広報よしわら 昭和41年11月に富士市と鷹岡町と合併した吉原市広報紙の全記録

昭和38年 3月1日発行 内容

男性の増加目立つ
合併後7年間の人口調査 県下では5番目

 市民課では、明暗調べ(先月号に掲載)に引き続いて、吉原市合併以来の人口推移を調査していましたが、この程とりまとめ発表しました。
 これは住民登録人口集計表を基に、市民男女の人口が合併後7年間にどのような変化を示しているのか調べたもので、これによると合併後5年間は女性が多く、その後は男性がリードを続けているというおもしろい現象が見られます。
 昭和31年に、2,296人がふえていますが、これは浮島地区の合併によるもので、その後34年からは毎年、1,000人以上の増加となっています。
 この比率で進むと16年先には“人口10万”となります。しかし駿河湾臨海工業地区の指定もうけまた田子の浦港の築造(完成は41年3月)などにより、今後進出してくる多くの事業所に従事する者、その家族を考えると、その声もそんなに遠いことではないでしょう。
 なお人口を県下18市に比較してみると、吉原市は5番目になっています。

- 図表あり -
( 図表説明 ) ・・・県下18市の人口順位(昭和37年3月現在 静岡地方法務局調べ)

受付相談所を開始 所得税 住民税など申告は忘れないで

 所得税の確定申告をされる方には次の日程で受付相談を行います(住民税や個人事業税の申告も同時に)
▽県税事務所2階=3月1日より15日まで(但し日曜日は除く)
▽元吉原支所2階=3月2、4、5日
▽吉永支所2階=3月4、5、6日
▽原田支所=3月6、7、8日
 受付時間は、各会場とも午前9時から午後4時まで(但し土曜日は正牛まで)です。
 なお、所得税の確定申告をされる方はその控えを必ずとっておいてください。
 住民税や個人事業税の申告についても次の日程で受付相談に応じますから御利用下さい。
▽県税事務所2階=3月16、18、19、20日
▽原田支所、大淵、須津支所、元吉原支所、吉永支所=3月16、17日
 受付時間は各会場とも、午前9時から午後4時までです。
 所得税の確定申告は3月15日まで(富士宮税務署)
 個人事業税の申告は3月20日まで(富士県税事務所)
 住民税申告は3月20日まで(市役所課税課)

(おことわり)
 前月号で住民税基礎控除額95,500円とあるのは90,000円の誤りですので御了承ください。

4月1日に作品受付
第2回吉原市 写真展を市民会館で

 吉原市主催の“第二回写真展”は美術、書道展に先がけ来る4月26日から3日間、市民会館で開かれることになりました。この市展は市民の文化向上と発展のために行われるものです。
 作品は次の規定により応募ください。

◇一般の部
1、会期
昭和38年4月26日から28日まで、毎日午前9時から午後6時まで行います。但し最終日は午後5時とします。
2、会場
吉原市民会館(第一集会室)
3、応募資格
吉原市に住所または勤務所がある方、あるいはこれに準ずると認められた方です。
4、種別
制限しませんが、未発表作品に限ります。
5、大きさ
四ツ切(24センチ×32センチ)以上であって、1枚写真に限ります。
6、出品制限
一人5点以内
7、出品料
不要です
8、出品票
各作品には、必ず市発行の出品票を添付してください。
出品票は、市教育委員会、市役所文書課または各支所で受領ください。
9、搬入
昭和38年4月1日午前8時から午後7時まで、市民会館で受付を行います。
但し郵送によるものは受付けません。
10、搬出
昭和38年4月28日(最終日)午後5時から8時まで市民会館から搬出してください。
11、鑑別、審査、陳列
(1)作品はすべて鑑別を行い選に入ったものだけを審査陳列します。
(2)審査はあらかじめ市長が委嘱した審査員が行います。
12、褒賞
入賞作品中とくに優秀なものには次の賞を授与します。
市長賞(特選)努力賞、奨励賞
13 成績発表
当紙、その他の印刷物などにより行います。
学生の部
次にかかげるもののほかは、すべて一般の部と同じです。
1、応募資格
吉原市内の小・中・高等学校に在学している方、または市内に在住し市域外の高等学校に在学している方。
2、大きさ
キャビネ以上で、1枚写真に限ります
3、出品制限
一人3点以内

◇本年度審査員
全日本写真連盟指導委員
長浜慶三先生
 出品作品は、すべて善意の取扱いと保管管理に努力いたしますが不可抗力の災害などに対しては市はその責任を負いません
 ご意見、もしくは詳細のお問い合わせにつきましては市教育委員会、または文書課にご連絡ください。

進む簡易舗装工事 市内全域を対象に

 吉原市では、昭和36年度より、5ヵ年計画で市内全域にわたり簡易舗装事業を行っています。
 初の試みとして、注目されるこの舗装事業は、交通量が一日200台以下の路線、地盤の堅い路線、雨降りのたびに路面の流れ出る路線を対象におこなわれるもので、その手始として事業開始当初は比較的地盤の堅い地耐力の強い今泉地内山の手と伝法地内の一部を試験的に実施したところ、非常によい結果が得られました。このため昭和37年度においては、市の中心部通路も除々に実施(但し下水道工事、電々公社の地下ケーブル埋設計画地は工事完成後に実施の予定)しています。更に昭和38年度以降の実施計画路線は財源の許す範囲内において昭和40年までにすべて完了する予定です。
その事業概要は次のとおりです。
・予定総延長 45,000メートル
・舗装面積 249,000平方メートル

大淵二中が初優勝 第9回合併記念駅伝

 第9回吉原市合併記念駅伝大会は去る2月10日、青年団、高校、中学校から17チームが参加して行われました。
 この結果、青年の部では大淵、高校では吉原工業高校Aチーム、中学校では2中がそれぞれ優勝しました。なお、大淵青年団、2中の優勝は初めてです。
 昭和35年の町村合併を記念するこの大会も、年中行事の一つとして、市民の中に解けこみ、親しまれ、力走する各選手にはおしみない声援がおくられるなど、なごやかな風景がいたる所で見受けられました。
順位は次の通りです。
◇青年の部(7区間)
1位 大淵分団(1時間58分3秒)
2位 今泉分団
3位 元吉原分団
4位 伝法分団
5位 吉永分団
6位 北部分団
7位 須津分団
8位 原田分団
◇高校の部(7区間)
1位 吉工A(1時間54分)
2位 吉工B
3位 市立商高
◇中学の部(9区間)1万9,500メートル
1位 二中(1時9分29秒)
2位 三中
3位 一中
4位 大淵中
5位 元吉原中
6位 須津中

‐ 写真あり ‐
( 写真説明)・・・力走する大淵分団のアンカー

お知らせ

◎石坂など3ヶ所無線広報機設置
 文書課では、昨年来「市広報無線」の聴取困難な地域について、技術面を含む総合的な現地調査を行っていましたが、このほど関係者の了解を得て、受信施設を石坂、依田原3、宇東川町1へ増設することを決定しました。
 この事業は2月下旬に完工する予定です。工費130万円。
県立茶業技術講習生を募集
1 入所願書提出期限
 昭和38年3月14日
2 募集人員
 甲種10人 乙種10人
3 入所出願資格 
 (1)甲種講習生=高等学校卒業者又は昭和38年3月卒業見込みの者及び所長がこれと同等以上の学力があると認めた者
 (2)乙種講習生=中学校卒業者又は昭和38年3月卒業見込みの者
4 入所試験所
 小笠郡菊川町倉沢 静岡県立茶業技術講習所
5 入所志望者の提出書
 (1)入所願書、(2)履歴書、(3)戸籍抄本、(4)最終学校の成績証明書、(5)写真(最近3ヶ月以内の無帽半身像、名刺判)
なおくわしくは小笠郡菊川町倉沢静岡県立茶業技術講習所にお問合せください。

◎固定資産税台帳の縦覧について
期間=3月1日‐3月20日まで
場所=市役所課税課
時間=午前8時45分‐午後4時30分まで(土、日曜日も平日どおり)

◎市役所の執務時間変わる
期間=4月1日から
時間=午前8時15分から午後4時45分まで
土曜日の執務時間は従来どおり正午までです。

国民年金 すすんで加入しましょう

 国民年金という言葉を耳にしてから、すでに三年余たったいま、発足当初は「どうせ40年も先のことでは…」などといわれ、拠出年金の利益を実際にうけられるのは遠いさきのように感じられていました。このように“年金といえばどうしても年をとってからもらえる老令年金を誰でも考え一番早くもらえる障害年金や母子年金の支給要件でも、最低3年の保険料納付済期間が必要とされていたものです。ところが36年10月の改正法により支給要件である3年の保険料納付期間が1年に短縮され、昭和37年5月から障害年金、母子年金、準母子年金および遺児年金の支給が開始されその後順調に進んでいます。
 国民年金制度は、私たちが若く働ける間に掛金をして、としよりになったり、病気やケガで身体が不自由となり働くことができない。あるいは、一家の働き手である主人を亡くした母子などに、それぞれ国から年金を支給し、困ったときの支えとして国民全部が明るい幸せな生活を送るように作られた制度です。
 この年金加入者は強制被保険者と任意加入被保険者に分けられます。強制被保険者とは20才以上60才未満の日本国民で被用者年金各法の被保険者または年金受給者です(ただしこの者の配偶者、学生は適用されません)
任意加入被保険者は強制被保険の配偶者および学生です。
現在、吉原市の年金被保険者は強制被保険者=15,405名任意、加入者=3,442名となっています。
 国民年金は「勤めていない人たちの恩給」ともいわれるもので、この中には次のような6つの種類があります。
(1)老令年金
 満60才まで保険料をかけ、そのまま65才まで据置くことによって今までかけた年数に応じた年金が支給されます。
 ただし、減額すれば60才からでも年金を受けることができます。
(2)母子年金
 保険料を滞納していなかった妻が夫と死別し、18才未満の子ども、または20才未満の身体障害者の子どもと同居している場合に年金が支給されます。
(3)準母子年金
 一定期間保険料をかけ女子が一家の働き手である男子と死別し
  1、18歳未満の子ども、または弟、妹、孫と同居している。
  2、20才未満の身体障害者の子ども、弟、妹、孫と同居している場合に支給されます。
(4)遺児年金
 一定期間掛金をした両親が18才未満の子ども、または20才未満の身体障害者の子どもをのこして死亡した場合に支給されます。
(5)寡婦年金
 老齢年金が受けられる要件を満たしている夫が10年以上婚姻関係を続けてきた妻を残して死亡したときには、その妻が60才から65才まで支給されます。
(6)障害年金
 不慮の事故などにより、身体障害者になった人が保険料を滞納していなかった時に支給されます。
 その(7)死亡一時金としては3年以上かけ金をしていた者が家族を残して死亡した時に支給されます。
 以上が年金のあらましですがこの制度も年々改善され、他の年金との通算制度もできました。
 ところが、この保険に加入していなくてはこの年金を受けることはできません。自分の将来のためまた家族のため進んで年金に加入し、安定した生活を送るようにしたいものです。
20才を迎えまだ被用者年金に加入していない方は早く年金加入の手続をしてください。手続はもよりの支所または保険課に印鑑持参のうえ受けてください。