広報よしわら 昭和41年12月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和40年 9月5日発行 内容

ヘリコプターで農薬散布 須津、浮島など627ヘクタールを

 吉原市水稲航空防除協議会(会長 青木助役)は水稲害虫二化メイチュウを防除しようと、ことしもさる8月27、28日の両日ヘリコプター3機をチャーターし、午前5時から4時間にわたり、農楽スミチオン粉剤のおおがかりな散布をおこないました。
 この空からの防除はさくねん浮島地区の水田で初めておこない、労力解消と増収に大きな成果をあげたので、ことしは東農協、須津農協、吉永農協、元吉原農協管内の水田約627ヘクタールを共同で防除することになったものです。
 当日は快晴無風の絶好のコンディションにめぐまれ、春山川、須津川、赤淵川堤防に設けられた4ヶ所のヘリコプターから3機のヘリコプターが「吉原の穀倉」浮島から元吉原一帯に、約19トンの薬剤を能率的に散布しました。
 集まった農民は、これからの農業の、機械化の必要性を知るとともに、秋の収穫期の期待に胸をふくらませていました。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・浮島水田

10日は下水道促進デー 終末処理場も公開

 9月10日は下水道促進デーです。わたしたちが清潔で快適な生活を営むためには、下水道はなくてはならないものです。
 吉原市でも昭和34年から下水道事業をはじめ、すでに40%の工事が完了しています。しかし、せっかくできた下水道も、みなさんが排水設備をしなければ宝のもちぐされです。
 先日、排水設備をしたある会社員は「いざ排水設備をつくるとなると決心がつきかねました。しかし、下水道を使うようになってはじめて、カとハエのいない衛生的な生活という言葉が実感としてわかりました。工事費も貸付金を利用したので大助かりでした」
 このさい、思いきって下水道埋管地域のみなさんが排水設備をし、清潔で、住みよい生活がおくれるようにしたいものです。
※9月10日に下水道終末処理場(日産南側)を一般の見学者に開放いたします。
下水道のお問い合わせは市都市計画課下水工務係へ

■作文標語募集
 日本下水道協会では標語と作文の募集をしています。
◇内容は
 下水道の普及などの趣旨をおりこんだもの
◇応募は
 作文は小学生1,200字 中学生1,600字、一般2,000字以上
◇締め切りは
 40年10月10日
◇送り先は
 東京都文京区本郷1の4の1 日本水道新聞企画室

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・日産南にできた市の下水道終末処理場

愛の献血運動始まる 汚れた血を締め出そう

 みなさん献血運動をご存じですか。
 静岡県赤十字血液センターでは、ことしも9月1日から一ヶ月間「愛の献血たすけあい運動」を強力にすすめています。  献血は、お互いの血液の貯金です。ところが現実は貯金が少ないために、いざ病気にかかり“血が欲しい”となってもなかなか手に入れることがむずかしい状態です。
 いま輸血に使われる血液の量は全国で年間60万リットル、静岡県では1万5,000リットル(約7万5,000人分)といわれています。この血液の90%はなかば職業的に売血するひとたちから求められています。しかしこれらのひとたちの多くは貧困者であり、生活の手段として過度に採決するため、血液の濃度は薄くなり使用しても治療上の効果が少なく「黄色い血の恐怖」といった社会問題になって現れてきています。
 せっかくの輸血も「黄色い血」では命を救ってもらうどころか、命をすてることにもなりかねません。
 静岡県赤十字血液センターでは、この運動を機会に市民のみなさんに次のことをよびかけています。

(1)献血されると本人または家族が血液を必要とするときは献血か200cc1本であっても、必要の全量を優先的に届ける。代金は健康保険の基金で輸血されたかたは全額を家族のばあいは5割から7割を支払ってくれます。
(2)献血をされると手帳が交付され、全国のどこの血液センターでも共通に使用できます。
(3)献血の方法は、会社、工場、事業所、団体、町内会など40名以上がまとまれば、血液センターから採血車がきます。
(4)献血をしてくださるかたは(イ)満16才以上満65歳以下のかた(ロ)体重が男子45キロ女子40キロ以上のかたなど。
※献血についてのお問い合わせは福祉事務所へ。

‐ イラストあり ‐
(イラスト説明)・・・ダムをからすな さあみんなでためよう 愛の血液

おしらせ

◎議事録 8月は…
◇陳情(20日)
議長、建設委員会が参加。衆議院、常任建設委員に「富士バイパス早期実現について」陳情
◇厚生委員会協議会(21日)
「火葬場について」ほか1件協議
◇岳南2市1町合併研究建設委員会(23日)
「継続的事業について」ほか1件協議
◇農地部会(26日)
関係議員出席「農地法の規定に係る申請について」協議
◇岳南2市1町合併促進協議会「建設委員会」(27日)
「新市庁舎の建設計画について」ほか2件協議
◇岳南2市1町合併促進協議会(30日)
「各市町の継続的事業の調べについて」ほか4件協議

◎おとしよりの健康診断
老人の無料健康診断が次のように行われます。
▽該当者は 明治28年4月1日以前に生まれたひと
▽期間は 9月20日から28日まで9時から15時
▽場所は
渡辺医院(鈴川)砂山内科医院(鈴川)高木医院(柏原町1)平田医院(浮島町3)遠藤医院(神谷町1)須津医院(中里町3)秋山医院(富士岡町1)加藤医院(東比奈町1)清水医院(中比奈町3)望月産婦人科内科医院(西比奈町1)渡辺医院(宇東川本町)市川医院(宇東川町3)富子医院(北滝川町)飯泉医院(田宿町)渡辺医院(仲町1)山本医院(仲町2)堀野医院(泉町)米山医院(和田町2)紺野医院(和田町2)北条医院(依田原町1)山下医院(西国窪)西嶋医院(本町2)吉原病院(南町)土屋医院(昭和通り)川村医院(昭和通り)芦川病院(日吉町1)米山病院(日吉町1)渡辺病院(日吉町2)染谷医院(西本通り)富士診療所(西本通り)杉浦医院(伝馬町)中山医院(宮川町)木野医院(上中町)大富士病院(中野町)加藤医院(穴原1)

◎労働学院開講9月20日‐11月5日
健全な労使関係を確立するため、県では労働学院を次のように開催します。
◇開講期間は 9月20日〜11月5日
◇開講日は 毎週月・水・金曜日
◇時間は 毎日18時〜20時30分
◇資格は 労働者を主としますが、とくに制限はありません
◇受講料は 無料です
◇申し込みは 9月10日まで
◇申し込み先きと会場は 沼津労政会館 沼津市三牧橋平町 静岡労政会館 静岡市春日町

◎林業家に朗報 肩掛け下刈り機
林業労働力の不足はひどくなるばかで、いまでは造林地の下刈り作業を頼める人がいなくなり、さりとて、賃金を出し過ぎては採算がとれないなど、林業家は窮地におちいっている。
 林産課ではこうした問題を解消しようと、さきごろ大淵で「肩掛け式下刈機」のテストを行った。この新兵器は人力の3倍で、1日約4反の下刈りができるというもの。林業の機械化は必然の姿。新鋭下刈機の出現は林業家にとって何よりの朗報ではなかろうか。
‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・これが新悦下刈り機だ(大淵で)

◎市民会館だより
◇小中学校科学作品展 9月11、12、13日。午前9時から午後7時。第一集会室。
◇吹奏学祭 9月12日。午前9時から午後5時。大ホール
◇労音B例会 9月13、14日。午後6時から9時。大ホール
◇第6回美術展 9月17日から21日。午前9時から午後7時。第一、第二集会室。
◇労音歌謡曲例会 9月20日。午後6時から9時。大ホール。
◇老人クラブ員招待カブキ 9月24日。午前9時から午後5時。大ホール

◎今月の納税
固定資産税 第3期
保険税 第6期

“無線広報”のお知らせは毎日午前7時45分と午後4時45分。