(1日のゴミ量)25メートルプールにいっぱい 水分あるものは紙に包む
いま市が、いちばん頭を悩めている問題に「ゴミ処理」があります。ゴミは人間生活がうみだす副産物で、文明が進み、生活が豊かになればなるほど、ゴミ量はふえるといわれます。しかし、私たちはゴミの増産ばかりは「出るものは出すさ」と無関心ではいられないものです。ゴミは人間の必要悪です。私たちはお互いが協力しあって、ゴミの出量を減らすように、つとめてほしいものです。
それでは「ゴミ」の実態をみてみましょう。
現在市内1万3,000のゴミ箱から出される量は、1日約33トン、昭和37年の約2倍、昭和38年5月清掃作業所が操業をはじめた当時の約1.7倍という増産ぶりです。何トンといってピンとこなければ小学校にある25メートルプールがいっぱいになるのが1日の勘定です。
このゴミを集めるために、市内を走りまわっている清掃車は8台、作業員は32人で1日平均3回の収集を行っています。普通でも多いところへ、夏期に入ってゴミ量はますます増え、それに加えて、ゴミ箱へ台所の水分の多い、残飯をそのまま捨てるので、悪臭が発生、それをかぐために、作業員に故障者が続出し、急きょ西条衛生課長ら課員全員が交替でゴミ収集にあたる事態となっています。
作業員のYさんは「収集にいっていちばんつらいのは、ゴミ箱をあけたとたんに、悪臭が鼻をつき、私たちの作業能率をさげることです。ゴミ箱はドブタメではないはずです。「水分の多いものは新聞紙に包んで、散らばらないようにバケツなり箱に入れてほしいものです」
ところで、ゴミ処理についての要望のなかで、いちばん多いのは収集の問題があります。「たしかに、いまの収集回数では少ないと思っています。私たちの理想は週2回ですが、現状のような個別収集方法では能率をあげるのは困難です。ポリバケツは、ぜひ一定の場所へ出しておいてほしい。清掃車は終日フル作業をしていますが、もし長く収集に行かないようなときは直接衛生課へ電話をほしい」と衛生課長は、みんなに協力を呼びかけています。
清掃作業は、みなさんの協力がなければ、よりよい収集はできないというものです。西国窪15組「ひかり住宅」では、清掃車がつくと、組ぐるみでポリバケツの回収にあたり、わずか十分足らずで収集を済ませています。ひかり住宅のある主婦は、こんなことを語ってくれました。「収集回数は少ないより多い方がいいです。しかしいまのゴミの出し方では、私たちにも責任があると思います。ちょっと使えなくなれば何でも捨てる。すこしはしわけをして、清掃にたずさわるひとたちの手間をはぶくように注意をして、より能率をあげてもらうように、することが必要ではないでしょうか」
ともあれ、ゴミは入口の増加、生活水準が向上すると大量生産されるものです。市ではこの10月までに25トンの焼却炉を増設することになっていますが、これだけでゴミ処理解消とはいきません。
ゴミが文化を計るバロメーターとするならば、それをよりよく処理し、住みよい環境にするのが文化人のつとめというものではないでしょうか。
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衛生課では、紙クズ、せともの、ビン、空きかんなど、どんなゴミクズでも集めますので、みなさんも次のことをかならずまもってください。
(1)ゴミは、ゴミ容器(ポリバケツ、ゴミ箱)にいれる
(2)水分のあるゴミは、よく水を切って、ビニール袋か新聞紙につつんで容器にいれる
(3)ゴミ容器は、定時に集積場に出し収集後はすぐにもちかえる
(4)ゴミ容器の数は、ゴミの量に応じて備える
(5)こわれている容器はとりかえる
(6)せともののかけら、ビン、空カンなどは、ゴミ箱に捨てないでかならず別にする
※ゴミ処理で困るときは、衛生課へ電話を。(2)3111番、内線7、12、13番
“無線広報”のお知らせは毎日午前7時45分と午後4時45分。
男 4万5,579
女 4万4,822
計 9万401
世帯数 2万294