広報よしわら 昭和41年12月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和39年 12月5日発行 内容

明るいお正月を “愛の一声運動”推進

少年の非行防止に万全の構え・・・
青少年保護育成連絡会 市民への呼びかけ

師走の声を聞くと、他の月に比べ犯罪や、交通事故など各種の事故が目立って増加します。とくに青少年の非行問題は年末年始のあわただしさにつけこんで“悪の芽”をのばそうとチャンスを狙っています。そこで青少年保護育成連絡会(斉藤滋与史会長)では、12月20日から1月末まで“愛の一声運動”をはじめ積極的な非行防止運動を展開いたします。
 年末年始を前に青小連が申し合わせた運動の重点目標は
@青少年を事故から守る
A夜間外出の制限を徹底
B非行防止対策
C親と子できずく明るい家庭づくり
の4項目ときめ、みなさんに協力願う具体的な対策としては
■愛の一声運動
 飲酒、喫煙、夜あそび、無茶な運動などをする青少年をみかけたら、周囲のおとなが、愛の心で、注意の一声をかけてやる
■悪質犯罪の発生防止
さいきんハイティーン(勤労青少年)による非行問題が目立ち、警察署に補導された刑法犯少年の罪種をみても暴行など悪質なものが多いので、家庭は職場と連絡をとり問題の発生、可能性があるばあいは、すみやかに警察(防犯係)福祉事務所(少年相談所)に相談をかける
■グループ非行の防止
 いぜんとして少年の集団犯罪が増えているので、こどもの交友関係、本人の行動など各家庭で充分注意する。
■年末の街頭補導
 警察の年末特別警戒、地区あるいは町内毎の街頭補導で、午後7時以後の青少年の夜間外出者、女の子の一人歩きなどを注意し、映画館、喫茶店、たまり場などの巡視を行う。
■業者への呼びかけ
風俗営業者、映画館、本屋、商店などに依頼文書などを出し、青少年を刺激するような出版物はできるだけ店頭に陳列しない。成人向映画には未成年者は入場させない、タバコ、酒類は絶対に提供しないように協力を求める。
■各家庭では
マスコミなどで親子会議家族会議という言葉をよく取り上げています。
青少年の健全な育成はなんといっても家庭が基礎になっています。こどもの夜間外出に気をくばっているか、小づかい銭の与え方はどうか、使い方はどうか。親にかくし事をしていないか、このような問題は親子が話し合いの場を持つことによって解決する問題です。親の愛情を子どもが知らなかったり子どもの気持ちを親が知らなかったということのないようにする
■少年相談所(福祉事務所内)の活用
問題が発生、またはそのおそれがある場合はすぐに連絡して、適切な処置を相談する。

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・写真は人も車もせわしさを増す師走のまち

市民一丸となり徹底を 取り締まり一段ときびしく 飲酒運転追放

 ことしも例年のように、12月11日から明年の1月10日までの1ヶ月間にわたり「年末年始の飲酒運転をなくす運動」が県下いっせいに行われます。
 吉原市でも、吉原市安全対策協議会、地区交通安全協会、吉原警察署が中心となり、みなさんに事故防止のための各種の運動を呼びかけます
 酔っぱらい運転がどんなに危険であるか、ハンドルをにぎるひとには「いまさら他人さまにくどくどいわれなくても・・・」とばかり頭の中にいやというほどこびりついているものです。
 ところが現実は、連日新聞、テレビの暗いニュースソースとなって私たちの目の前に報道されています。
 年末年始は飲酒の機会が多い時期ですが繰り返される悲惨な事故を思い、“飲酒運転は絶対にしない”正しい社会慣行を確立したいものです。
■主な推進目標は
@運転者に「運転するなら酒を飲まない、酒を飲んだら運転しない」ことを徹底させる。
A酒類提供者に、運転者に酒を飲ませないことを徹底させる。
B市民一般に飲酒運転のおそろしさについて強く認識させ、雇用者および家庭などのそれぞれの立場で、飲酒運転防止につとめる

■目標達成のための実施の方法
@運転者に対する呼びかけ原動機付自転車以外の車には飲酒運転防止のラベルをハンドルのまわりに貼付させるとともに、飲酒運転のおそろしさを書いたパンフレットを渡す
A飲酒運転をしないという決議申し合わせの推進会社 事業所、組合などで飲酒運転を絶対にしないことを決議し、モデル事業場、組合を選び推進をはかる。
B「飲酒運転をなくす一口呼びかけ運動」の推進 忘年会、仕事納め、年末回り、新年宴会などの席上で、飲酒運転のおそろしさを呼びかける
C家庭の主婦に対する認識の徹底と協力の呼びかけ“運転する人には酒をすすめない”“酒を飲んだ人には運転させない”よう家庭で働きかけてもらうため、地区婦人会を通じて文書を配付する。

なごやかに七才児祝い

‐ 写真あり ‐
(写真説明)・・・写真は神妙な顔で桜井神宮の“オハライ”を受ける7才をむかえたよい子たち(宮町の天満宮で)
「愛し子の成長をお祝いしよう」とことしも市と連合婦人会が共催して12月1日、氏神さまの三日市浅間神社、宮町の天満宮など11会場へ満七才のよい子1600人を招いて“七才児集団祝い”を行いました。
 このお祝い行事は、数年前から婦人会の音頭で、ぜいたくはやめ質素の中にも実益があり、親子がそろって楽しい一日をすごそうと催されているものです。
 当日はこどもたちの将来の幸福をお祈りする「のりと」、青木助役をはじめ市の課長、地区婦人会長、市立小学校長が“身体を丈夫にする。ハイとよいへんじのできるこどもになる”など約束ごとやお祝いのことばをのべると、こどもたちは「おとうさん、おかあさんのいいつけをきいて立派なよい子になります」と元気いっぱい答え、千歳アメ、お守り札の贈りものに大喜びでした。

12月メモ

‐ イラストあり ‐

(衣) 冬の衣服計画は主婦のなやみの一つでしょう、新しい衣料を買う場合は、なるべく早目に用意したいものです。月はじめの方が値段も安目で、おしつまるにつれて値上がりするものです。
既製服を買うときは、ボタンがしっかりついているものを選ぶのが買物上手です。
お正月の晴着は、なるべく早目にしらべておきましょう。手袋などこまごましたものもひととおりそろえて、新しい年を迎える準備をしておきたいものです。
(食) 12月になると食料品は、まだ早いと思っているうちに値段がどんどんハエ上がっていくものです。年末年始用のもので保存のきくものは早目に買っておきましょう。
12月においしい食物は、野菜では、ヤツガシラ、白菜類、しいたけなど。くだものでは、国光リンゴ、干しガキ、ミカンなど。魚では、カタクチイワシ、カレイ、芝エビなどがあります。
お正月の食品を用意するとき気をつけたいことは、あまり人口着色してあるものは買わないこと保存のきくものを用意することとビタミン不足を補うことをお忘れなく・・・・
(住) 障子やふすまのつくろい、張りかえは中旬までにすませておきましょう。大そうじも中旬までにすませておき、暮には家内の整理に重点をおくようにしましょう。
大そうじの時、家具類の配置をかえると、新しい年を迎えるという新鮮な気分になるものです。
お正月に使うぬりものは、ぬるま湯で手ばやく洗い湿気をとっておきます。ガラス製品は中性洗剤で、せと物は熱湯をとおして、すぐ使えるように手近なところにおきましょう。

行政の苦情はこの方へ・・・

 みなさんが国の行政機関公社、公庫、公団などの仕事または国から委任を受けて県や市が行っている業務に対して、日ごろ不平、不満、要望などをお持ちの方は行政委員を活用してください。
吉原市では今泉春枝さん(市場町)が行政管理庁から委嘱されてこの仕事に当たっていますから遠慮なくご相談ください。
 相談員は必ずよい解決策や斡せんをしてくれます。

◇青少年育成標語 青少年は国の花、みんなきれいに咲かせましょう