広報よしわら 昭和41年12月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和38年 12月1日発行 内容

明るい越年対策
交通事故・少年非行・空巣盗難に万全

今年もあますところ30日、どの家庭でも、年末年始の準備におわれ、それこそ休むひまもないという今日この頃、街は買物客でごったがえし、商店は路上にまで品物を山積みし、車道という車道はどこも自動車のうず、このように年の瀬の街はてんてこまいです。このため、歩行者も運転者も一種の焦燥感をいだき、ひとつつまずけばとりかえしのつかない事故をひきおこさないともかぎりません。楽しいお正月を目の前にこれでは自分自身、家族全員が暗い悲しい新年を迎えることになります。ここで私たちは「年末年始に多い交通事故、青少年の非行化、盗犯から自分を守るにはどうしたらよいのか」についてもう一度考えなおす必要があるでしょう…。

■出すなスピード 守ろう交通道徳

 自動車は年々ふえる一方、今や営業車から自家用車に移りつつあります。
 これは人びとに生活安定をおしえ、日本の経済成長を知らせる明るいものです。しかし、交通事故もグングンふえ、毎日の新聞紙上をにぎわせるという暗い現象をひき起していることも忘れてはなりません。
 車を買ったが置くところがない違反とわかっていても駐車禁止区域に車を置き、狭い道路をいっそう狭くしてしまいます。
 吉原市においても同じで、今では産業発展の溢路にまでなっています。これを緩和するため、昭和36年から5ヵ年計画で簡易舗装をおこない、新設路線の計画、市道の整備を進めています。しかし道路がよくなればなるほどスピード違反、追越違反がふえるのです。取締りに立ち合った交通課のオマワリさんも「スピードをだすな、追越しをするな、とうるさいくらい注意するが、どうもいけませんよ。なかにはこんなことをいう人もいるんですよ。“また罰金かい。”なあシロバイさんこの車は出せば出すほどきりがないんだよ“まるで止まることを知らないようなことをいって、平気でスピード違反をするんですからねー」とあきれ顔です。
 市内の交通事故発生状況をみても、今年はすでに812件(11月27日現在)が発生、これは昨年度の658件をうわまわりこれから暮にかけてまだ相当数の事故発生が予想され、吉原署でも万全の対策をたてています。
 私たちも次のことには十分注意しましょう。

◇運転者への注意
(1)スピードを出さないように
(2)無免許運転をさせたり、しないように
(3)よっぱらい運転をしないように
◇歩行者への注意
(1)右側通行をしましょう。
(2)道路をわたるときには左右をよくたしかめてわたりましょう。
(3)車の前後をつっきるのはよそう
◇自転車使用者への注意
(1)かならず左側を走りましょう
(2)2、3台横に並んで走ることはさけましょう
(3)ハシゴなど大きなものを持ってはしるのはやめましょう
(4)まがる時には手信号を出しましょう
 これらはみんなが知っていることですがなかなか守られていません。じょうずな運転は誰にもできます。交通規則を守る正しい運転、歩行こそ事故防止の唯一の対策です。事故が多いのは、みんなが知っている交通法規が守られていないためです。今年のスローガン“みんなで守ろう交通法規”の実を立派に結ぶことができるようお互いに注意し、一日も早く事故のない明るい吉原市を築きましょう。

目立つ不良化 中学生年令

 年末年始のいそがしさにつけこんで芽ばえるのに、青少年の非行問題があげられます。
 親たちは仕事におわれ、こどもの存在を忘れがちになります。こおいう時が“悪の芽”にとってチャンスです。
 最近の吉原市における青少年問題の傾向をみると、悪質の犯罪はなくなりましたが、いぜん窃盗などの初期非行は多く、その大半が中学生などによるものです。
 学校での規則正しい生活が正月をはさんだ楽しい冬休みのために、何となくうわついた気持ちをおこさせ、親はいそがしさのあまり、「これくらいのことでは…」という安易さからほおっておく、これがもとで、こどもに気のゆるみをさそい、気がついたときには悪いグループに入っていた。これなどはあきらかに親の監視不十分といえます。こういう時こそ、温かくいたわりながら指導することが必要です。各家庭の自覚と協力を願いたいものです。

★注意事項★
(1)午後7時以後のこどもの夜遊び女子の一人歩きはさせない。
(2)刃物や親の知らないものをもっていないか。
(3)小使い銭の与えかたはどうか、使い方はどうか。
(4)中、高校生の無免許運転や空気銃遊びはどうか。

右にあげたことには充分気をつけ問題があったら、福祉事務所なり学校、地区の民生委員、補導員に相談してはやめによい方法を考えましょう。

かならず鍵を 年末年始の盗犯防止

 生活の総決算期である12月は人心のあわただしさも加わり、外出する機会も多く、また、忘年会などで帰宅する時間もおそくなることがあるでしょう。
 しかし、このスキに“あなたの家は狙われている”のです。
 吉原警察署では、年末年始の防犯活動として、盗犯の予防(防止)街頭補導の強化、暴力事犯の予防取締、青少年の非行防止などをおし進めます。
 私達も事故を出さないよう注意しなくてはなりません。
 まず外出するときには、錠をかけることで、それもひとめで「留守だな」とわかるような戸締りでなく、目立たないようにする工夫をしなくてはなりません。簡単な錠ではすぐにこわされてしまう危険性がありますから少しぐらい高くてもガッチリした錠を選ぶことで、できれば防犯器具(防犯ベル、防犯灯)も設置したいものです。
 また、まとまった現金が入るかたはできるだけ手もとにおかないようにし、預金通帳、貯金などは印鑑と別々にしておくことです。
 商店では、万引やカツパライも多くなりますから、手さげ金庫や売上げ金の置き場所は人目にふれないところにおくよう心がけましょう。
そのほか次のことに注意を

◇おし売り◇
うまいことばにうっかり同情すると居直り強盗になりかねません。一人でるす番をしていても、大勢いるようにふるまい危険を感じたら小額のものを買って帰らせてから、警察なり、近くの交番にすぐ知らせましょう。
◇かっぱらい◇
酔って道ばたや駅に寝ていると、かい抱するとみせかけてカバンやサイフを盗むものがいます。酔うと寝るくせがある人は大事なものを持ち歩かないようにしましょう。
◇さぎ◇
つり銭さぎや、にせ店員、集金人が横行するから必ず確かめましょう
◇スリ◇
商店や駅、盛り場など人の混みあうところでは集団スリや暴力スリが必ずいると思いボンヤリ歩かないことです。

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・主婦でにぎわう大感謝市(本町の商店で)

7才児を祝う 12月1日・市と婦人会が

 「愛し子の成長を祈る」7才児童のお祝いが、ことしも市と吉原市婦人連合会(会長今泉春枝さん)が中心となって12月1日の佳き日、市内11の神社や学校でいっせいに行われます。
 この集団祝いは、数年前、婦人会員が新生活運動の一環としてはじめたもので、行事の扱いも回を重ねるたびに、形式的にならないよういろいろと新工夫がこらされ児童はもちろん、父兄の間でなかなかの好評。
 ことしの該当者は明春小学校に入学する1,473人で、式には市長さん、婦人会長さん、校長先生らが出席、お祝いのことばや、全員に千歳(ちとせ)アメが贈られることになっています。

国道の人道橋完成

朝夕の通学に国道1号線を横断する小、中学生を交通事故禍から守ろうと、吉原市が工事を進めていた吉原小学校南側の人道橋がこのほど完成いたしました。高さ4メートル70、長さ19メートル(階段南側12メートル、北側13メートル)巾員1メートル80あるこの橋は、階段から全長の両側へ鉄柱らんかんと金網を張ってあるので雨の日も傘をさして安全に通れる工夫をこらした立派なものです

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・完成した津田人道橋

12月メモ

‐ イラストあり ‐

(衣)
寒くなると、つい厚着をしがちになります。特にこどもさんにたくさん着せすぎるようですが、健康のためにはできるだけうす着の習慣をつけさせたほうがよいのです。
厚着をしすぎるのがよくないというのは、体温の放散が不足して新陳代謝が妨げられるからです。あまりからだを守りすぎると、暑さや、寒さに順応する力が弱くなり、病気に対する抵抗力も弱くなってしまうのです。 男女とも鍛錬によって順応能力を強くすることができるのですから小さなうちから慣れさせておきましょう。
また、お正月用の衣類の買い入れは必要なものだけにとどめておきましょう。年末売り出しの鳴りもの入り宣伝につられて、不用なものまで、つい買ってしまいそうですから、各人のサイズと必要品の予算を控えたメモをさいふなどに入れておくと便利です。

(食)
忙しいときには、なんといっても手軽にできる料理が一番です。といって、つけもの、つくだ煮、みそしるばかりでは、栄養不足になってしまいます。十分に栄養をとっておかないと、かぜをひいたり、疲れのもとになりますから、くふうのほうで手間をはぶきましょう。
まず献立ては2日分づつ考えて二度の買い物は一度にすませ、下ごしらえも一緒におくと、翌日は少なくとも1‐2時間のゆとりができます。
おでんやシチューなど、煮かえしてもおいしいものは、寒い時期でもあり、2日分くらい作っておけば、それこそ手間がはぶけます。盛りつけ方やお皿を変える程度で残りものを食べているという感じを防ぐことができます。

(住)
除夜の鐘を聞くまでにあれこれも…と心はせいても計画通りに運ばなくては、気分的負担になることがあります。
お天気にも左右されますから、大掃除とかスス払いなどは月なかばですませておくと安心です。
家庭で長わずらいしている病人のいる時は、そのへやの大掃除を遠慮するよりも、ほかの部屋に2、3日移ってもらって、その間に模様がえをするほうが親切です。それほど部屋の余裕がない場合にも、ほこりのたたないように片付けたり、家具の置き場を替えることで、いかにもお正月がくるようなふんいきを作ってあげることができます。
ついでに、蛍光灯や電球をはずしてよごれをとると、おどろくほど明るくなります。

脳卒中、神経痛 寒さが大敵 家庭医学

 脳卒中は年末に多いといわれる。知らない間に高くなっていた血圧が、年末の忙しさや、緊張、食事の不せっ生のため一そう進むからです。
 高血圧は農村に多いといわれているが、原因としては、塩分のとりすぎと労働過重があげられ、そのほか、寒さからだをさらす機会が多いことなどがあげられます。
 高血圧の予防は、中年からでは手おくれであり、若いうちから注意する必要があります。みそ、つけもの類はごくひかえめにすることです。白米を腹いっぱいたべるのもよくありません。つけもの以外の新鮮な野菜をナマでたべる習慣をつけたいものです。
 中年過ぎの人は忘年会の酒もひかえることがたいせつです。
 坐骨神経痛は、もっとも多い神経痛ですが、ふつう左右いずれかの側の腹部からぜん部、大たい部の後面、ひざ、くるぶしにかけて激しい発作性の痛みがあるのが特徴です。
 これは、体間、朝の起床時、起立したとき、歩行のとき、かがむとき、からだの冷えたときなどにとくに激しく痛み、天候のよくないときにひどくなるものです。
 そこで、衣服はもとより、寝具もよく日光に当て、清潔なものを使うようにして、日に当らないしめっぽいへやにいたり寝たりすることは禁物ということになります。入浴はからだを清潔にするためにもよいが、痛みの激しいとき熱い湯にはいるのはよくありません。十分に睡眠をとり、バランスのとれた食事を規則正しくすることが大切です。

市民の動き(昭和38年10月31日現在)

男 4万2,788人
女 4万2,279人
計 8万5,067人
世帯数 1万8,039世帯