広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和38年 7月1日発行 内容

夏休み

‐ 写真あり ‐

入道雲がむくむくと空に浮かぶようになると、子どもたちは、胸をはずませて、夏休みを待つようになります。朝から始業のベルにせきたてられることもないし、きめられた時間割や、当番の仕事に追いまわされることもなく、のんびりと好きな本を読んだり、水泳や、セミとりをすることのできる夏休みは、こどもたちにとって、開放された楽しい期間であるにちがいありません。だからといって、夏休みは、子どもたちが、したいことをして過ごせばよいというものでもありません。40日もの長い休みを、どのように過ごすかということで、この休みが子どもにとって、ほんとうに楽しい、しかも有意義な休みともなれば、逆に暗い、いやな休みともなりかねません。それだけに学校では、休みに入る前に、ゆきとどいた指導をしてくれますが、ここではそうした上にたって、家庭では、お子さんの夏休みをどううけとめたらよいかということを考えてみましょう。

■規則正しい生活を送りましょう

 休みが近づいたある日の夕食後のひと時をさいて、おじいさんからおばあさん、赤ちゃんまでいれて、家族の会を開き、休みの中の予定をきめたり、お手伝いをする仕事の分担をきめたりして、家の中のお互いの立場を理解しあいながら規則正しい生活のスタートをきるようにしましょう。この場合、こどもが大きければ議長をさせると会の司会の勉強にもなり、子どもが、どんなことを考えているかを知るよい機会になります。こうして休みになったあとも、1週に1度ぐらいは、このような会を持って、予定の進みぐあいや、毎日の生活を話しあってゆくことができたら、きっと意義のある休みが送れるにちがいありません。
◇楽しい思い出を
 海水浴、夏祭り、親せきへのとまりがけ、先祖の墓参りなどは、こどもたちの、心の年輪として、いつまでも残ることでしょう。
 植物や昆虫の採集、何らかの研究や工作をしあげることなど、常日ごろ学校にかよっている時では、できないことにとりくみのもよいことです。低学年のこどもの絵日記も、幼い日の思い出となるにちがいありません。
 海水浴は、子どもたちにとって楽しいレクリエーションですが、一歩あやまると、生命に関するだけに、つれて行かれる場合は、細心の注意をしなくてはなりません。
◇勉強を忘れない
 朝から晩まで「勉強、勉強」とやかましくいうのは、あまり感心しませんが、一日のうち学習の時間をきちんときめて、その日のつとめとして、机に向かうようにしむけることを忘れてはいけません。
一学期におくれた点や、あやふやなところを、しっかりとわかるようにすることは、2学期の学習に大きくひびきます。
 なお、課題などは、少なくとも休みが終わる一週間前にはすっかりおえて、あとは文字通りゆったりとした気分で、すごしましょう。
◇家の生活に目を向けさせる
 夏休みは、こどもたちが家庭の人として、家族のみなさんと生活をともにすることになります。それだけに家の仕事や両親の苦労を実際に見たり、心に感じたりよい機会であるばかりか、家庭の一員として自分のありかたを、反省する好機でもあります。そうした意味でも、子どもと話しあって年令相応の仕事を分担させて、やりぬかせることは、家の手助けになるだけでなく、子ども自身にとっても、たいへん好ましいことです。
 ともあれ、まもなくやってくる夏休みが、どのこどもにとっても楽しい中にも、ほんとうに意義深い休みとなるようにしたいものです。

“水の事故”増える

 いよいよ水泳シーズンになり、こどもたちは、海や川へ、水遊びや魚とりに盛んに出かけます。そこで、こどもたちを水の事故から守る対策を考えてみましょう。
 吉原市においても、用水池、貯水池におちて死亡するという痛ましい事故が、毎年2、3件発生しています。
 家族づれで海水浴にいったまではよいが、親が昼食をとっている間にこどもがぬけだし、気が付いたときは水死していた例も、ままあります。こどもの水事故の原因はほとんど保護者やおとなが、そばにいなかったり、ちょっと目をはなしたり目のとどかない所にいたなど油断や不注意によるものです。
 事故を防ぐためには、保護者は次のようなことに対して、徹底した指導をはかることが大切です。
◇安全な場所で遊んだり、泳ぐこと。
◇責任の負える年長者と、一緒に水泳に行くこと。
◇行き先と、帰宅する時間をはっきりと告げさせること。
また、おとなは仕事もあり、常時こどもといっしょにいるわけにはゆきません。こどもたちが危険な場所で遊んだり、事故の発見が遅れたりしないために、子供会や婦人会、青年団、町内会、学校、警察と協力して、
◇安全な水泳場所を選定する。
◇危険な場所には、水泳禁止の立札をたてたり、柵を設けたりする。
◇水泳場へは交代で監視員をだす
◇早く泳げるように指導する。
などの運動をおしすすめて行くことが大切です。さらに、水泳の監視に当たる人たちは、おぼれた者の救助方法や人口呼吸法を心得ておくことが大切です。
一方おとなの事故をみても、年々増えています。そこで、海水浴などに行くときの主な注意事項をあげてみると、
◇一人では絶対に泳がないこと。
◇準備運動をやってから、静かに足先から水に入れること。
◇潮流や水底のわからないところでは泳がないこと。
◇空腹時や食事の直後、飲酒後、過労のときなどは泳がないこと
◇実力をうぬぼれて泳がないこと
◇さむ気がしたり、口びるが青くなったらすぐ陸へ上がること。
◇水泳場のきまりを守り安全な場所で泳ぐこと。
◇事故者を発見したり、自己が危険な状態になったときは、大声をあげて救助を求める。

告知板

◆統計図表の作品募集
 市商工課と教育委員会では、いろいろな統計を図で現わし、直接眼に訴える統計図表作品展を開きます。統計は社会、経済の基礎となる非常に重要なものです。次の要領によって作品を募集しますので多数出品して下さい
応募資格
小中学校、高校の児童、生徒
締め切り
9月5日までに教育委員会または商工課に届け出ること
発表
9月中旬市民会館に展示する
入賞
1部(小学校)2部(中学校)3部(高校)に分けそれぞれに特選(市長賞)1名、入選(教育長賞)2名、佳作5名を以って入賞とする。出品者全員に参加費を出す
ねらい
家庭、学校、社会、経済等を表現する
規格
作品の大きさはB2版(73.8センチ×51.5センチ)までとする。小学校1、2年生は普通画用紙(ハツ切り)でもよい
注意
図表の裏面に住所、氏名(ふりがな)、性別、学校名、学年、年令を明記する。資料の出所を書く

◆腸パチラフス予防接種
該当者
初回=昭和34年4月1日から昭和35年3月31日までに生まれたもの
追加=昭和34年3月31日生まれから60才までの初回完了者
期日
一般=7月8日から27日まで
学童=7月4日から12日まで
料金
初回=(3回接種)80円
追加(1回接種)10円
日程
(カッコ内は、2回、3回目)
7月7日(15日・22日)
東小学校、橘幼稚園
7月9日(16日・23日)
吉永支所、原田支所
7月10日(17日・24日)
元吉原幼稚園、元吉原中学校
7月11日(18日・25日)
大淵第一小学校、神戸小学校
7月12日(19日・26日)
体育館・今泉小学校
7月13日(20日・27日)
曙幼稚園、伝染病舎
時間
毎日午後2時‐3時まで

◆軽自動車をお持ちの方へ
(1)軽自動車はもちろん、すべのて自動車は、自動車損害賠償責任保険に加入する義務があります 加入していないで走ると、6ヶ月以下の懲役、または5万円以下の罰金に処せられます。
まだ加入していない方は、すでに近くの損害保険会社、または代理店で契約して下さい。
(2)昭和38年4月1日から「保険標章」を貼っていない軽自動車は、走れなくなりました。貼らないで走ると、3万円以下の罰金に処せられます。
(3)「保険標章」は、保険契約のとき損害保険会社または代理店で交付します。すでに契約をした方で標章の交付を受けてない方には、契約をした保険会社で交付しますから「自動車損害賠償責任保険証明書」を持って、早くいってください。
(4)「保険標章」は、前面ガラスに貼ってください。
(5)標章の色は年を(青色は38年、赤色は39年です。)数字は月を表し、保険期間の切れる年月が直ぐわかるようにしてあります。保険が切れる前に忘れずに継続して保険に入りましょう。
 この制度が設けられたのは、自動車による人身事故の場合、加害者が被害者に支払う賠償金の調達がスムーズにできるよう、責任保険に加入することを法律で義務づけたものです。

◆人身被害に見舞金
 連合国進駐軍等により人身被害を蒙った人は「連合国占領軍等の行為等による被害者等に対する給付金の支給に関する法律」に基づいて見舞金が支給されていますがこの該当者でいままで給付金が支給されることを知らない被害者がなお潜在していることも考えられますので、該当の方がありましたら実態調査の上受給できますので総務課へ7月末日までに申し出て下さい。

◆市営住宅の申し込み
 現在、吉原団地に建設中の市営住宅の申込み受付は、8月中旬に行なう予定です。なおくわしくは8月号に掲載します。

第2回書道展 市長賞に小野田さん(一般)

 第2回吉原市書道展は、去る6月28日から、4日間市民会館で盛大に行なわれました。
 これには、一般、小、中、高校生から力作595点が応募され、日本書道連盟静岡県総支部長、沖六鵬先生を始め、佐藤藤川、渡辺華堂、青木臨川の諸先生が審査にあたり厳選に行なわれた結果次の方が入賞されました。
■小学校の部4年
 市長賞 中村嘉宏(元吉原小)
 金賞 高橋みゆき(吉永一小)中西真知子(東小)
 銀賞 杉山繁二郎、宮川直子(今泉小)秋山若枝(原田小)
 銅賞 監物信三 露木美英(東小)渡辺洋子(今泉小)小野田裕哉(原田小)
 佳作 高橋敦子、菊池己治(吉永一小)西川友季子、佐藤勇治、渡井清江(今泉小)坪井きよみ、近藤郁雄、望月常喜、西尾幸子(吉原小)秋山えみ子(神戸小)渡辺幸年(原田小)

■小学校の部5年
 市長賞 小宮山裕子(吉原小)
 金賞 加藤裕子(今泉小)本多正憲(吉永一小)
 銀賞 中島稔(伝法小)杉山智子(今泉小)小島勉(須津小)
 銅賞 塩村直美 渡辺和代(今泉小)成川徹(伝法小)竹内康二(吉永一小)
 佳作 藤田悟、井出春美(大淵二小)小林由紀子、渡辺美佐子、鈴木美智子(今泉小)川島比刀美、赤池芳和、内田美重子(吉原小)杉山享子(神戸小) 林真理子(吉永一小)勝又敦子(吉永二小)青木雅子、井出悟(元吉原小)

■小学校の部6年
 市長賞 藁科孝治(吉原小)
 金賞 古郡すみ代(今泉小)勝又則子(元吉原小)
 銀賞 武口道子(大淵二小)石川玲子(吉永一小)小長谷幸代(須津小)
 銅賞 仁藤貞美(今泉小)吉村百枝(吉永一小)渡辺和弘(吉原小)田村ひろみ(伝法小)
 佳作 秋山悦子(大淵一小)佐野正治(大淵二小)望月豊、夏目雅博、秋山善人(原田小)谷久枝、木村富美子(吉原小)近藤梨枝子、鈴木訓子(今泉小)青木豊、望月純子(伝法小)外山知恵(元吉原小)杉山せつ子(吉永一小)

■中学校の部1年 
 市長賞 高橋きよ江(三中)
 金賞 矢部三紀子(一中)渡辺えり子(二中)
 銀賞 山田はる美(二中)佐藤幸恵、広瀬房子(一中)
 銅賞 西条真(一中)神谷義子、鈴木一久(三中)鈴木理恵子(三中)
 佳作 小沢清克、植松京子、池田純子、川島朱美(一中)鈴木敬子、竹島典子、勝亦節子(二中)鈴木むつ子、矢崎秀子(三中)加藤いく子(大淵中)秋山幸子(須津小)三改木道男(勢子辻分校)

■中学校の部2年
 市長賞 服部恵美子(須津中)
 金賞 天野節子(二中)小島ちか子(須津中)
 銀賞 池田さな江(須津中)渡辺節子、原道蔵(三中)
 銅賞 斎藤訓子(一中)仁藤さち子(二中)山田直美、佐藤れい子(須津中)
 佳作 藁科敏子、渡辺富子、山本和美、佐野悦子(一中)寒川順子(二中)矢崎むつ子、小川敬子、渡辺よし子(元吉原中)水野敬子、小島とし子(須津中)小山富子(大淵中)

■中学校の部3年
 市長賞 本多恭子(三中)
 金賞 高田照代(一中)秋山さと子(大淵中)
 銀賞 河野晴美(一中)天野妙子、金子晴美(2中)
 銅賞 早川幸子(一中)寒川強(二中)岩間あけみ(大淵中)渡瀬喜子(東中)
 佳作 得能裕子、井出江津子、中川千賀子、渡辺和子(一中)宮崎若代(二中)仁藤裕子、小沢あや子、市川泉(三中)小長谷さち子、関くに子(須津中)小沢洋子(東中)増田あい子(元吉原中)勝亦もと子(大淵中)

■高校の部
 市長賞 木俣照子(吉高三年)
 努力賞 芝田典子(吉高一年)藁科房子(吉高三年)
 奨励賞 渋谷明子(吉高一年)大竹祥子、鈴木昭子、志村英子(吉高3年)

■一般の部
 市長賞 漢字 小野田順一(静歩)
 努力賞 近代詩文 芝田耕一(一夢) 少字数 井出博三(三水)漢字 後藤芳正(幽鳳)かな 杉本学美(小苑)奨励賞 漢字 石川守正、井出博三(三水)

市書道展は、毎年6月中旬に実施しますから、市文化向上のため奮って応募下さいますようお願いします。

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・一般の部市長賞小野田順一さんの作品

5月の交通事故

交通標語 のばせ郷土を無事故から
‐ 表あり ‐