広報よしわら 昭和41年12月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和39年 6月20日発行 内容

渡辺さんら7人に栄誉 第二回吉原市長表彰

 吉原市表彰条例にもとづく第2回吉原市長表彰式は6月11日市民会館第一集会室でおこなわれました。
この表彰は、市勢の興隆伸展に著しく功績のあった人や善行者をたたえるため、昭和36年12月に制定された「表彰条例」にもとづいておこなわれるものです。
 今回の受彰者はつぎのとおりです。

◆地方自治功労
渡辺角太郎(わたなべ かくたろう)75才 市議会議員(製綿業)中島町1丁目
 昭和22年旧原田村議会議員に当選、いらい吉原市議会議員として在職通算17年有余を重ね、この間村議会副議長をはじめ各種の常任、特別委員会委員長の要職を歴任し、市村合併の促進にあるいは自治伸展のためたゆまない実行力を駆使して郷土の繁栄と福祉の増進に大きく貢献した。

望月政三(もちづき まさぞう)57才 市議会議員(農業)依田橋
 昭和24年吉原市議会議員に当選、いらい連続6期を重ね、この間各種常任特別委員会委員長をはじめ第13代副議長の重職につかれ、発展途上にあった本市住民の福祉と市勢興隆のためつねに熱情を傾けて活躍、地方自治の伸長発展を図って郷土の繁栄と福祉の増進に大きく貢献した。

小林清三郎(こばやし せいざぶろう)55才 市議会議員(労務管理士)上和田町2丁目
 昭和24年吉原市議会議員に当選、いらい連続6期を重ね、この間各種常任特別委員会委員長の要職を歴任し、発展途上にあった本市住民の福祉と市勢興隆のためつねに熱情を傾けて活躍、地方自治の伸長発展を図って郷土の繁栄と福祉の増進に大きく貢献した。

高木林策(たかぎ りんさく)69才 無職 桧町
 昭和22年旧元吉原村議会議員に当選、いらい吉原市議会議員として昭和38年4月にいたる在職通算16年有余、この間、村議会議長をはじめ各種の常任、特別委員会委員長の要職を歴任し、地方自治行政の確立と地域経済の発展、文化の振興など郷土の繁栄と福祉の増進に大きく貢献した。

◆産業開発功労
久保田春吉(くぼた はるきち)70才会社社長 西比奈町1丁目
 当地方における製紙業の重要性とその将来に早くから着目、多年本市紙パルプ業界の第一線実業家として、その旺盛な熱意と実行力を駆使され業界の育成指導とともに経営の合理化あるいは、生産技術の振興等に尽力し、郷土紙パルプ業界隆盛の基礎を立派に築かれた。

◆社会福祉民生安定功労
川口柳作(かわぐち りゅうさく)77才 会社社長 富士見町
 昭和17年方面委員を拝命いらい22年の長きにわたり昼夜をわかたず要保護世帯の更生援護のため尽瘁されるかたわら、社会福祉団体役員、保護司、調停委員等の要職を兼ねつとめられて献身的努力を傾倒され社会福祉の各分野に大きく貢献した。

◆保健衛生功労
渡辺清作(わたなべ きょうさく)80才 医師 宇東川本町
 明治45年、当時の今泉村神戸において医院を開業、医は仁術の真意に徹して僻地医療に熱情をかたむけられましたが、のち現在地に移転この間、医師会長をはじめ、多くの医療機関の公職を歴任し、その卓抜した識見をもって、自治体衛生行政の推進にも積極的に協力されるとともに校医として、50有余年に亘り次代をになう児童の体位向上、保健衛生の普及、および実践に多大の貢献をした。

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・晴れの受彰者 前列左から渡辺清作、川口柳作、久保田春吉(鈴木市議会議長、斉藤市長)、渡辺角太郎、望月政三、小林清三郎、高木林策の各氏

全商店を対象に 商業統計調査を実施

 7月1日から全国いっせいに商業統計調査がおこなわれます。この調査は全国の商店の分布状況や商業活動などについての実態を明らかにすることを目的として、昭和27年から2年ごとにおこなわれ、こんどの調査は第7回目にあたっています。この調査によって得られた結果は、商業の繁栄のために、また中小企業をそだてるため、あるいは国や県、市町村そのほかいろいろな方面に利用されるたいせつなものです。吉原市では、33の調査区に分れ、それぞれ1名づつ(全部で33人)の調査員が各商店を訪問して調査票に商店名、従業員数、年間商品販売額などを記入していただくことになっています。
 調査票に記入していただく商店は、定められた場所をもって卸売業や小売業を営んでいる商業事務所(商店)となっていますから該当する商店の方は、調査員がお訪ねしましたら協力をおねがいします。
 なお、調査票には年間販売額など、たち入ったことを記入していただくことになっていますが、各商店の秘密は法律によって固く守られ、微税などの目的には決して使用されませんのでかならず正しい記入をしてください。
 調査事項はつぎのようなものです。
(1)商店名、所在地(2)経営組織、資本金(3)本支店別(4)開設年(5)売場面積(6)従業員数(7)商品仕入先別割合(8)府県別仕入先(9)月割商品販売額(10)年間商品販売額、商品手持額(11)卸売販売額の販売先別割合(12)販売額の販売方法別割合(13)セルフサービス方式の採用の有無(14)営業経費(15)営業設備
※調査票は甲、乙、丙にわかれ、甲は従業員をつかっている個人経営の商店で、己は従業員をつかっていない商店、そして丙は飲食店となっています。
 このように業種別になってはいますが、甲は右にあげてあるものすべてを、己は(1)(4)(5)(6)(9)(10)、丙は(1)(2)(4)(6)(10)の調査をすることになります。

愛の手紙を出そう 社会を明るくする運動

 ことしも7月1日から1ヶ月間「社会を明るくする運動」が全国いっせいに展開されます。この運動はわたくしたち国民のすべてが犯罪の防止と、罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場で力をあわせ犯罪のない明るい社会をきづくことを目的におこなわれます。
 吉原市では保護司会が中心となり、斉藤市長を委員長に、青少年保護育成連絡会、婦人会、青年団をはじめ関係機関からそれぞれ代表を選び「吉原市実施委員会」を結成してこの運動を推進します。この期間中には「中、高校生徒と保護司との座談会」や施設に収容されている人への「愛の図書」「愛の手紙」の寄贈運動、それに青少年の非行を防止するための地域青少年講演会などを計画しています。
 さいきんの犯罪傾向として青少年犯罪は増加と凶悪化の一途をたどっています。
地域住民のひとりひとりがこの運動を理解して、不幸にして道をあやまった人や更生に努力している人たちにこぞって愛の手をさしのべ、線香花火的な行事に終わることなく、より実効のある運動として1日も早く犯罪のない明るい町をつくりたいものです。

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・まち角にはられる今年の啓蒙ポスター

おしらせ

◎募集 防疫作業員
吉原市では、市内の各戸を対象に衛生害虫の駆除をおこなう防疫作業員をつぎにより募集しています。
年令−20才〜50才まで
給与−2万円以上
勤務時間−午前7時〜午後5時まで
その他−制服を支給
※使用薬剤は人畜に無害です。
‐ イラストあり ‐
( イラスト説明)・・・ゴミはビニール袋に入れて捨てましょう

◎心配ごとは 民生委員や福祉事務所に
こどものこと、家庭のこと、生活のことで心配があるときには、いつでも福祉事務所か最寄りの民生委員に相談してください。

◎人身被害者に見舞金
連合国占領等の行為によって人身被害を受けた人は「連合国占領軍等の行為等による被害者等に対する給付金の支給に関する法律」にもとづいて見舞金が支給されていますが、この該当者でいままで給付金が支給されることを知らない被害者がなお潜在していることも考えられますので、該当の方がありましたら、実態を調査のうえ受給できますから至急総務課まで申しでてください。

◎全国とも即時通話 拡大される長距離電話
げんざい吉原市とダイヤル即時通話ができるのは、東京、静岡、沼津など14の都市だけで、そのほかはすべて「106」申込みの待時通話ですが「103」申込みの長距離即時通話がおおはばに拡大され、吉原局も年末までには長距離即時通話になる予定です。
 これが実現すると関東一円はいうまでもなく、北は北海道から南は九州まで全国ほとんどの主要都市との市外通話が「103」申込みの即時通話になるわけです。

◎今月の納税
6月は県市民税の第1期と保険税第3期の納税月です。忘れず納めましょう

‐ イラストあり ‐
( イラスト説明)・・・犬はつないでおきましょう

年金コーナー

◇加入する人と加入できる人
 満20才になると、国民年金法によってかならず加入しなければならないと聞きましたが、ほんとでしょうか。また私の家の近くでは入っていない人もいます。加入しなくてもよい人があるのですか、おしえてください。大淵・会社員

◇加入しなければならない人
 日本に住所のある20才以上〜60才未満の日本人は原則として、すべてが国民年金に加入しなければなりません。ところが厚生年金保険に加入しなければなりません。ところが厚生年金保険や恩給、共済組合などの年金に加入している人は国民年金に入らなくてもよいことになっています。
そのほかの人はすべて加入しなければなりません。なお、除外される人は被用者年金各法の(1)被保険者や組合員(2)老令年金や退職年金障害年金をうけている人(3)この受給資格期間を完了したおとしより(4)遺族年金をうけている人(5)留守家族年金や特別年金をうけている人(6)右の(1)〜(3)までに該当する人の配偶者(7)大学の学生(定時制をのぞく)などの人です。なお制度が発足したときに高令にたっしている人の除外は、昭和36年4月1日げんざいで55才をこえる人です。
 加入することのできる人
 被用者年金各法をうけている人の配偶者は、それで保障されていますが、加入者自身の受給額よりずっと低く、学生についても、しょうらいかならず被用者年金各法に加入できるともかぎりませんから、被用者年金各法の適用をうけていない人は加入もできます。