広報よしわら 昭和41年12月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和39年 9月5日発行 内容

正しい横断のしかた ワン・ツー・スリー・ゴー
9月15日‐24日 秋の交通安全運動

「交通事故禍の恐怖をわかってもらいたい。交通安全の実をあげよう」国民の悲そうなねがいをこめて、積極的に行われる交通安全運動が近づきました。 ところが現実は“交通戦争”だ“走る兇器”だとつぎつぎに新語をうみだし交通事故ゼロはもとより半減の目的も達成できない始末です。これでは交通事故ニッポンの傷口は深くなるばかりです。私たちはオリンピックを前に“交通事故はおそろしく、みっともないものだ”と一人一人が反省し、正しい交通のあり方を徹底しなければなりません。その実現こそ、世界にのびる日本人の真の姿ではないでしょうか。

 秋の交通安全運動は9月15日から9月24日まで全国いっせいに行われます。
 こんどの運動は、来月にせまったオリンピック東京大会を名実ともに成功させるために、従来にもまして積極的に展開しようとするもので、交通道徳の飛躍的な高よう、交通秩序の確立をはかることがその目的です。
 吉原市でも市役所をはじめ交通安全対策協議会、警察署が中心となり“みんな守ろう交通規則”のスローガンをかかげ、運動を協力に推進します。
 運動目的の主なものをひろってみますとまず
(1)市民すべてが交通安全の知識を覚える運動
 これはさいきん歩行者、自転車乗りが正しい交通安全の知識を知らないために、交通事故禍にあうケースが多く目立っているので、期間中に安全教室などを開いて徹底をはかる。
(2)ワン・ツー・スリー・ゴー運動
 この運動は歩行者が道路を横断するときに行うもので、まず右を見て(ワン)つぎに左(ツー)そしてもう一度右を見て(スリー)、そこで自動車などの接近状態を確かめて横断を開始(ゴー)しようとするもの。
(3)交通安全の日の1日交通警察官の実施
(イ)交差点や横断歩道付近で「ワン・ツー・スリー・ゴー運動」とか「自転車の一列進行の徹底」を中心とした自転車の正しいのり方を指導する。
(ロ)道路を広く使う運動を推進するために、道路の不法、不正使用を絶対しないように指導する。
(ハ)踏切付近で安全確認励行のための現地視察。
これらが重点事業でそのほか▽こどもや老人、身体障害者を交通事故から守る、▽よっぱらい運転はしない、▽運転者の過労運転をなくす、▽無免許運転はさせないしないなど、正しい交通のあり方と安全思想の呼びかけを行います。

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・危ない!交通規則を必ず守りましょう(本町通りで)

みんなの声 和田川の改修を1日も早く

‐ イラストあり ‐

(問い)
 台風シーズンをむかえ私たち和田川沿いの市民は大雨が心配です。市の中心を流れる和田川の改修を1日も早くお願いしたい。依田原4・大野武(41)
(お答え)
 旧市内を流れる和田川は河川法で準用河川とされ、県で維持管理をおこなっています。和田川は延長3,500メートルあり、非常に曲がりくねっています。そのうえ断面が狭いために大雨が降ると河床があがってしまいます。そこで昭和32年から5ヵ年計画で、下流から新橋地内和田川橋までをまず改修いたしました。今年度は当初予算150万円をもって、和田川橋付近から上流の一部改修をおこなうことになり、ただいま担当係が土地買収、家屋移転などの接渉をすすめています。
 現状ではみなさんのご希望にそわないところが多くありますが、市でも県当局によりいっそう要望し近々に全延長を改修してもらうつもりです。(土木課)

空からいっせい防除

 吉原市水稲航空防除協議会(鈴木与一会長=東農協組合長)では、浮島町の水稲害虫2化メイチュウ(ずい虫)を防除しようと、去る8月31日午前3時から4時間、東京エアーラインズのヘリコプターをチャーターして農薬スミチオン粉剤を散布しました。
 この空からの防除は、県東部では初の試みとして行なわれたもので、鈴木会長の気象状況、現地の確認飛行のあと、春山川堤防をヘリポートにして東農協管内150ヘクタールの水田に4.5トンの薬剤を32回にわたって能率的に散布集まった関係者に機械力の必要性とことしの豊作を約束づけていた。

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・浮島水田に農薬を散布するヘリコプター

国際ルールになった道交法 9月1日から実施

 9月1日からわが国の「道路交通に関する国際条約」加盟で道路交通法が(ただし国際運転免許、国外運転免許に関する規定については9月6日から施行されます)キープレフトの原則(中央一車線をあげて進行する)、自転車の並進禁止など大幅に改正されました。改正のおもな内容は
(1)車両などの通行方法を国際統一ルールにあわせた
(2)車両の通行方法や、運転免許制度を合理的にした
(3)ひき逃げ、よっぱらい運転、追い越し違反などの罰則を強化したことなどです

おもな改正点はつぎのとおりです。

◇キープレフトの原則
 キープレフトの方式は国際的な通行方式で、一般の道路でも車種に関係なく道路の左側にそって進行し、センター寄りは追い越し部分としてなるべく多くあける。まあ追い越しを終わった車はもとの左側の車線へもどる。
◇軽車両の並進禁止
 自転車やリヤカーなどの軽車両は一列進行で、並んで走ってはいけない。
◇追い越し禁止場所
これまでの規定のほかにトンネル、横断歩道の手前30メートル以内の部分が加えられた。
◇駐・停車禁止の場所
 これまでのほかに坂の頂上付近、急な坂道、トンネル内、横断歩道の手前5メートルの部分が加えられた。
◇車両右横断の方法
 車両が右に横断するときはあらかじめ、道路の中央によって徐行しなけらばならない。
◇罰則の強化
 ひき逃げの罰則は、これまでの「1年以下の懲役、または5万円以下の罰金」が「3年以下の懲役、または10万円以下の罰金」に、よっぱらい運転は「6ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金」が「1年以下の懲役、または5万円以下の罰金」にそれぞれ改められた。

写真展と書道展 12日に搬入

第三回吉原市写真展、書道展の作品搬入日は次のとおりです。作品には必ず出品票をつけてください。
◇日時−9月12日(土曜日) 午前8時−午後7時
◇場所−市立体育館
◇出品票は教育委員会市長公室および各支所に用意してあります。

今月の納税

固定資産税 3期分
保険税 6期分
早めに納めるようにしましょう

人口の動き(昭和39年7月31日現在)

男 4万3,969人
女 4万3,141人
計 8万7,110人
世帯数 1万8,956世帯