広報よしわら 昭和41年12月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和40年 4月20日発行 内容

40万円へ引き上げる 中小企業への小口融資額

 中小企業者のみなさんへ資金を融資するための制度に、吉原市小口資金協調融資促進制度があります。
 この制度も、昭和36年度の発足当時は、市単独の小口融資制度で、融資総額は1,500万円でしたが、さくねんから県とタイアップして融資する協調制度となり、融資総額も3,200万円となり、貸付件数は延252件で、7,007万円が中小企業の方に利用されています。
 ことしは融資総額を4,000万円にふやし、貸付限度額も、最近の物価高をみあわせ40万円(さくねんは30万円)に引き上げました。
 ことしの貸付要綱は次の通りです。
◆融資総額は
 4,000万円
◆融資を受けられるひと
 従業員が30人以下の中小企業で、市内に店舗工場、事業所があるひと
◆信用保証には
 県信用保証協会の保証が必要です。
◆融資の条件は
 ▽資金の使途は
 事業資金にかぎります
 ▽貸付額の限度は
 1企業者40万円以内
 ▽貸付利率は
 日歩2銭
 ▽貸付期間は
 1年以内
 ▽返済方法は
 月賦または割賦
 ▽担保および保証人は
 連帯保証人を1名、担保はとらない
 ▽保証料は
 日歩三厘
◆申し込み先は
 市商工課または商工会議所
※金融関係の相談には市商工課、商工会議所をご利用ください。

緑化めざして 桑崎高場所で植樹祭

 恒例の吉原市植樹祭が、さる4月13日、桑崎字高場所で盛大に行われました。
 ことしの植樹祭には、市長、正副議長、教育長をはじめ議員、各課長など約80名が出席し、桧の苗木100本が植えられました。
 斉藤市長は「全国有数の公有林をもつ吉原市の林業をより充実させるため、今後も大いに造林を行ないたい」とあいさつ。
 植樹の行われた高場所は、ことしの2月に46年生の杉と桧4,152本を伐採したところですが、市林産課では、この植樹祭を機会に、5月末までに同場所へ桧の苗木約9,000本を植えるといっています。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・写真は治山治水の願いをこめ桧を植える斉藤市長

駿東郡小山町 公園墓地を造成

用地希望者は衛生課へ

 雄大な富士を背景に100万坪の大公園墓地を駿東郡小山町に作ろうと、財団法人富士霊園が発足しました。
 市では、公園墓地の公共性を認め、市民墓地として2,000基の割当を受けるため募集業務を行うことになりました
 規模、申し込み手続きは次のとおりです。
■規模は
 総面積は100万坪(埋葬用地40万坪、公園道路用地60万坪)で墓地1基の面積は2坪です。墓石の種類は2種類に統一されています。
■使用権利料は
 墓地2坪と完成した墓石がついて1基5万円(第二回募集7万円、第三回10万円)です。
 管理費に月額100円が必要です。
■場所は
 静岡県小山町(大御神)
■申し込みは
 市衛生課、富士霊園管理事務所(小山町大御神、電話御殿場(2)0886)
■締め切りは
 6月末日まで。申込みが多い場合は先着順です
※くわしくお知りになりたい方は市衛生課、富士霊園管理事務所へお問い合わせください。

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(写真説明)・・・富士霊園につくられた墓石見本(右)西洋型‐新設計の横型二段重ね(左)日本型‐日本古来の三段重ね

稲づくりに新手 功を奏す節水栽培

 さいきん全国的に水不足が伝えられていますが、水の都といわれた吉原市も、さくねんからことしにかけて、急激な水不足となってきました。
 現在、吉原市の水田面積は約1,000ヘクタールありますが、そのうち約450ヘクタールが水不足となり田植用水の心配もでてきました。
 そこで市農政課では、その対策として稲づくりの栽培技術による節水方法を考えています。
 ことしは特に水不足している元吉原、須津、吉永今泉に栽培の「試験展示ほ」を作り、農家のみなさんに栽培方法の実地指導、講習会を行う予定になっています。
 それではその栽培法にはどのようなものがあるかみてみましょう。
■陸(畑)苗代
 さくねん水不足となり、苗代田にさけめができたため、苗の発育が止まってしまった地区もありました。このような地区は、昨年以上の水不足が予想されますので、陸苗代を作ってください。
■じきまき(節水)栽培
 この栽培法は、省力栽培法として普及されましたが、田植時期に、水がなく代かきもできず、田植のむずかしい地区に良いと思います。現在伝法地区の一部のみなさんがこの方法で、良い成績を上げています。
 なお、くわしい栽培法につきましては、富士南部農業改良普及所、市農政課、各農協へお問い合わせください。

配給通帳が変わる

 5月1日から配給制度が一部改正になり「配給通帳」が新しくなります。
 新しい配給通帳は5月最初の配給を受ける時に、各配給所から受け取ってください。
 なお、いままで使用していた通帳は、4月末日までに購入されている配給所へ提出してください。人員その他で変更や誤りがありましたら、市民課または支所へ申し出てください。

精神衛生相談所を開設

 保健所では、精神衛生相談日を次のようにもうけましたので、気軽にご利用ください。
■日時
 毎月第1火曜日と第3金曜日・午後1時から3時まで
■場所
 吉原保健所
■担当医師
 第一火曜日が大富士病院医師・第三金曜日が県立養心荘医師

富士見橋完工 市長らが渡り初め

 大淵穴原町2丁目の砂沢川にかかる「富士見橋」がこのほどできあがり、この渡り初めが4月13日、斉藤市長、勝又議長、地元民約70人が出席して現地で行われました。
 斉藤市長が「富士見橋の完成という良き日にあたりいっそう当地域の発展につくそうと、心新たなものがあります」と祝辞をのべると、地元を代表して穴原町1丁目町内会長の勝亦高さんが「わたしたちの念願であった“鉄筋の富士見橋”はなりよりもうれしい贈りものです」と喜びを語っていました。

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(写真説明)・・・富士見橋開通のテープを切る斉藤市長と喜びの穴原町民

後日が即日払へ 前納制のご利用を

 みなさんが昨年度まで固定資産税、償却資産税、県市民税を前納すると、後日報償金を出したが昭和40年度から納税した金融機関の窓口で、即日支払いができるようになりました。ますます有利になる前納制度をご利用ください。
 なお、本年度から督促状の取り扱いについて、納税通知書と督促状は別に発送いたします。納税するには納税通知書と督促状が必要です。昨年のように督促状だけでは納入できませんので注意してください。

軽自動車税の変更

 4月1日から地方税法の改正により、軽自動車税のうちで軽四輪乗用車が、一台年額3,000円から4,500円になりました。

こちらは市役所です(4)

◎林産課の巻

 富士山の八合目まで位置している吉原市には、市有国有、私有あわせて1万余ヘクタールの山林がありますが、これら山林の管理、運営は林産課で行っています。
 現在、市内には曽比奈線双ツ山支線など30の林道があり、山深い森林への通路となっています。40年度にはさらに丸火線など三線の延長が組まれ、林道の完備を急いでいます。
 また、この課の主な仕事に造林の仕事があります。造林事業は、森林資源の造成や国土保護を目的とし、重要な山林事業の一つとなっています。これには国や県で、知事が認めた苗木にかぎり助成金を出し、造林の推進をはかる一方、37年に開設された勢子辻の林業センターでは、杉、桧を主とした品種見本園で、適地、適木の選定や、林業技術の向上など林業経営の合理化につとめています。
 その他林産課では、若木を食い荒らす野鼠の駆除や松くい虫の防除狩猟に関する事務を取り扱っています。
※電話は事業係が内線40番、庶務係41番。次回は商工課。

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(写真説明)・・・4月13日行なわれた市植樹祭から(桑崎高場所で)

成人学校生徒募集

21日から一週間受付け

 吉原市教育委員会では、第15回成人学校生徒の募集を4月21日から1週間行います。
 “あなたが聞きたい、知りたい、覚えたい、習いたいことを手軽に学べる”キャッチフレーズで、みなさんに親しまれている成人学校も、さくねんは全国で5位にランクされるなど、年々盛んになっています。
 ことしは、内容のより充実をはかり、あらたに日本画、尺八、弓道の3科を新設しました。これで正教科は、15科目、22教室となりました。
 あなたの教養を高め、職能を身につけ、体位の向上をはかり、あわせて余暇の善用をはかるなど成人学校を有意義に利用してください。
 なお、募集は次のように行います。
■申し込みは
 4月21日から4月27日まで、毎日(土、日曜日も)午前9時から午後6時まで
 料理科は21日から、三日間だけです。
■受け付けは
 市教育委員会社会教育課(本町3丁目、電話(2)3114番)
■受講料は
申し込みのとき諸経費として200円が必要です。
■科目は
 煎茶、抹茶、華道、謡曲、洋画、日本画、詩吟、尺八、書道(毛筆、ペン)料理、自動車、柔道、剣道、弓道
■期間
 5月10日から11月10日まで(土、日曜日は除く)
■時間は
 午後7時から8時50分まで
■その他
 (1)申し込みの少ない科目は開設しないことがあります。(2)日本画科は2,000円程度の材料がかかる見込みです。(3)尺八科は各自で尺八を用意してください。
※入学を希望する方は教育委員会社会教育課へお問い合わせください。

“無線広報”のお知らせは毎日午前7時45分と午後4時45分。