線(18メートル×1,760メートル)の改良事業に1億2,000万円などで総額6億4,700万円となっている。
また、国、県の事業で当然新市が負担することが予測される事業については、県の意向を聞き、負担の予測されるものについては、財源計画に入れるべきであるという意見がでている。
新市庁舎の建設計画については、総務委員会で庁舎の位置が決定してから検討することになっている。
■行政 市民税手数料を決議
行政委員会は5項目について審議しています。
◇決議されたもの
1、一部事務組合の取り扱いについて
吉原市外2ヶ市町教育植林組合、鷹岡町・吉原市用水組合、鷹岡町・吉原市用水組合、鷹岡町・吉原市道路組合、富士市・鷹岡町火葬場組合、田子の浦港魚市場組合は解散。岳南食肉センター組合存続。富士宮市外3町伝染病院組合は脱退する。
2、一般職の職員の身分引継ぎに関する事項
2市1町に雇用されている一般職の職員はすべて新市に引き継ぐものとする。また職員に給与、身分の取り扱いについて不均衡のないように、合併前に2市1町の長が協議し、調整案をつくる。
3、市町税の取り扱いについて
(1)個人の市民税の税率のうち所得割は現行通り。均等割は昭和41年度分については地方税法により旧吉原市400円、旧富士市200円、旧鷹岡町200円とし、42年以降は全市400円とする。納期限は現行通りとする。
(2)法人の市民税の税率は法人税割は現行通り。均等割は年額1,800円とする。
(3)固定資産税の税率は標準税率とする。納期限は4、7、9、12月とする。免税点は土地2万4,000円未満、家屋3万円未満、償却資産登録価格15万円未満とする。
(4)軽自動車税の標準税率は現行通り。納期限は4月末日とする。
(5)市町タバコ消費税の税率は100分の15とする、納期限は翌月の末日とする。
(6)電気ガス税の税率は100分の7とする。納期限は毎月25日とする。
(7)木材取引税の税率は標準税率とする。納期限は毎月7日とする。
(8)都市計画税の税率は1,000分の2とする。納期限は4、7、9、12月とする。範囲は都市計画区域外を除く全域とする。
4、使用料及び手数料の取り扱いについて
◎使用料
吉原市立商業高等学校授業料、住宅料、保育園保育料、火葬場使用料、霊柩自動車使用料、水道使用料などは現行使用料で当分のあいだ取り扱うこととする。
道路占用料、幼稚園保育料などは新市が発足したら早急に調整する。
◎手数料
諸証明手数料は40円か50円となる。水道関係手数料は調整案により新市発足後に適用する。
◎その他の証明手数料
旅行証明書交付、危険物手数料、戸籍手数料、吉原市内山に関する証明手数料などは現行通りとなっている。
◇審議中のもの
1、新市の行政機構について
各市町の案をもち寄り検討している。
環境衛生標語の入賞者
吉原環境衛生自治推進協会(吉原環自協)では、環境衛生の向上をはかるため標語を募集しましたがその入賞者は次のとおりです。
◇一般の部
○優秀作品
蚊とハエをなくして明るい町づくり 米山芳子・泉町
散らさない心が街を掃除する 秋山静子・東国窪
隣組今日も清掃明るい笑顔 山上文枝・本町2
○佳作
町ぐるみみんなで清掃明るい市民 森脇文彦・田端
ゴミ箱の整理のとどく良い家庭 片岡りか子・浮島2
衛生に寄せる心が町伸ばす 政野譲二・伝法
衛生は町から村から職場から 武田武男・本花守町
めんどうと思う心がハエを生む 仲田十三雄・上中町
◇中学生
○優秀作品
運ぶ身になって捨てようゴミの処理 太田悦子・一中
蚊やハエの居ない我が家は大自慢 小林由紀子・一中
ゴミ一つ拾う心に幸せやとる 稲葉道弘・大淵中
家族そろってドブ掃除終わって見あわす笑顔と笑顔・町ぐるみ協力し合いドブ掃除 高橋勇・大淵中
◇小学生の部
○優秀作品
どの子もみんなでできるハエたいじ 小林隆治・今泉
手を洗い元気ににこにこ楽しい給食 安藤敬次郎・吉永第一
チリ一つ拾う事より落とさぬ心 川口雅伸・原田
いつも清潔じょうぶなからだ 石川由美子・大淵第二
蚊やハエをなくしてすみよいわが家庭 芳添すみ枝・大淵第二
ごみ一つみんながすてないその気持 近藤静代・吉原
○入賞
渡辺浩一・依田橋 渡辺真知子・増川二 広瀬ふじ子・今泉 佐野忠夫・広見町5 大石健一・中野1 太田末子・中村町 大島武・依田原4 芦沢義光・西比奈3 後藤恵美子・原田一 植松正司・片宿 近藤平蔵・幸町 市川重夫・久保町 渡辺はる子・増川3 鮎川久和・鈴川4 光武百合子・東国窪 山本百合子・依田橋 中村嘉世子・鈴川4 菅井清・元中 斉藤京子・一中 平岡金一・一中 佐野和美・大淵中 望月あけみ・大淵中 望月収治・大淵中 渡辺つや子・大淵中 高橋照美・大淵中 植松みどり・伝法小 田中邦昌・今泉小 足袋正彦・今泉小 鈴木恵津子・原田小 前田穂・原田小 荻島伸子・原田小 一杉真知子・原田小 鈴木尚子・元吉原小 坪井喜代美・吉原小
青少年育成標語 あの子もこの子もみんなの子
男 4万5,668
女 4万4,915
計 9万583
世帯数 2万398