広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和38年 11月1日発行 内容

秋の“火災予防運動”始まる

 11月ともなると、遠くの山々は雪化粧を始め、誰が言うでもなく、寒い冬のおとずれをつげ、家庭、学校、会社などではいっせいに火を使いはじめ、火災シーズン突入の危険性をかもしだす。このため、火災を少しでも少なくしようと、11月26日から12月2日まで“秋の全国火災予防運動”がおこなわれ、国民全体が「火の用心」についての関心をもつようまた消防機関などの警備態勢を協力にします。

 これは毎年実施されるもので、11月頃から翌年4月頃にかけ、一般家庭、官庁、会社など最も多くの火をつかい、また空気も乾燥し風も強く物が燃えやすいことなども重なり火災のい起こるに都合よい材料がそろいすぎ、この期間中の火災発生件数は1年通じもっとも多く、その大半が大規模なものになっています。
 寒くなると、当然暖房その他火の取り扱いが多くなるし、さらに年末の忙しさもあってつい火に対する注意力が欠けがちです。
 吉原市においても昨年中に79件の火災が発生、その損害額は51,296千円にもなり、出火件数、損害とも県下各19市の5位をしめています(これは別表のとおりです)。
 この表でもわかるように大半がたき火、取灰、タバコ、コンロなどによる不注意が原因しています。
 吉原市には17台の消防ポンプ自動車と消防署員45名、消防分団12(団員数544人)が配置されています。
 「火災予防」は主に消防本部、消防署員が担当して定期的または必要に応じて各事業所の立入検査指導にあたっています。
 「火災警戒」は火災気象通報、強風注意報、異常乾燥注意報の発令にあたり市の無線広報施設により全市内に放送しています。
 「火災防御(ぎょ)」にあたってはその火災の規模によって消防の出動を規制し万全の体制をひきます。防火水槽は20〜40立法メートルが68個、40立法メートル以上が91個、消火栓は270個がそれぞれとりつけられています。
 このように万全の対策がたてられていますが、これにたよってはなりません。私たちも次のことに十分注意して火災をださないようにしましょう。

(1)悪い気象条件下における火の使用には気をつけましょう。
(2)コンロ、アイロン、かまどなどの火器、火を使う場所、煙突、その他火災の原因となりやすいものを再点検、整備しましょう
(3)火災の発生についてはすぐに消防署にとどけるようにしましょう。(この場合、現在地、目標をはっきりと)
(4)官公庁、学校、会社、事業所、事務所などにおける防火管理の徹底をはかりましょう。
(5)火災発生時における人命の救助避難などの方法も普段から心がけておきましょう。
 ようするに、火災がどんなにおそろしいかをもう一度考えなおすことでしょう。

‐ 図表あり ‐
( 図表説明左)・・・県下各市との比較(消防署調べ)
( 図表説明右)・・・原因別

秋菊

◇吉原市柏原の名物、秋菊は今が出荷の最盛期です
今年は台風の影響もなく、どの菊畑にも、ふっくらとした大きな花が実り、早くも東京、神奈川県などに出荷されています。
◇この菊は観賞用として作られ1本5〜6円で、一日平均約6万本(多いときは10万本)が出荷されています。
◇また、農家にとって頭痛の種は人手不足にあり、兼業農家ではそれこそ一分の休みもとれないうちにもう、稲の刈り入れ、脱穀がまっているのです。

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・出荷最成期を迎えた柏原の秋菊

結核をなくそう 全市内で健康診断

 吉原市では結核の撲滅をはかるため全世帯にわたり結核健康診断を実施しています。
 これにはレントゲン車が各地区を巡回して間接撮影、ツベルクリン注射を行うものです。なお、この判定により陰性者にはB・C・Gの予防接種をおこないます。
 該当者は吉原市に住所をもつ全市民(幼稚園、小、中学校、高校、大学に行っている人、官庁、会社、飲食業、接客業者で毎年おこなっている人は受けなくてもよい)です。
日程(カッコ内はツベルクリン判定、BCG接種日と時間です)
・11月1日
 元吉原地区未受診者‐今井公会堂(10時‐3時)
・11月2日(4日=10時‐11時)
 瓜島、弥生町‐第一中学校(10時‐12時)
・11月4日(6日=10時‐11時)
 西仲町、新追町、伝馬町‐木ノ元神社(10時‐3時)
・11月5日(7日=2時‐3時)
 南町、新通り、緑町、八代町‐体育館(10時‐3時)
・11月6日(8日=10時‐11時)
 住吉町、大和町、西本通り、幸町‐県税事務所前(10時‐3時)
・11月7日(9日=2時‐3時)
 日吉町1、2、3丁目、昭和通‐曙幼稚園(10時‐3時)
・11月8日
 須津地区未受診者‐須津農協(10時‐3時)
・11月9日(11日=10時‐11時)
 東国窪、西国窪‐青果市場内(11時‐3時)
・11月11日(13日=10時‐11時)
 本町1、2、3、4丁目、宮町‐商工会議所前(10時‐3時)
・11月12日(14日=10時‐11時)
 依田原町、東本通り‐東本通りの地蔵尊境内(10時‐3時)
・11月13日(15日=10時‐11時)
 石坂町‐石坂町作業所(10時‐3時)
・11月14日(16日=2時‐3時)
 中村町、上中町‐伝法小学校(10時‐3時)
・11月15日
 吉永地区未受診者‐吉永支所(11時‐3時)
・11月16日(18日=10時‐11時)
 宮川町‐健康堂前(10時‐12時)
・11月18日(20日=10時‐11時)
 三日市、宮の上‐三日市浅間神社(10時‐3時)
・11月19日(21日=2時‐3時)
 長者町‐伝染病舎(10時‐3時)
・11月20日
 原田地区未受診者‐原田支所(10時‐3時)
なお料金は無料です。

商業振興大会開く

 ことしも市内商店および新商品を紹介し、消費者のべんぎと生活の合理化向上をはかるための「吉原商業振興展」が来る11月8日から11日までの4日間市立体育館で開かれることになりました。
 この催しは、ことしで4回目、昨年は3日間で、成人約4,500人の観覧者を数え、きわめて好評であったことから、本年は会期を4日間としたもので、従来とかく「新商品は静岡、沼津…」という一部消費者の偏見概念を排除し、吉原の商勢力振興をはかることもこの催しのねらいです。
 ことしの出品者は29店舗、このうち特に電気器具製造メーカー8社の参加もあり、内容は台所用品から日用雑貨 、文具、嗜好品、衣料、家具、家内装飾品、スポーツ用品、楽器類、家庭電化製品、あるいは貴重品などの多種多様にわたっています。
 なお開場は毎日午前10時から午後6時まで、入場者のうちアンケートの回答者については、お楽しみ三角くじのサービスもあって参加店舗の意欲とともにその盛況が期待され、多数の観賞が望まれています。

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・出来上がった商業振興展のポスター

11月メモ

‐ イラストあり ‐

(衣)
 まず冬着、なかでも防寒物に重点をおきましょう。不足しているものと、補うもの、手持ちの品から更生できるもの、新しく購入するもの、そういった計画をたてることがたいせつで「ああ寒い」といって、押し入れをひっかきまわし、「あっ、たけがみじかい」「袖口がこんなに」といってあわてないように。オーバー、コート、手袋などすぐ間にあうように心がけてください。
 働き着とくつろぎ着も冬の寒さに備えて用意します。特に働き着は、手足が動きやすく、保温性に富むものを。これは子どもの遊び着にも共通でしょう。
夜のだんらんは明日への活動の泉ですが、室内でのくつろぎ着は男女、子どもとすその長いものがあたたかいものです。寝具も冬の生活では重要な要素です。不十分なものは早めに整えておきましょう。
(食)
 今月は魚介類では、アジ、タラ、ヒラメがでまわります。アジは酢じめにして、そのままアジすしにしてもいいし、また細びいて、大根のせん切りと、ユズの皮を入れたナマスも喜ばれます。
 タラは塩の濃い薄いがあるのでよく見わけ、あまり濃いものは水を入れて塩出ししてから料理します。
 ヒラメは、新しいものはオサシミに、生の方が消化もいいので、病人にも喜ばれます。このオサシミと黄色いキクの花(八百屋で売っている)とコブの交互に積んだコブジメは日本料理で最高の味の一つです。
 また秋サバも出回ります。値段もやすく栄養も豊富です。これから冬にむかい、体をあたためるに、タンパク質、脂肪、野菜を豊富に、デンプンを控えめにしましょう。
農家ではとり入れ、脱穀の調整、麦まきと、ことし最後のいそがしさですが、この重労働にたえる食事を準備するのも農村婦人のたいせつな役目でしょう。
(住)
 石油、石炭、ガス、電気などの暖房器具類を使う季節になりました。これらは少し使いはじめてから、どうも具合が悪いようだと気の付くことがあります。
修理に出すと代わりの器具に不便するから、まあしばらくはこのままで・・・・という経験が1、2度はあるでしょう。そのうちに漏電とか、ガスもれ、不燃焼のための中毒などと危険なことがおこります。修理屋が遠いとか、修理代の見込みが高そうだからつごうがついてから、と理由でしたら、思いきってその器具を包んでしまいます。コード一つのいたみでも、大きな事故のもとになるからです。
 しかし、暖房といってもストーブやこたつではありません。わたくしたちに共通な暖房、それは太陽です。商店とか、住宅で一日中日のあたらない家もありますが、お天気の良い日には日光浴をしたり、くふうして寝具を干したりしましょう。

酒の功罪 家庭医学

‐ イラストあり ‐

 酒は百薬の長とか…。木の葉が色づいてくると、酒の味は格段とうまくなってきます。仕事の帰りに、寝る前にちょっと一パイ、これは栄養効果もあります。
 しかし度をこえた飲み方をすると大変です。次第に判断力や理性がにぶり、野獣的な行動だけが活躍するようになります。
 そのため、「ふだんはおとなしい人なのだが、どうも酒くせが悪くてこまる…」といっているうちにけんかをはじめたりする。酒の上のこととはいえ、これでは信用も友情もとだえてしまうことにもなりかねません
約0.8リットル(1合)の酒は、約220カロリーの熱量があり、そのうえ、ほとんどがすぐに吸収されてしまいます。
このため食品中もっとも早く疲労をいやす効果をもっています
しかしその分だけ飯をへらさないと、それだけ体内に蓄積され肥満の原因となってきます。
 このように酒にもいろいろな功罪があり、ちょっとした不注意から大きな事故をおこすことがままあります。
 酒を飲むときは適量でとどめておきましょう。

市民の動き(昭和38年9月30日現在)

男 4万2,685人
女 4万2,193人
計 8万4,878人
世帯数 1万7,957世帯