広報よしわら 昭和41年12月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和40年 7月5日発行 内容

社会を明るくする運動

第15回社会を明るくする運動が7月1日から1か月全国いっせいに展開されています。それでは吉原地区実施委員会(委員長斉藤市長)がきめた、ことしの運動目標、運動方針をみてみましょう。

■メッセージ
吉原地区実施委員会
委員長 斉藤滋与史
‐ 写真あり ‐
 今日の社会、経済の急速な伸長、発展振りは、誠に刮目(かつもく)に価するものがありますが、一方において増大しつつありますが、多くの社会悪を日日見聞するにつけ、これを根絶し、社会の浄化をはかることは、現下の重要な問題として、すでに世論の深い関心を集めております。
 私たちの郷土は、田子の浦港の開港に伴う近代産業の進出、さらに岳南広域都市の建設など、飛躍的な発展期を迎えておりますから、明るく豊かな地域社会の実現のため、こんごこの問題とも真剣に取り組んでまいる考えであります。
 本年もここに、第15回「社会を明るくする運動」が全国的に展開されますが、市民みなさんもこの運動の趣旨をよくご理解いただき、それぞれの立場で、本運動の推進に格別のご協力をくださいますよう、切望申し上げる次第であります。

■町ぐるみで暴力排除 更生者には愛の手を

 “社会を明るくする運動”は、すべての国民が犯罪の防止と、罪を犯したひとの更生保護について理解を深め、それぞれの立場で協力していただき、犯罪のない、明るい社会をきずこうとする全国的な運動です
 吉原市では、保護司会が中心となり、青少年保護育成連絡会、連合婦人会、青年団などの関係機関からそれぞれ代表をえらび「吉原地区実施委員会」をつくり“暴力の排除と更正保護の強化”をスローガンにかかげ、運動をおしすすめることになっています。
 暴力の排除は、ここ数年世論の盛りあがりにより、組織的な暴力は少なくなりましたが、小暴力はまだまだ多く見うけられます。そこでこの運動月間を機会に暴力排除の気運をたかめていきます。ところがここで忘れてはならないことは、罪を犯した非行青少年に、市民みなさんすべてが暖かい愛の手をさしだし、更正に協力するということではないでしょうか。
 実施委員会の具体的な活動事項は、(1)保護司が中心になり7月7日市内パレードをおこなう(2)ポスターや標語を町内、事業所に配布する(3)7月8日に市民会館で、県保護観察所、中山課長を招き「青少年と家庭」について講演会をおこなう(4)愛の手紙などにより更生者を激励する(5)市内小中学校生に社明運動について作品を募集する。
 終戦当時の混乱したときに、それこそ雨後のタケノコのように発生した犯罪をみて「なあに、生活が安定すれば犯罪も少なくなるさ」と気軽に考えていましたが、一応生活が安定した今日犯罪は減るどころか、逆にふえている傾向にあります。
 さくねんの犯罪の傾向をみてみますと◎非行年令が低くなった◎女子の非行が多くなった◎非行が集団化した◎中流家庭の少年の非行が多くなったなどがあげられます。一人一人が社明運動の主旨をよく理解して家族ぐるみ、地域総ぐるみで犯罪の防止、更正保護に努めてもらいたいものです

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・社明運動のポスター

■保護観察とは
 罪を犯したひとに対していままでは、刑罰一点ばりでしたが、さいきんは保護観察という新しい制度ができました。これは更正するためには威嚇(いかく)より本人に“再び犯罪をしない気持ちをもちつづけさせる”ことが大切だからです。
 保護観察は、あくまでも自立更正する意思をもたせるように、精神的な指導、援護をおこなうものです。

◎保護観察対象者のうた
罪びとの歌 かくまでの さからいありしわ れをなを 涙ながして祈る保護司よ

◎少年院の子どものうた
声あげて 泣きたいほどにせまるもの 今日来し母のかたかなのふみ

◎受刑者のうた
血圧の 高きに病みて伏す母に 友の教えし療法を書く

青年パイオニア大学開く リーダーを養成

 県教委、東部、富士地区社教振興協議会共催の“青年パイオニア大学”が6月26、27日の両日、富士市岩本の実相寺で開講されました。
 これは、青年活動のリーダーを養成しようと、県東部の青年団、青年学校、若い根っ子の会などを対象に年5回開くもので、第1回は吉原の14人をはじめ約80人が参加しました
 開講式に出席した渡辺教育長は「新時代にふさわしい青年パイオニヤ(先駆者)となり、地域社会に役立ててほしい」と激励。このあと、夏目県主事らが「青年団体運営の原理」を講義し、「現状の問題解決」について活発な討論が行われました。
 なお、同大学は2回目を井川キャンプセンターで、3回目を御殿場で、4回目を12月吉原市で、「青年の教養について」開く予定です。また全教程修了者には県から指導者認定者が与えられます。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・講演を聞く若人

こちらは市役所です(6)

◎水道課の巻

 “水”それは私たちが1日もかかすことのできないもの。
 この飲み水に関するいっさいの仕事をしているのが小町太郎課長以下36名で構成されている「水道課」です。
 毎月みなさんの家庭を訪問して、量水器を調べたり水道料金の集金をしているのが業務係です。
 新しく建てた家の水道工事、給水工事は工務係が行っています。しかし、せっかく内部の配管工事ができてもその工事が市の指定工事店でないために、本管との接続工事は、水道条例で承認できず、給水されません。係ではこうしたことのないように「必ず市に設計届を出し、市の承認をうけて指定工事店で行うように」といっています。また水不足解消に伝法高台、泉ヶ丘両貯水塔の建設もこの係が担当しています。このほか事務関係として、経理係と庶務係があります。庶務係がまとめた最近の水道白書によると、計画給水人口は7万5,310人、計画区域内の現在人口5万7,664人に対し、現在給水人口5万1,269人(給水戸数1万202)普及率は68%、送配水量は385万立法メートルとなっています。
 水をたくさん使う時期です。水道の出しっぱなしはこまります。家庭ぐるみで節水につとめてください。
※電話は、業務係が内線34番、工務係が内線35番、庶務係が内線36番、水源地が内線71番。
8月は都市計画課を紹介します
‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・建設中の泉ヶ丘貯水塔

書道展の入賞者

 第4回吉原市書道展は、総出品数157点を集め、7月2日から5日間、市民会館で展覧会が開かれました。その入賞者は次のとおりです。

◇一般の部
○毛筆
市長賞 小林宣夫(伝法町1)議長賞 井出博三(荒田島)教育長賞 佐野幹夫(昭和通り)教育委員長賞 小野田順一(原田町2)

○ペン字
市長賞 小笠原よしえ(東本通り1)議長賞 佐野俊子(中野町1)教育長賞 加藤和子(八王町1)教育委員長賞 鈴木利一(和田町)

◇高校の部
○毛筆
市長賞 佐野真佐子、議長賞 長坂寿美子、教育長賞 芝田典子、教育委員長賞 松本昭代(以上 吉原高校生)

○ペン字
教育長賞 金田千恵子(富士宮東高)努力賞 影島富士子(吉高)奨励賞 照井晴美(吉高)

◇中学校の部
○毛筆
市長賞 山田はる美(二中)古郡すみ代(二中)阿部光代(二中)教育長賞 中山幸恵(一中)山田光子(須津中)勝呂小枝子(須津中)

◇小学校の部
○毛筆
市長賞 小笠原直子(吉永一小)内藤喜和子(今泉小)鈴木正文(東小)教育長賞 小沢真弓(原田小)宮崎清枝江(吉永一小)遠藤裕子(吉原小)

おしらせ

今月の納税
固定資産税 第2期
保険税 第4期

“無線広報”のお知らせは毎日午前7時45分と午後4時45分。

人口の動き(5月31日現在)

男 4万5,404
女 4万4,637
計 9万41
世帯数 2万115