9月15日は“としよりの日”でこの日からとしよりの福祉週間が始まります。吉原市でも市および社会福祉協議会が、婦人会、青少年団体と小中学校の協力をえて、おとしよりを慰め、いたわる敬老の催しを各地区ごとで行います。
おとしよりが健康で幸せな生活を送ることができるよう、みんなで、その対策を考え、福祉増進をはかろうとの目的で福祉週間もつくられています。
しかし、現実はどうでしょう。あなたの家または近所、親戚、どこかにおとしよりがいるはずです。そのおとしよりが、毎日の生活を安心して暮らしてゆける環境にあるでしょうか…長寿と幸せはかならずも一致しないのが現実の姿のようです。
おとしよりの問題は、老人だけでなく、すべての国民、社会全体の“古くて新しい問題”であることを忘れてはなりません。
おとしよりの生活を円満におくらせるためには、家庭内におけるおとしよりのささやかな願いを拒むことなく、お互いに相手の立場を尊重し、進んで温かい楽しい雰囲気の中に抱いてやることが大切です。
おとしよりのいる家庭でうまくいっていないというのは、やはりおとしよりのガンコとヒガミが原因することが多く、また「おれが若い時は…」など口ぐせにいうこれは若い人の反ぱつを買うもとになります。
ところが、ある家庭では、若い人が野球番組ばかりをかけて、としよりをぶつぶついわせていましたが、そのうちにこのとしよりがすっかり野球ファンになって、たいへん明るい家庭になったようなケースもあります。これは多分、このおとしよりが若い者に同調しようとした結果と思います。いずれにしても陰気にひっこんでばかりいないで、若い者の中にいっしょに溶けこんでいく心構えが必要ではないでしょうか。
若い者も、おとしよりを、あまり老人あつかいしないで、なんでもざっくばらんに話し、たのんだりした方がよいものです。
おとしよりも、社会の現実をよく知り、いたずらに権威に甘えることなく、時流にさからうことなく、社会の一員として責任と義務を負担し、若い人々の人間的要求を十分に理解して“慕われるとしより”となるよう心がけたいものです。
人間は老若を問わず、責任あるところに希望と勇気が生まれます。人生50年といったのは、一昔も二昔も前のこと、今では人生70年にもなっているのです。
◇年寄りの日とは
としよりの日は、昭和26年制定されたもので、むかし、光明皇后が不幸な人々や病人を救うために悲田院をつくった日を、中央社会福祉協議会で“としよりの日”と定め、つづく一週間を老人週間としたものです。
最高令者は斉藤はるさん(西比奈)
吉原市でも、この“としよりの日”を記念して、市および社会福祉協議会の共催のもとに、婦人会青少年団体と小中学校の協力を得て、各地区ごとに敬老慰安の行事をおこなうことになりました。
この日には記念日が贈られるほか、各地区婦人会に経費を委託して、演芸、その他慰安の行事が盛大におこなわれます。
今年の対象者(70才以上)は西比奈2丁目・斉藤はるさん(95才、明治元年2月4日生まれ)を最高令者に次のとおりです。
男 1,003名
女 1,529名
計 2,532名
なお、今年も全日本肖像美術協会(代表‐馬堀喜孝氏)の好意により、88才以上(昨年、一昨年に受けた方は除く)の方々に肖像画が贈呈されることになりました。
おとしよりの生活を安定させ健康を守ろう、との目的でさる8月1日から老人福祉法が施行されました。
これは、長年にわたり、社会につくしたおとしよりを敬愛しいつまでも元気で、安心した生活が送られるよう、また、おとしよりがそれぞれの知識と経験を社会に役立たせることのできる仕事に従事する機会を与え、おとしよりの福祉増進をはかるために作られたものです。
最近とくにおとしよりに関する問題がとりあげられています。
たとえば、
老人人口(65才以上)は増加の一途をたどり、昭和37年度中に650万人を突破このままでいくと、昭和65年には1,100万人、なんと現在の倍近くにもなると推計されています。
また、おとしよりの生活力をとりあげても、老人になるほど労働力も低下し、収入も少なく生活が苦しくなってくるし、老人世帯についても、都会ほど家族構成がうまくいかず、別居する老人が増えてゆく傾向にあります。
このような問題を少しでもやわらげようと作られた老人福祉法には国および地方公共団体がやらなくてはならない仕事を次のように規定してあります。
(法では、65才以上を老人年令と定める)
(1)市町村長は、老人健康診断をして、必要な健康指導をしなくてはならない。
(2)事情によっては、養護施設などへ収容またはあっせんをする。
(3)老人についての相談に応じ、指導をしなくてはならない。
(4)老人クラブの活動指導をする。
これらの責務があり、児童の健全育成について地域社会の共同責任があると同じように、おとしよりについても、社会で敬愛保護しなくてはなりません。いずれにしても、おとしよりの福祉増進をはかるため、みんなでもう一度、おとしよりの問題を根本から考えなおす必要があるのではないでしょうか。
‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・おじいちゃん、おばあちゃんいつまでもお元気で 8月22日滝川町老人クラブ(楽寿会)結成式で
吉原市では、昭和38年度の計量器定期検査を9月2日から、21日まで実施します。
計量器定期検査は、計量法という法律にもとづいて取り引きまたは証明のために使う計量器を検査するもので、この目的は、使用者の計量器を基準器によって検査し不正計量器には修理を命ずるなど計量法に違反することを未然にふせいで計量の安全を保つこととされています。
なお、受検日時は事前調査にもとづいて連絡しますが、あらたに事業をはじめた方や、その他の理由で調査もれの方は該当検査場で必ず受検してください。
日程は次のとおりです。
◇9月2日(市立体育館) (午前9時‐午後2時)
東本通り1、2、3丁目、依田原1、2、3、4丁目、青島、荒田島、新通り1、緑町、日産春日町、津田、八代町
◇9月3日(市立体育館)
石坂、西国窪、東国窪、錦町、新追町、西仲町、伝馬町
◇9月4日(市立体育館)
宮川町、日吉町1、2、3丁目昭和通り、住吉町、幸町、西本通り
◇9月5日(市立体育館)
本町1、2、3、4丁目、宮町大和町
◇9月6日(伝法小学校)
傘木、片宿、中桁、田端町、上田端町、瓜島、弥生町、伝法町1、2、3丁目
◇9月7日(伝法小学校)
千代田町、中村町、上中町、長者町、三日市、宮の上
◇9月9日(今泉農協)
田宿、御殿、吹上、寺市場、市場、一の宮、立小路、依田橋、栄町、富士見町、新橋
◇9月10日(今泉農協)
水の上、鍛冶町1、2、3丁目駿河台、泉町、緑ヶ丘、仲町1、2丁目、和田町1、2丁目、上和田町1、2丁目
◇9月11日(今泉農協・北部支所) (午前9時‐正牛)
一色、神戸1、2丁目、今宮
◇9月12日(大淵小学校) (午前9時‐午後2時)
大淵支所管内
◇9月13日(原田農協)
原田支所管内
◇9月14日(吉永農協)
吉永支所管内
◇9月16日(須津農協)
須津支所管内
◇9月17日(西船津共同作業所) (午前9時‐正牛)
浮島1、2、3丁目
◇9月18日(元吉原支所) (午前9時‐午後2時)
元吉原支所管内
◇9月19日・20日
所在場所検査
◇9月21日(市立体育館) (午前9時‐午後2時)
都合により、指定期日に受検できなかった方
‐ イラストあり ‐
早期発見でガンは治すことができます。ガンにかかると死を待つより他はないというのは昔の話。ガンは初期のうちに発見できれば治すことができます。
そのためには、年に二度の定期検診を受け、自分でもガンの赤信号に注意する姿勢が望ましい。ガン年令に達していないからといった油断は禁物。幼児から老人までガンはどの年令層にもできます。ガンの赤信号をみつけしだい、ガン専門医に相談することです。
医療品、医療器具の進歩、放射線療法の開発によってたとえガンにかかっても、100%まではいかないが、ガンの再発を防げます。
(1)原因がわからず、痛みもないのに、痩せてきて、顔色がわるくなり、貧血してくることがないか。(すべてのガン)
(2)ながらく胃腸の具合がわるくないか、食欲はおとろえないか。(胃ガン)
(3)おりものがふえたり、血がまじったりしないか。不定期出血や接触出血はないか。(子宮ガン)
(4)乳房のなかにながく消えないシコリはないか。(乳ガン)
(5)ものをのみこむとき、つかえるような気がしないか。(食道ガン)
(6)便通の調子がくるったり、血がまじったりしないか。(大腸ガン・直腸ガン)
(7)セキがながく続いたり、タンに血がまじったりしないか。(肺ガン)
(8)声がかすれて、ながく治らないことはないか。(咽頭ガン)
(9)口の中や皮膚に、治りにくい潰瘍はないか。(舌ガン・皮膚ガン)
(10)尿の出がわるかったり、血がまじったりしないか。(腎臓ガン、膀胱ガン、前立腺ガン)
(8月1日付け朝日新聞PRのページより)
‐ イラストあり ‐
(衣)
日ごろ洗たく機を使っている人も、これで来年まで着ないと思うものは、手でもみ洗いします。えりとかそで口には汗や油がしみこんでいて、取り出してみたら変色していたということがありますから、ていねいに洗っておくことがたいせつです。
夏の背広、カヤなどの洗たく法があちこちの記事にみられます。しかもこういうものには取り扱い方のコツがあって、ちょっと失敗したなと思うと、もう形くずれて台なしになってしまいます。「もちはもちやへ」−(物事にはそれぞれの専門家があるということ)のことわざどおり、信用のおける本職の洗たく屋にまかせた方が無難です。
(食)
9月にはさんまが解禁になりたくさんのさんま船が出航します。魚の値段もかなりはりますが、さんまは秋の味覚の代表として、栄養もたっぷりありますからせいぜい食べることにしましょう。
さんまは塩焼きが一番ですが、かんたんな料理だけに、とくに新鮮なものをえらびます。
ピンとはり切ってきずがなく、目のきれいな、腹わたの出ていないものを買います。
焼く時は、よくおきた炭火に、油をぬった金鋸をのせ、あつくなってからさんまをのせると、きれいに焼けます。魚から落ちる油がもえると、魚が黒くいぶりますから、炎はうちわで消しながら焼きます。もし、フライパンを使う時は、しよう油にしょうが汁を入れたものにつけてから焼くと、いくらかくさみがとれておいしくなります。
(住)
残暑も彼岸入りごろからうすらぎます。夏のすだれヨシ戸など、あと10ヶ月は不要のものですから手入れを念入りにして、始末しておきましょう。
下旬には、台所の清掃もだいじな9月のおしごとです。まず天じよう、カベのスス払いから、ホウキに古ネルの袋をかぶせ、そっとふきとるように払うと、下へ舞いおりるのが防げます。戸ダナは開けて、熱湯でしぼった布でふき、しばらく風を通します。
男 4万2,625人
女 4万2,116人
計 8万4,741人
世帯数 1万7,963世帯